まだまだ毎日が暑い頃、放射線治療を受けた。先週金曜日にそのフォローアップ診察を受けてきた。

全摘と違い、部分摘出の場合はがん細胞が生きて残っている可能性がある。

このわずかな可能性をも潰すために、手術後の乳房全体と脇までの四角い範囲に、放射線を当てるのが部分摘出の場合の標準治療となっている。

これを実施するから、5年生存率が全摘と部分摘出でほぼ変わらなくなっている。

状況によってだが、16日から20日間ほど、病院が休みの日以外は連続で治療を受ける。

わたしはがんが右胸の中に2箇所あったので、多めの20日間コースになった。

あまりに暑い夏だったので、開始を9月に遅らせてもらったが、それでもまだまだ残暑が厳しく、毎日大変な思いで通ったものだった。



治療開始後まもなくから、照射部には日焼けのような肌の色素沈着や乾燥が見られた。また、毛穴が目立ったり、乳房(にゅうぼう)が若干小さくなったり、の一般的な反応はあったが、人によっては倦怠感が強く出たりもするらしい。

幸いわたしは特につらい副作用を経験することはなかった。



放射線治療後数ヶ月が経ってから発生する、遅発性副作用と呼ばれるものもあるとのこと。

治療後半年ていどで実施される観察のための診察が、金曜日のフォローアップだ。

人によっては放射線の影響で肺炎を発症することがあるのだという

わたしは診察まで、まったく肺や呼吸器系に思い当たるような症状は皆無だったし、根拠はないが影響を受けるはずがないと思い込んでもいた。

はたして。

レントゲンに写ったわたしの肺全体には、ごくごく、ごくうっすらだが、白っぽさが見られた。

放射線科の医師は、自覚症状がない程度なら問題はない。

ただ、薄いけれども白く写っているということは影響があるかもしれない。カゼが治るのに3ヶ月も要したとの話は、もしかしたら関係があるのかもしれない、と話していた。



確かに、いつもわたしはカゼを引くと長いのだが、毎年だいたい1ヶ月で治っていたのが、今シーズン早々に引いたそれは3ヶ月も掛かった。

その主な要因は自分なりに答えがあって、引っ越した先の部屋の窓が大きくて熱放射が強くて冷えやすいこと、更年期症状の暑がりですぐに薄着をしてしまって冷やしてしまうこと、の2点と思っていた。

でもひょっとしたら、肺がほんの少しだが炎症を起こしていることも、影響したのかもしれない。



そんなこんなで翌土曜日。

いつものヘルスチェックでかかった内科でいつものサチュレーション(SpO2値)を指先で測ると、これまで100%か99%しか出たことが無かったのに、97%に下がっていた。

いやはや。少しは気にして、肺と体全体とを大事にしてあげようと思う。

(おわり)