大阪市内で心理カウンセラーしていますノジと申します
 

五月雨:とは断続的にいつまでもだらだらと続くことのたとえ

 

五月雨登校とは、登校が“断続的”な状態のこと。
登校が途切れたり、続いたり……

 

例えば、週に1~2日くらいは休むけれどもそれ以外の日は登校するようなケースを意味します。

 

我が子が完全に学校に行けなくなっているケースは五月雨登校に該当しませんし、自分の部屋に引きこもって全く出てこなくなったようなケースももちろん五月雨登校には該当しません。

 

もしも我が子の状態がこの五月雨登校ならば、そこには大きなリスクと大きなチャンスがあります。

 

大きなリスクは子供が無理をして登校していて、その無理が蓄積され、いつかはその無理の蓄積が爆発して完全不登校・家庭内暴力・家庭崩壊などに向かう可能性がある点。

 

大きなチャンスは、登校できるパワーがあるのでそのパワーを活性化させることができればそのまま継続的に登校できるようになる可能性がある点。

 

このように巨大なリスクと巨大なチャンスが同時発生しているのが五月雨登校の特徴なんですね。

 

では、どのようにすれば、この大きなリスクを小さくさせ、大きなチャンスを生かし、五月雨登校を克服できるのでしょうか?

 

方法は意外とシンプルです。

 

まず、リスクを小さくするために、子供が無理を蓄積しないようにサポートしていきましょう。その方法は、「吐き出し」と「特技」にあります。

 

そして子供が「思い」を心に溜め込まないように親やまわりの人達が「本音」を聴いてあげて、吐き出させてあげることが大事です。

 

子供が「疲れ」を体に溜め込まないように十分な睡眠がとれるようにしてあげる。(=疲れを吐き出させてあげる)

 

その上で、子供が得意なこと(特技)を伸ばせるように、自発的な体験を妨げない。(←親がバカバカしいと感じることを子供がしようとしていても、です)

 

このように親が「吐き出し」と「特技」のキーワードを頭に入れながらサポートすれば、子供は無理を溜め込まず、逆に自発的な体験(特技の発揮)でパワーが湧いてきます。

 

こうして子供が無理を蓄積しないようになれば、無理の蓄積による爆発で完全不登校・家庭内暴力・家庭崩壊などに至るリスクが大幅に下がるでしょう。

 

このリスク減らしだけでも十分なのですが、さらに子供の五月雨登校克服を確実なものにしたいなら、五月雨登校のチャンス(登校できる力を活性化させることで継続的に登校できる可能性)を生かす必要があります。

 

その方法もシンプルです。

 

親が“余計なこと”を言わないでください。

 

大事なところなので、もう一度言います。

 

親が“余計なこと”を言わないでください。

 

子供が五月雨登校の状態だと、親は余計なことを言いたくなります。

 

登校できた日には「よく頑張ったね!」などと言い、登校できていない日は沈んだ表情で「明日は大丈夫そう?」などと言う……

 

そんな親御さんが多いものです。

 

「え!?どこが余計なの?そういうこと言うのが普通じゃないの?むしろ『頑張ったね』とか言ったほうがいいんじゃないの?」

 

そんなふうに思った親御さんもいるかもしれませんが、そういう親御さんはもう少し慎重に考えたほうがいいでしょう。

 

もちろん、「よく頑張ったね!」などと声をかけられて嬉しくなる子供もいるかもしれません。「明日は大丈夫そう?」などと声をかけてもらうことで学校に行きやすくなる子供もいるかもしれません。

 

ただ、「私自身の不登校経験」と「長年の不登校支援経験で触れた数多くの事例」を重ね合わせて言えることは、そういった言葉が子供へのプレッシャーになり逆効果を生じさせるケースが多いということです。

 

親が良かれと思って言った一言が“余計なこと”になり、それによって子供がパワーダウンしてしまうケースが多いのです。

 

実際、私も過去に五月雨登校になったことがあったのですが、ときどき頑張って学校に行ったとき、親から「よく頑張ったね!」などと言われるとなんとも言えない気持ちになりました。

 

「学校に行けただけで『よく頑張ったね!』って言われる自分ってなんなんだろう……。なんだか情けない……。なんかバカにされたような気分だな……」

 

「結局この親は学校に行って欲しいだけなんだよな。学校に行けばそれでいいんだよな。なんだよ、親の思いどおりになればそれでいいのかよ」

 

「学校に行けば頑張ってる、学校に行けなければ頑張ってない、そういうことだろ。学校に行けない日でも頑張ってるんだけどな……。この人(親)にはわからないよな、こういう気持ち……」

 

こんな気持ちです。

 

(あえて言語化してみましたが、実際にはこんなに明確に言葉になっていません。“なんとなくムカつく”といった感覚です)

 

「明日は大丈夫そう?」などと言われる場合も同様です。
「結局そこしか気にしていないのかよ」と思います。

 

ですから、親が“余計なこと”を言えば言うほど子供はパワーダウンし、せっかく登校できるパワーがあるのにそのパワーがだんだんと失われ、やがて完全な不登校になってしまうのです。

 

五月雨登校に含まれる大きなチャンス(登校できる力を活性化させることで継続的に登校できる可能性)を生かしたいなら、“余計なこと”を言わないようにしましょう。

 

子供は登校した日でも登校しなかった日でも同じくらい頑張っていますし、明日登校するかどうかなんて本人が一番考えていて、行くときは行きますし、行かないときは行きません。そこに親の余計な一言が加わることで子供の気持ちを歪ませ、子供の五月雨登校を歪ませていることに気づいてください。

 

五月雨登校を克服するために親ができることは、意外とシンプルです。
でも、このシンプルなことを正しく継続することは99%の親御さんができないでしょう。

 

シンプルかつ簡単なことだけど、継続的に実行することは驚くほど難しい。
それくらいの意識で取り組んでいただけたらと思います。


 



 
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 西淀川特別支援学校卒業後、 自立生活支援センター等で二年間支援業務に従事

 財団法人 関西カウンセリングセンターにて上級心理カウンセラー取得

そして現在はいじめ問題等抱える中高生のメンタルサポート等にも力を注いでいる。

フリースクール等での傾聴ボランティア。

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