【長文注意】ネットの影響力は過大評価されている | 中村物語(AKB研究生情報ブログ)

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【長文・駄文注意。最後にまとめあり】

こんなブログをやってるので、人に話すと意外に思われるんですが、僕は柱の会に入ったこともないし、モバイルサイトも入ってません。

写真を買ったこともないし、liveへ行ったこともありません。

最後に握手したのは、ちょうど1年前。(11期のお披露目握手)
それ以外で握手したのは、イベント初参加時だけ。

ぶっちゃけ、タレントさんに興味がないんです。

劇場公演をはじめて観たときは感動しました。

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テレビでバレーを見ていたら、ジャニーズの新グループが出てました。

HEYSAYJUMP・嵐も、デビューとほぼ同時にバレー中継で露出。

どの業界にも言えるけど、特に芸能とメディアは切っても切り離せない関係だと思います。

メディアと友好的利害関係を築けるかどうかで、大半が決まる気がします。

(例:吉本興業の株主w)

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ネットや不景気の影響で、特に新聞・雑誌は広告収入の減少で厳しくなっていると言われます。
それは事実でしょう。

でもやはり既存メディア(テレビ・新聞・雑誌)の力は偉大だし、これから何十年経っても影響力を持ち続けているに違いありません。

『テレビの視聴率が下がってる』と言われるけど、今もテレビの影響力は恐るべきものです。

仮に法律が改正されてテレビが完全自由競争時代になったら、キー局の影響力は激減するかもしれないけど、そこだけは命がけで守るだろうし。

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みんな忘れがちだけど、しょせんネットの情報源は、テレビ・新聞・雑誌なんですよね。

社会を動かすスクープの大半は、新聞・雑誌が発信源だし。

仮に既存メディアを1次転載者と表現するなら、ネットは2次転載者である場合がほとんど。

例えばYahooニュースも、新聞・雑誌・通信社の記事を転用してます。
2ちゃん・ツイッターなどの意見は、既存メディアによる報道を見た感想です。

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もちろん例外もあります。

AKBを例に挙げると、AKBファンサイトに『メモリスト』という有名ブログがあります。

毎日のように行われる劇場公演MC+ライブMCを、全て文字に書きおこしたサイトです。僕も大変お世話になってます。

メモリストさんは、いわばAKB劇場公演の1次転載者。

AKB運営にとって、あのサイトの広報的価値は計り知れないものがあり、人を雇ってでも(金を払ってでも)主体的に発信したい情報だと思います。
公演の映像は売り物だけど、敷居が高すぎるから。

それを(おそらく)タダで5年以上やってるんだから、単純計算で1000万円近い経費削減につながっている。

AKB運営は『常に劇場公演を見ていい権利』を与えることで、(おそらく)お金を使わず広報してもらってるわけです。

既存メディアを使わないパブリシティの成功例でしょう。

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今は公式サイトやブログ等を通して、世間に直接メッセージを伝えられるから、便利な時代です。

しかしそのメッセージを見てもらうためには、話題になる必要がある。

話題になるために、効果的なパブリシティ・広告が必要なわけです。

話題になれば、あとは黙っていても顧客が勝手に情報を広めてくれます。

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マスコミ4媒体広告(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)は効果が見えにくいけど、
ネット広告は『何人がクリックして何人が購入』みたいに効果が一目瞭然だから、広告主がネット広告に走るのは当然です。

広告費の一部をネット広告にまわすぶん、マスコミ4媒体広告の単価が下がるのは仕方ないと思います。

(もちろん広告代理店が様々なデータをもとに費用対効果を計算してくれるだろうけど、一種の建前というか、安心材料的意味がある気もします。
もしネット広告みたくハッキリした結果が出てしまったら、テレビCMの効果が予想以上に小さいことが発覚する恐れさえあるから、今のままが平和かも)

電通によると、日本の主要メディア間広告費シェア(2010年)は、インターネットが約21%。
テレビが約47%、新聞が約18%、雑誌が約8%。

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企業にとって、パブリシティにより利益をうみだすチャンスは変わらない。
むしろ報道がネットを通して拡散しやすいぶん、パブリシティの重要性は増している。

お金をかけて主体的に広告するなら、広告単価は下落傾向にある。

うまくやれば、おいしい時代かもしれません。

人に伝えたくなるような面白いニュースを作るのは当然として、媒体との地道でめげない交渉力が1番大事なのかも。

利害関係構築+人間関係構築。

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AKBを例にあげると、媒体を巻き込んだアイスの実プロモーションがネット上で大きな話題になりました。

ネットを通して大きな広がりを見せたけど、あれも媒体を使った大々的な広告が成功しただけで、ネットはその影響を受けたにすぎない。

一見するとネットの影響力は大きく感じるけど、実は既存のプロモーションの影響を受けただけで、ネットが主体的に動いたわけではないんです。

似たような例は山ほどあります。
ネットは重要なターゲットに違いないけど、今は過大評価される傾向があります。

既存メディアは巨大な影響力を持ち続けるし、広告枠を確保した大手代理店も影響力を持ち続けるでしょう。

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ネットの声に振り回されるのではなく、いかにネットの声を自分たちの有利な方向へ導くかが、企業にとって重要。

そのためにも、既存メディアの力が不可欠。

実用品を売るのではなく、『夢を売る』すなわち『イメージを売る』芸能企業なら、なおさらのこと。

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AKBはメディアとの付き合い方がとても上手。

不祥事への対応も上手。
アイドルファン心理を熟知しています。

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【私見まとめ】

現在、ネットの影響力が盛んに強調されている。

しかし企業は今まで通り、既存メディアとの友好的利害関係構築を最優先課題にすべきだ。

なぜなら、ネットの大半は既存メディアの転載者にすぎないからだ。

ネットの登場により、パブリシティの重要性は増している。

なぜなら、既存メディアによる報道がネット経由で拡散しやすいからだ。

今まで通り、人に伝えたくなるNEWS作り、媒体との信頼関係構築、粘り強い営業力などが重要になる。

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