フラット化する世界において、移行に苦しむ人々を護りつつ、うまく適合するためには、「思いやりのあるフラット主義」を推進する必要がある。「思いやりのあるフラット主義」とは、フラット化における進歩主義である。「思いやりのあるフラット主義」は以下の5つの行動領域を中心に組み立てられる。
①政治的リーダーシップ
政府や政治家が、現状をしっかりと理解し、国民に啓蒙し、良い刺激を与える必要がある。
②「雇用される能力」の強化
労働者にとって、転職しても移動継続できる社会保障制度と、生涯学習の機会が重要。前者を充実させることで、労働省の機動性が高まり、フラットな世界から生まれたニッチに飛び込むこと、経営状態のより良い企業に移り効率よく働くことが可能となる。
後者を充実させることで、フラット化によって生じる、科学や工学の知識を必要とする新しいより複雑な仕事をこなせる人材を育成することが可能となる。
③フラット化の反動に対する緩衝材の用意
フラット化の影響によって失業した人に対する失業保険を見直す必要がある。新しい仕事を見つけようとするインセンティブを失業者に与えるような失業保険でなければならない。
④グローバル企業を通じた社会改革運動
第13章で詳述
⑤家庭における子育て