「東京よりソウル」…日本を抜いた「高級韓国」 100年以上続くのか

https://japanese.joins.com/JArticle/285808

 

 

 

「高級韓国」って何ですか?

 

日本が開国以降、自国文化を輸出し100年もの間、欧米で高級文化を定着させたのと同じく、次の100年は韓流が高級文化として国際社会に定着するだろうと述べています。

 

19世紀末にヨーロッパで起こった日本趣味は、ジャポニスムと呼ばれているのではないかな?

当時のヨーロッパ人が思い描く東洋とは、「中国」がメインでした。美術用語でチャイナとは白磁のこと。当時ヨーロッパには白磁を作る技術が無かったので、中国の白磁が重宝されました。そして、自国でも白磁が作れないものかと研究しドイツで生まれたのがマイセンですね。

それから、ヨーロッパ人は中国を強大で恐ろしい国だと考えていたようです。

理由はあのモンゴル帝国のヨーロッパ侵略でしょう。

 

日本については、ポルトガルやスペインは中世の頃から知っていたでしょうが、両国とも没落しましたので、他のヨーロッパの国々は、オランダを除いて、日本について殆ど知識は無かったと思います。

 

損な日本が国際デビューしたのがパリ万博。精巧な工芸品などを見て当時のヨーロッパ人は腰を抜かしたとか抜かさなかったとか・・・。

勿論日本の白磁も展示されたので、ヨーロッパ人は中国以外の白磁を初めて目にしたのではないかな?

 

ヨーロッパ人が注目したのは磁器に描かれた絵かな?それと着物。異国情緒漂うオリエンタルな絵や柄を見て一度も見たことのない日本という国を思い描いたのだと思います。

 

画家も日本美術に注目しました。ゴッホなど当時の画家は全て日本文化の影響を大きく受けています。

ヨーロッパの絵画がルネサンス以降リアリズムを追求し、遠近や立体感、正確なフォルムを追求してきたのに対し、日本の絵にはヨーロッパ絵画のような遠近法も立体表現もない。背景は曖昧模糊。描線の濃淡や強弱で立体感や空間感を表現する日本の絵を見て舌を巻いたとか・・・。

それから、ヨーロッパでは昆虫などを絵や柄のモチーフにすることはありませんでしたので、それも斬新に見えたことでしょう。

日本の浮世絵がヨーロッパに多く流れ、大きな影響を与えました。印象主義など現代美術に繋がる美術運動は日本美術に影響を受けた画家集団によるものです。あっ!音楽にも印象主義ってありますね!ドビュッシーとか。

 

西洋文明が自然に対抗して、あるいは自然から搾取して成り立っているのに対し、日本は自然と融合し、自然を礼賛し感謝を捧げる文化を育んできました。そういった文化の違いにも驚きを隠せなかったようです。

 

はて?

中央日報の記事ですが、

果たして筆者は、上記のような時代背景を知っているのでしょうか?

韓流とか、BTSとか、何とかという女優とか男優、フィギュアのキム・ヨナとか・・・。

数十年前まで、欧米の方々は韓国なんてほとんど知りませんでした。

認知度が高まってきたのはごくごく最近・・・。

欧米人は韓国のスターや芸能人、スポーツ選手をどのように見ているのでしょう?

19世紀末の欧米人は西洋文明とは全く異なる日本の文化に注目し熱狂しました。

対して、欧米人は現在世界で活躍する韓国人を見てどう思うか?既に「東洋の神秘」なんてものはありあせん。洋装して、文明の利器を使いこなす東洋人が歌を歌ったり踊ったり、銀盤上で演技を披露する。

既に西洋と東洋の垣根は取り払われ、韓国人や韓国文化に欧米人が目を見張るような魅力はありません。そこにいるのは、洋服を着て上手にメイクをしたオシャレな東洋人。整形もしているので鼻筋が通り目もパッチリしている。

自分達西洋人に近づいた出で立ち風貌だが、ちょっと違っている。

よく分からない歌だが、「いいね!」が急上昇している。

有名なのかな???

面白そうだからCMに起用してみようか?

これだけ知名度があれば、我が社の製品も売れるだろう。

そんな感じじゃないかな?

そこには、韓国文化に対する興味や関心など無く、

あるのは経済論理だけですね!

物を売るために韓国人気スターの知名度を利用しているだけじゃないのかな?

 

一番最後に

「日本と同じように進めば韓国文化は今から2100年代まで世界を魅了する高級文化となり、子どもたちは高まった国家の地位を親の世代より多く享受することができる。年末が近づく中、暗いコロナ時局に見える明るい光は一際まぶしい。」

ってありますが、

時間が流れるスピードって、昔と今とでは全く違います。

韓国の著名人をいろんなところで目にする時期はしばらく続くと思いますが、

韓国と同じように、アジアでは成長を遂げつつある国々が多くあります。

そんな国々が世界にコンテンツを発信すれば、有名企業はピクアップすることでしょう。

韓国人は日本ばかり意識していますが、アジアの他の国々も日本や韓国を目指し発展を遂げているということに目を向けていません。

もう5〜6年もすれば、韓流は完全に消費し尽くされ、次の時代にシフトしていると思います。

 

