“学校”のみらい~不登校30万人から考える

https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/kiji_20240123.html

 

 

 

小中学校で不登校生徒が30万人?!

6歳から15歳、

小学校1年生から中学校3年生までの人数は1450万人ほど。

ということは、2~3%の子どもは不登校ということ?

100人のうち2~3人

ということはクラスで1人か2人。

今小学校って1学年何クラスあるんだろう?

5クラスとして

35人✕5=105人

つまり、

1学年で3人ほど不登校生徒がいるという計算結果。

6学年トータルでは18人か・・・

 

こうやって数字にしてみると、

不登校って、かなり深刻な問題なんだと思う。

 

大昔は「登校拒否」って呼んでいたのでは?

それがいつしか「不登校」と呼ばれるようになった。

 

学校に行かない、行けない理由に変化が起こったのか???

ただの用語変更か?

 

50~60年前と今を比べることにどれほど意味があるのか?わかりませんが、

50~60年前では、子どもが学校に行くのを嫌がる、または行かなくなるといった現象は無かったように思います。

しかし今の学校ではクラスに1~2名の不登校児童生徒がいる。

昔と今。

教育制度というか、学校の在り方は、それほど変化していないと思われます。

30~40名の生徒を前に、教師が授業を行う。

HR担任は、担当HRの生徒を掌握し、定期的または必要に応じ面談を行う。

場合によっては保護者同席をお願いすることもある。

 

学校の組織

校長

教頭

学年主任や各部署の長

HR担任や各部署の一般教員

このピラミッド構造

ほとんど昔と変わっていないですね。

 

学習指導要領に沿って

教員は教科書や自作の資料で授業を展開する。

板書やプリント、指定の参考書や問題集の設問や正答を覚え、

定期テスト時では、それらを間違いなく書き込む。

 

沢山正解があればいい評価が貰え、

誤答が多ければ、その量によって成績が落ちる。

 

通知表の形式は昔と比べ少し変わってはいるが、

いくら性格の良さを褒め、励ましのコメントやアドバイスが書かれてあったとしても、

学力順に児童生徒が並べられている状況に何ら変わりはない。

進学・就職指導では生徒個人の希望を尊重するとは言いますが、

現実としては成績による振り分けが行われる。

 

教師。

教師になるには大学で教職課程を履修し必要な単位を習得しなければならない。

3週間ほどの教育実習もある。

そこそこ成績がよく、大学に行ける経済力が家庭にある。

高校では真面目に授業を受け、校則違反などはしない。

クラスの人気者ではないが、嫌われてもいない。

無味無臭の存在。

そういったタイプの若者が教師となって教壇に立っているケースがほとんど。

中高時代不良だったとか、暴走族だったとか、喫煙万引きの常習犯だった者が

教師になったという話は聞いたことがない。

また、イジメなどによって不登校となった生徒が教員となったという話も聞いたことがない。

 

現在教師として児童生徒の指導に当たっている連中って?

生徒が抱える様々な悩み・ストレスを理解できるのでしょうか?

世の中には様々な家庭や保護者がいることが理解できるのでしょうか?

 

多分無理でしょう。

経験値があまりにも低く、

理解も出来ないし解決に向けた道筋を考えることも出来ない。

目の前の生徒と比較するものは自分の生まれ育った家庭と自分自身のみ。

 

低収入家庭の現状が理解できない。

理不尽な親の存在が理解できない。

なぜイジメが苦しいのか理解できない。

対人関係が苦手な理由がわからない。

勉強が出来ないことが理解できない。

勉強が嫌いな生徒が理解できない。

記憶が苦手な生徒を理解できない。

学校に行きたくない理由が理解できない。

 

このタイプの若者、若い先生は、失敗を非常に恐れます。

目の前の生徒をどう扱えばよいのか?

わからない。

分からない自分

指導できない自分

そんな自分であることが校長や教頭、主任、同僚に知られることが怖い。

無能な教師という烙印を押されるのは嫌だ。

 

結局何もせぬまま、時間だけが経過していく。

そして生徒は学校に来なくなる。

指導経過については嘘八百を書き連ね、保身を優先する。

 

昔も今も変わらぬ学校の風景です。

 

時代も国際情勢も、産業も、街の店舗も、ライフスタイルも、価値観も、保護者自体も

昔と比べ大きく変化しています。

変わらないのは学校という組織と教員。

 

血の通っていない無能教師でも務まる「学校」という組織、

旧態依然とした「教育観」を抜本的に見直さない限り、

不登校生徒は増え続けていくことでしょう。

 

 

 

 

 

 

NHKより

 

・・・転載開始・・・

 

1月27日(土)のNHKスペシャルは、大きな岐路に立つ“学校”のこれからを特集します。
日本の教育は、壁にぶち当たっている!?不登校の小中学生が30万人に迫るいま、学校に必要なこととは?
学びの場をめぐる大問題を、子どもたち、そして教育に携わる大人たちと共に考えていきます!

