平和宣言・祈念式典への要望書を長崎市に提出ー7月14日ーその1 | 日本会議長崎のブログ

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本日、長崎の原爆展示をただす市民の会では、8月9日に長崎市長が平和祈念式典で読み上げる「長崎平和宣言」について、原爆正当論を助長する自虐表現を盛り込まないなどを求める要望書を、長崎原爆資料館で担当者に提出しました。




要望書には、平和祈念式典のあり方についての要望項目もあります。

長文なので、数回に分けて紹介いたします。


◆平成28年平和宣言・祈念式典に関する要望書

本年も8月9日に発表される長崎平和宣言について、鋭意準備・検討を進めておられることに敬意を表します。また、平和祈念式典の準備にもご苦労を重ねておられるものと拝察致します。

昨年に引き続き、起草委員会の審議傍聴を一般市民にも開放され、宣言文案も公表されたことは、高く評価致します。

また、宣言文案に、原爆正当論を助長する自虐表現を用いず、また、一方的な政治宣伝に利用されるような内容も盛り込まないなどご見識を示しておられることに、深く敬意を表しますとともに、概ね賛同致したく存じます。

平和宣言及び祈念式典は、原爆犠牲者への慰霊・追悼と原爆反対・核兵器廃絶という被爆地長崎の悲願を毎年世界に訴えるものであるべきです。

一昨年来、原爆・核兵器と直接関係の無い一方的な政治宣伝の場にする動きが顕著になっております。長崎市として対策を講じておられることとは存じますが、今年もまた同様の繰り返しになるのではないかと、憂慮しております。

市長におかれましては、文案に示されたご見識を以て宣言を確定され、また、慰霊・追悼の誠を表わす祈念式典の静謐を保たれて、円滑な運営に当たられますよう、切にお願い申し上げます。

以下、宣言文案に基本的に賛同しつつ、祈念式典の在り方も含めて、いくつかの点について要望致します。何卒、誠意あるご対応をお願い申し上げます。

《要望事項》

①戦争の原因と原爆投下を安易に結びつけて原爆正当論を助長する「侵略・加害・謝罪・反省」という文言は、今年こそは宣言に盛り込ないで戴きたい。

②核兵器国・保有国・開発国、同疑惑国の指導者への被爆地訪問の要求は、各国指導者に名指しで行って戴きたい。また、特に核兵器国の平和を乱す行為に対しては、厳しく批判する内容を盛り込んで戴きたい。

③今回の文案は、国民の間で政治的対立・論争のある問題に一方に偏らない姿勢を堅持されています。特に憲法については、「平和の理念」堅持という、憲法改正の論議の中でも推進派・反対派双方が一致している原則的な立場からの発信となっており、政治的に中立であるべき平和宣言にふさわしいことと、高く評価します。この趣旨内容を保って宣言を確定して戴くよう求めます。

④毎年言及のある福島復興支援の表明は、本年も風評を助長しないように良く慎重に配慮されたものと評価致します。ただし、平和宣言で福島支援を敢えて表明する必要があるのか、今後ともご検討をお願い致します。

⑤宣言文案については、長崎市民の意見をよく汲み上げるとともに、起草委員会の構成がバランスの取れたものとなるよう、引き続きご配慮戴きたい。

⑥平和祈念式典が、全体として静謐に満ちた慰霊・追悼の場としてふさわしい雰囲気が保たれますように努めて戴きたい。

                                    (続く)