五月雨式にやってくる問題群

五月雨式にやってくる問題群

比喩じゃなくて現実

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否定的な感情に焦点を当て、自然思考と感情の区別の仕方について考えてみたい。患者自身が感情を同定し、その強度を評定できるように誘導するやり方についても検討したい。自然思考とはある種の思考の流れのことであるが、それは、より明確で表屑的な思考の流れと同時に生じる。自然思考は心理的に苦悩する人だけに特異的に生じるのではなく、我々全ての人間が共通して経験する現象である。ふだん我々が自然思考に気づくことはめったにないが、少し練習すれば誰でも自然志向を意識化できるようになる。心理的機能不全に陥っていない人が自然思考を自覚した場合、その人は半ば無意識的にその自然思考を把握する思考に対して現実検討を行うだろう。たとえばある人は、集中して読みながらも一方で、「自分には理解できないかもしれない」といった自動思考を抱き、かすかな不安を感じるかもしれない。しかしその意図することもなくごく同然に、「少しは理解できることもあるだろう。この箇所をもう一度読み返してみよう」などと考え、先の自然思考に対して生産的なやり方で対応することができるだろう。
複雑だなぁ