それより、100年後?いや、10年後、

韓国っていう国、地球上にあるかな?(笑)

 

 

 

中央日報/中央日報日本語版より

 

・・・転載開始・・・

 

2021.12.18

 

1882年、米国最高の富豪だったウィリアム・ヴァンダービルトはニューヨークの真ん中に邸宅を建てた。当代最高のインテリアデザイナーは内装に赤い垂木が入った竹の天井、螺鈿の蝶が描かれた壁、漆塗りの箪笥、陶磁器など、明らかに「日本風」だった。

 

同じ時期、フランスでは浮世絵が描かれた扇子がファッション・インテリアとして人気が高まり「日本風」がよく売れた。ロンドンのハイドパークには「日本村」ティーショップが登場し、きものを着てパーティーをしたり日本式の傘を持って歩くのが流行だった。19世紀の西洋は最近の言葉でJファッション、Jスタイルなど「日流」に熱狂した。その後100年以上も日本の文化はファッション、デザインだけでなく、美術、文学、クラシック、大衆歌謡、漫画、アニメーション、文学など世界的に「高級文化」の地位を維持した。

 

2021年、雰囲気は変わった。中国と東南アジアが中心だった「韓流」が北米と欧州に広がった。女優ユン・ヨジョンが白人の祭りと批判されてきたアカデミー賞助演女優賞を受賞し、韓国ドラマ『イカゲーム』はネットフリックス世界チャート1位になった。ビルボード人気曲チャートで10週間1位になったBTSの最近の米国コンサートには、コロナ感染拡大の中でも約21万3000人が集まった。

 

高級文化、高付加価値産業の頂点と呼ばれるファッションはどうか。フランスやイタリアなどの高級ブランドが国内やアジアでなくブランド全体を代表するグローバル広報大使(アンバサダー)として韓国スターを起用している。今年だけでもディオールとティファニーがそれぞれBLACKPINKのジスとロゼを、ルイ・ヴィトンがBTSを、サルヴァトーレフェラガモがRed Velvetのスルギを、ロエベがヒョナをグローバル広報大使に選定した。

 

韓国ブランドを求める人も増えた。最近スペインのZARAが国内ブランドADERとのコラボで出した衣装でヒットし、世界1位スポーツブランドのナイキは歌手G-DRAGONとのコラボですでに3回も運動靴を出している。ルイ・ヴィトンのデザイナーだったヴァージル・アブローが立ち上げた「オフ-ホワイト」はアモーレパシフィックと提携して話題になった。

 

世界的なファッションジャーナリストでありヴォーグインターナショナルのエディターのスージー・メンケスは2015年、「ソウルはアジアのリーディング都市でなくグローバルブランドの源泉になる時」と話したが、その言葉が現実になっているのだ。

 

実際、アジアといえばいつも東京が最優先だったブランド品が今ではソウルを先に訪れている。あるファッション業界の関係者は「グローバルファッション時計を太陽で表現すれば上海が午前10時、ソウルが正午、東京が午後3時」と表現した。ユン・ヨジョンは受賞の所感で「運が良かった」と謙虚に話したが、今の韓国文化ブームは決して運ではない。

 

一国の文化が世界的に「高級」「かっこいい」というイメージを確立するにはコンテンツ自体の優秀性だけでは限界がある。長い歳月にわたり世界の舞台で知られ、好き嫌いはともかくグローバルヘゲモニーを握った西欧圏が主導する「クラシック文化」で認められる必要がある。決定的に経済力を前に出して国際社会で声を出すことができなければいけない。

 

韓国は一つずつ積み上げながらこうした条件を満たしてきた。不屈の製造企業が優秀な品質で「メード・イン・コリア」を知らせ、アジア競技大会、オリンピック(五輪)、ワールドカップ(W杯)など世界の祭典を成功させた。ドイツ最高バレエ団のトップに立ったカン・スジン、ショパンコンクールで優勝したチョ・ソンジン、全世界を氷上で魅了したキム・ヨナらは西欧先進国が優越感を抱く分野を制覇した。

 

経済的にもアジア盟主だった日本との差を縮めたり、追い抜いたりした。一例として株式時価総額世界100大企業のうち韓国1位のサムスン電子は14位、日本1位のトヨタ自動車は36位だ。今年S&Pなど世界3大格付け会社の評価でも韓国は日本より2段階高い。物価と為替を反映した1人あたりの国内総生産(GDP)も2018年に韓国(4万3001ドル)が日本(4万2725ドル)を追い越してからこれを維持している。日本の野口悠紀雄教授が「日本がG7から追い出され、韓国がその代わりに入っても文句は言えない状態になりつつある」と指摘したのはこうした背景のためだ。

 

日本文化は1850年代に門戸を開放してから30年余りで万国博覧会など国際行事などを開催し、世界的な高級文化として定着しながら底力を見せてきた。韓国も1986年のアジア競技大会から30年余りで世界が認める「韓国ブーム」を起こした。日本と同じように進めば韓国文化は今から2100年代まで世界を魅了する高級文化となり、子どもたちは高まった国家の地位を親の世代より多く享受することができる。年末が近づく中、暗いコロナ時局に見える明るい光は一際まぶしい。

 

・・・転載終了・・・