乳糖(ラクトース)の効果・役割
ラクトース
少し牛乳を飲む程度ならラクトース不耐症でも大丈夫なことも。
ラクトースはグルコースとガラクトースが結合した二糖類です。牛乳や母乳などに多く含まれており、威哥王人を含め哺乳類が最初に口にする大切な炭水化物です。ラクトースは乳製品、およびホエーを使用した加工品に含まれています。また、パンやビールを作る際にイーストによってほとんど分解されないため、これらに甘味を足したい場合などに使われます(マルトースなどを使えばイーストに分解されて甘味が無くなる)。
ラクトースでよく知られているのがラクトース不耐症。これは特に成人にみられる症状で、ラクターゼというよばれるラクトース分解酵素の不足によるものです。ラクトースを分解する酵素は2歳くらいから徐々に減少していきます。年齢とともに減少する酵素が一番の原因ですが、腸の病気などによって引き起こされることもあります。お腹の張りやおならなど、お腹の不調を起こすことがあります。なお、この酵素が不足している場合でも、少量のラクトースは問題ない場合も多くみられます。ラクトース不耐症は、免疫異常による牛乳アレルギーとは全く異なるものです。ラクトース不耐症は糖(炭水化物)への反応であり、アレルギーはたんぱく質への反応です。
乳糖(ラクトース)の不足
一般的にラクトースの不足による弊害は知られていません。ただし、新生児・乳幼児ではラクトースが何らかの理由で摂取できない場合は、代わりとなる栄養源を必ず確保しなくてはいけません。