1.膝関節症の運動療法

膝関節症があると、足を動かさないために膝周辺の筋肉や腱がやせてくる。特に歩行時に必要な大腿四頭筋の筋力が落ち、太ももの前の筋肉が細くなり、膝関節にかかる負担がおおきくなる。関節の動きが悪くなると関節組織への栄養がいきわたらず、また老廃物や膝に水がたまった状態になる。

運動療法を行うことで

①筋力が付き関節の負担が少なくなる。

②有酸素運動は体重減少になり膝への負担を軽くする。

③膝周辺の血液循環がよくなり栄養分を補給し、老廃物を排出する。

④関節の稼動域が広がる。

⑤すり減った関節軟骨の再生が期待できる。

2.膝の痛みを改善する運動(レッグエクステンション)

①椅子に腰をかけます。

②息を吐きながら5秒間くらいかけてゆっくり足を上げ、つま先をたてます。

③息を吸いながら5秒間ほどかけてゆっくり降ろします。

④慣れてきたら500g~1㎏の重りをつけて行います。重りはペットボトルに水を入れて使うと便利です。

・同じ足で10回続けて行い、足を替えて10回行います。

・10回を1セットとして、3セット行います。

・3セットが楽に出来るようになれば④の重りを使って行います。

3.足の内側のマッサージ

 変形性膝関節症など、膝の痛みがある場合、大腿四頭筋をゆるめ血液循環を促進することで改善される。

①足の内側は腎経、肝経、膵経の各経絡の通り道で、膝の痛みは、これら足の陰経の虚証として現れる場合が多く、経絡の気の通りを良くするために、これら部位への指圧・マッサージを行う。

②膝に痛みがあると、大腿内側の膝関節に近い部分に筋肉の硬結が現れる場合があり膝部への血液循環を阻害するため、この部分の硬結を緩めることで膝の痛みが緩和される。

③慢性的な関節炎の痛みを緩和する気功法

気功法の呼吸を調え・心をしずめ・ゆったりした動作は、全身の気血を活性化する。

膝関節症などの場合、動きをイメージし、先に気が動いて後から動作がついてくるようにすれば膝の痛みも次第に和らいでくる。