◆ 身近な上級職種 | ゲームデザインエクセレント

◆ 身近な上級職種

 さて、前回のプロデューサーに続き、今回はディレクターにスポットを当ててみます。
  こちらも多少はあいまいな響きを持つとはいえ、プロデューサーほどではないでしょう。テレビ番組や映画などで、おなじみの職種だからです。また、クリエイター&志望者にとっての身近さという点でも、大きく違っています。プロデューサーという仕事は、職層的にかなり上の方にあり、立ち位置の面でも、開発現場とは離れた仕事です。しかしディレクターはそうではありません。業務経験が浅い社員でも担当する可能性がありますし、立場は違えども開発チームの一員で、クリエイターから見れば、基本的に同等の存在となるのです。
  図は、ゲーム開発の職種を、作業の流れという視点からまとめたものです。
  直接作る立場ではないという点から、クリエイターからは除外されています。しかし、開発チームに属して直接プロジェクトにあたっているもので、現場の人間です。図では少し離れたところに描いてありますが、パブリシティやマーチャンダイジングにあたるスタッフ(=プロデューサーの部下たち)とは、明確に区別されていることがわかると思います。


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 そもそもゲームデザイナーにとっては、「仕事の一面」でもあります。もともと企画の仕事には、ゲームを構想し提案していくことだけでなく、プロジェクトを動かしてソフトを現実化していくという側面もあります。ディレクターは、(上の図が前提にしているように)独立した職種となっている場合もありますが、企画職が持つ後者の役割に対する呼び方と言いうる場合もあるのです。*1