コロナ前の最後の旅行 フィリピン旅行記 | フランスでのんびり公務員生活

コロナ前の最後の旅行 フィリピン旅行記

シンガポールを発ち、サービスの質の高いシンガポール航空でゆっくりと昼食を取って、邦画を1本鑑賞していたらフィリピンのマニラにあっという間に到着した。入国検査は結構混んでいて、かつファストトラックがなかったので通過するまでに30分以上かかった。またフィリピンの通貨のペソを持っていなかったので空港で両替をした。レートはそれほど悪くなかったのある程度両替した。

ホテルに着いたのは飛行機が到着してから2時間以上経っており(午後4時過ぎ)残念ながらマニラ市内を観光する時間はなさそうで出国前日にでもすればとその時は考えていた。街の真ん中にあるシャングリラホテルに宿泊したのだが、ラウンジもレストランも混んでいて快適とは遠い滞在になってしまった。

翌日ボホール島に飛行機で移動して4泊、ビーチ沿いのホテルに宿泊しのんびり過ごした。残念な点は味付けが合わないのか食事が美味でなかったことである。このボホール島の滞在までは普段通りのバカンスを過ごせたのだが、この後はコロナウィルスのせいで結構ストレスの溜まる滞在になってしまったのである。

 

ボホール島から次の目的地のセブ島までは距離がそれほどなかったのでフェリーで移動した。セブ島ではオープン間もないデュシタニホテルに滞在したのだが、ラウンジがまだ出来てなかったりプライベートビーチの部分が整備されていなく、このホテルも快適とは言えない滞在になってしまった。またセブ島の海は透明度が良くないのでボホール島のビーチとは比較できないほどひどく、海水浴ができる状況でなかった。広いプールと多少高めだが良質のタイ料理を提供してくれるタイレストランはこのホテルの評価できる点だった。このホテルには当初3泊4日する予定だったが、滞在2日目の午後に、チェクアウト予定日である明後日から暫くの間、(海外への移動を除く)首都のマニラ封鎖するという大統領令が発せられて急遽旅行の計画変更させられた。大統領が発せられてすぐでは航空会社のサイトではマニラ行きの国内線はキャンセル扱いになっていなかったので、自費で翌日のマニラに移動する便を抑えた。まだ早い時期だったので一人当たり45ユーロ程度の出費で抑えられたのは運が良かったと思う。また、ホテル滞在を3泊から2泊に変更してもらい、チェックアウト時には滞在しない1泊分は後日クレジットカード経由で返金してくれると言われたのだが、3ヶ月経っても返金して来なかったのでカード会社にこのホテルへの異議申し立てを行ったところ、運良く滞在していない1泊分の金額を返金してもらえた。

結局、慌ただしい滞在になってしまいセブ島の観光は出来ずセブ島を後にしたのだ。

当初は1泊予定のマニラ滞在だったが、首都マニラの国内封鎖のせいで急遽予約した空港のそばのヒルトンホテルと前もって予約していたマニラ湾沿いのコンラッドホテルに1泊ずつすることになった。観光名所も閉まっているだろうということで、静かにホテル滞在したが、プールとバーとレストランと部屋で滞在していたので結構退屈な滞在になってしまった。結局フィリピンでは観光は一切出来なかった。フィリピン滞在最終日前夜にフランスも翌日から国内全土での外出禁止になると聞いて大変驚いてしまった。

翌日マニラからバンコク、フランクフルトを経由してニースに予定通り戻って来れたのだが、数週間後に世界中の多くの航空便がキャンセルしたのを聞いた時に、予約変更やキャンセル等の為にそれほど大きな出費なしこの時期に旅行してにフランスに無事に戻って来れたのは運が良かったかなと思った。