先日11日から一泊、石川県は粟津温泉にある、
1300年の歴史のある法師旅館に行ってまいりました。
この旅館は代々続くファミリー企業です。
こちら ▶ 法師旅館
この旅館では毎朝オーナー様の講話があります。
法師旅館でしてくださる講話なので、" 法話 " 。
朝6時30分~7時10分までの40分です
行く気満々で目覚ましもしっかりかけたのですが、
前日寝たのが遅かったこともあり、
起きたら6時40分
遅刻で焦って広間にむかったのですが、
そこには誰もおらず・・・終わったのかなと思っていると
今日は誰も来なかったと
遅刻もしたし戻ろうかと思っていたら、
私一人でも講話をしてくださるというのです
・・・なんとも贅沢な
しばらくして、オーナー様が登場。
オーナーはお歳を召しておられますが、しっかりとして力強い
椅子に座ってくださいと何度も言われたのですが、
対座させていただきたいと思い、オーナーと共に正座
はじめに
『 当温泉にお入りいただきありがとうございます。 』
『 お食事を召し上がっていただきありがとうございます。 』
『 お部屋に泊まっていただきありがとうございます。 』
そんな風におっしゃいました。
概ね想定されるのは
『当旅館にお越しくださりありがとうございます。』ですが、
大切にされているところに一つ一つ御礼を言ってくださって、
こちらが嬉しく感謝の気持ちでいっぱいになりました
たくさん話を頂いた中で、もう一つ印象に残ったことがあります。
『ここにあるもの、万物のものは、借り物です。』というお話をしてくださいました。
この宿も、この座布団も、この服も、この太鼓も、今は偶然私が持っていますが、
先祖代々伝わってきたものであり、更にはこれはもともと自然のものです。
私たちは自然の一部を単にお借りしているだけであって、自分のものではないのです。
” 自ら ” という言葉は、ひらがなにすると ” みずから ” 、読み替えると ” お水から ” です。
私たちはお水から命を頂いて、草木が生きて家が建てれて、動物たち私たちが生きています。
人間の身体も借り物です。 全て自分のものということではなく、お借りしているのです。
このお話にすごく心動きました
自分が自分がと思っているのではなく、与えていただいているものですが、
年齢が増してくると我ががと言いがちです
生かされているということ、今自分の手元にあるものは、お借りしているという気持ち。
最近のニュースを見ていると、そういった気持ちを忘れてしまっているのではとも思います
万物から恩恵をいただいていて、私たちが生活できているのだという思いを忘れず、
日々感謝の気持ちで過ごそうと改めて感じるお話でした。
色々質問もさせていただいていたら、なんと1時間もお話くださってました。
全ては借り物という気持ちがあれば、もっと世の中よくなると思います。
今日という一日に感謝して
素敵な一日を