あちらこちらで夏の仮面ライダーオーズの映画の話題をブログに取り上げている方がおられますね。
そろそろ情報解禁ですし、ネットでは児童誌に掲載する写真まで出回っています。
なんか、今度は松平 健さんがゲストで 「暴れん坊将軍」 とコラボするとか・・・。
これに関しては当然の如く、オールドファンの多くは苦虫を噛み潰したような顔をしています(もちろん僕もですけどね ( ̄ー ̄)ニヤリ )。
昭和ライダーのファンは、「とても強いこだわり」 を持っている方が多いので、今までの歴代仮面ライダー(ここで言う歴代仮面ライダーとは、平成が始まる前の "昭和" の事です) が、一から作りあげて来たイメージから極端に脱線した物は露骨に嫌います。
「極端に脱線した物」 で まず思いつくのは電王。
僕は電王という作品が特に嫌いでは無いし、 "作品として" はとても面白かったと思っています。
作風も初期の平成ライダーと比べると、子供にもおススメしやすい物でした。
ただ、電王は 仮面ライダーをヒーローでは無く "アイドル" にしてしまった。
日本を代表するスーパーヒーロー ・ 仮面ライダーをギャグ漫画のようにしてしまった。
それが悪い事かと言えば、別に悪くは有りません。
新規の大勢のファンを獲得して、更にライダーをメジャーにした功績は確かに大きいですが・・・、犠牲にした物は、それと変わらない位大きい気がします。
4月の映画の主題歌の時もそう。
「仮面ライダーGIRLS」 と言うアイドルユニット(?)が主題歌を歌う事が決定した時も、眉間にシワを寄せたオールドファンは大勢いました。
ライダーの歌を歌った女性歌手はそれまでにも居たのに、何故今回はこんなに反感を買ったのか?
駆け出しのB級アイドルの寄せ集めに歌わせたからです。
そんな女の子達に、ライダーの主題歌を歌える程の "力強さ" は無いからです。
同じ女性でも、堀江 美津子さんや松本 梨香さんなら、ここまでのブーイングは喰らわなかったと思います。
新しい物を造る訳ですから、今迄と同じ事をしていたら意味が有りません。
トライ&エラーは有るでしょう。
当然、一部のオールドファンを繋ぎ止めているだけでは意味が無いので、新規のファンを獲得しなければなりません。
ただ、平成ライダーが "仮面ライダーの冠" を被っている以上、オールドファンにも、「ある程度」 で良いので、納得出来る物を作って欲しい。
それが、今の平成ライダースタッフ (特にプロデューサー) の仕事のような気がします。
ハッキリ言って平成ライダーシリーズが始まったのも、昭和ライダーのファンが過去に終了している番組に対して、いつまでも変わらぬ熱い声援を送ってきたから。
だから、 「平成の時代に仮面ライダーを復活させよう」 という事になったのです。
「今日に平成ライダーが有るのも、それまで仮面ライダーを支えてきた多くのファン有ってのもの。」
東映には、それを忘れないで欲しい。
「もう、忘れた」 と言うのなら、次の平成ライダーからは、さっさと "仮面ライダーの冠" を外して欲しい。
これでは、平成シリーズが始まる迄、何十年も温かくライダーを支え続けてきたファンを、余りにも無碍(むげ)に扱い過ぎです。
4月の映画でトリプルライダーが復活(と言っても 「声だけ」 ですけどね (〃´o`)=3 )したのは、逆に平成ライダーが有ったお陰・・・と言う意見も有るかも知れませんが、内容がどれだけ良かろうが、少なくとも僕は 「なんちゃって仮面ライダー」 とは一緒くたにして欲しくは無かった。
復活したから何でも良いと言う訳では無いんです。
"こだわり" が有るからこそ本当のファンではないんでしょうか。
僕は、与えられる物を何でもかんでも 「楽しみ!」 「面白い!」 なんて言うつもりは有りません。
だから、映画も観に行ってません(こんな映画のチケット買ったら、それこそ平成スタッフを調子に乗せるだけ)。
たまに特撮掲示板で、昭和と平成のライダーファンがケンカのような言い争いをしているのを見かけます。
今の平成ライダーファンに、 "仮面ライダーの冠" に拘りを持っている方はどれだけ居るでしょう。
「作品名に "仮面ライダー" が付いていないから観るのを止める」と言う人は殆ど居ないと思いますし、"仮面ライダーの冠" を外す事によって、一部のファンの不満も無くなります。
作品の世界観も更に広がる。
もっと楽な気持ちで皆が作品を楽しめる。
同じスタッフで・・・、同じスーツアクターで・・・、イケメンを主役にしてストーリーを複雑化したら、作品名に 「仮面ライダー」 と付いていなくても、それまでの平成ライダーファンは付いて来るでしょう。
作品自体には罪は無い。 東映のやり方が余りにも過去のライダーやファンを失望させるので悲しくなっただけです。
電王も "仮面ライダーの冠" を被った事によって、一部の熱心なファンからブーイングを喰らう事になってしまった "犠牲者" なのです。
※ こんなコミカルな仕草も、仮面ライダーじゃなければもっと楽しめるんですけどね。