 

第1部:放送は夜7時30分から!
“学校”の主人公、子どもといっしょに「NHKスペシャル」!

 

急増する不登校の小中学生が、全国で30万人に達しようとしている。なぜこれほど多くの子どもたちが学校に行けない、または行かないのか。教育学者は「近代に始まった学校教育が壁にぶち当たっている」として、「学校のあり方」を根本から考え直すことが必要だと指摘する。
第1部では、国内外の教育現場の最前線を取材。韓国で人気の高まっている“生徒が主体の学校”や、「悩む子どもを絶対に一人にさせない」というフランスの徹底した取り組みを紹介する。一方、大きな課題に直面する日本でも、“子どもが来たくなる学校”を目指し改革に奔走する小学校が―。
タレントのみやぞんが子どもの目線に寄り添い、番組をわかりやすくナビゲート!当事者の子どもたちが「“学校”のみらい」を考えるきっかけを届ける。

 

第2部:大人が徹底議論!日本の教育は変わるのか?
文部科学省はどう受けとめる?

 

「“学校”のみらい」をとことん考える第2部は、第1部で見えてきた日本の教育の課題について、子どもや若者たちから寄せられた声に耳を傾けながら、大人たちが徹底的に議論する。
スタジオに集うのは、文部科学省の初等中等教育局長、学校改革に取り組む現場の教師、学校外の学びの場で子どもたちを支援する専門家、そして不登校を経験した若者代表。韓国で人気を呼ぶ「学びたいことを生徒自身が選ぶ授業スタイルは楽しそうだけれど、学力はちゃんと身につくの?」など、国内外のさまざまな取り組みをヒントに、日本が目指すべき“学校”の未来像を考えていく。
特に重大な問題とされているのが、全国におよそ30万人いる不登校の小中学生のうち、じつに11万4000人が学校でも相談機関でも支援を受けられていない現状だ。すべての子どもに学びを保障するために、いま社会に何が必要なのか。大人が子どもたちの声に耳を傾け話し合い、答えを模索する。

 

【出演】
矢野和彦(文部科学省・初等中等教育局長)
工藤勇一(横浜創英中学・高等学校校長)
荒井英治郎(信州大学 教職支援センター准教授)
生駒知里(保護者/多様な学びプロジェクト代表)
島谷千春(加賀市教育委員会 教育長)
古山明男(多様な教育を推進するためのネットワーク)
ひかりんちょ(インフルエンサー)
蓑田道(大学生)

 

 

第1部 番組ナビゲーター
みやぞんから子どもたちにメッセージ

 


僕がいいたいのは、「みんなそのままでだいじょうぶ。自分を信じてね。」
かけっこがおそくて落ち込んだりしなくても、大人になってダッシュする事ってないから落ち込む必要はないし。
社会が苦手、歴史が苦手っていう子は、過去は振り返らないで、前だけ見ればいいんですよ。好きなことには出会うから。勝手に。
だから、だいじょうぶだよって言いたい。
登校するのが当たり前ってみんな思っているから、不登校って「不」ってついているけれど、それは誤解だからね。
楽しい大人になれるから。楽しみに待っててね。

 

第2部 スタジオゲスト
インフルエンサー・ひかりんちょから子どもたちにメッセージ

 


私には中学生の時に不登校経験があったり、SNSなどで多くの子から学校に行きたくない気持ちを聞いてきて、人との関わりの難しさや、集団での馴染めない自分に対しての辛さ、上から押し付けるような雰囲気を感じたりだとか、学校に対する沢山のモヤモヤを抱えていました。
でも、この番組で、文部科学省の方や教育現場の方から学校の授業づくりを変えようとしていることや、生徒ひとりひとりの声に耳を傾け、向き合ってくれていることを聞いて、私が抱いていた学校に対するモヤモヤが晴れたような気もちになりました。
少しでもみんなのモヤモヤが吐き出せたり、解消されれば嬉しいです。
みんなもぜひこの番組を見て私たちと一緒に、どう学校に変わってほしいか、一緒に考えてみませんか?

 

・・・転載終了・・・