新生・東宝『エリザベート』~男性性シシィから女性性のシシィへ~ | ふうこの★アートでセルフセラピー★

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アート(芸術)は心のセラピスト。
私はカラー、パステルアート、歌や演劇などを通して癒されてきました。

こちらのブログでは、セルフセラピーとして描いたオリジナルアートやぬり絵、そして様々なアートにおけるヒーリング効果についてを私の視点から発信しています。

楓子(ふうこ)です。


先日、どうしても観たかった舞台を観劇してきました。

東宝『エリザベート』2015

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今回、私が死ぬ前に一度は観てみたかった、伝説のエリザベート役である花總まりが、

満を持して、東宝『エリザベート』のタイトルロールを演じたのです。

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元々はウィーンのミュージカルであるこの『エリザベート』。
これが日本で初めて上演されたのは、1996年の宝塚歌劇団雪組でした。

そしてその初代エリザベート役を演じたのが、この花總まり

宝塚の娘役は男役の引き立て役という立ち位置が大きい中で、
彼女が演じたこのエリザベートは、強く凛々しく、娘役の垣根を越えた素晴らしい演技力を魅せました。

それから彼女は宝塚の娘役トップを12年間務め、退団した訳ですが、
私は10年前、このはなちゃん(花總まり)とその相手役だったタカコさん(和央ようか)が大好きで、宝塚に通い詰めておりました(笑)

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私が宝塚にハマったのは、DVDではなちゃんの雪組エリザベートを観たのが大きなきっかけ。

そう、私が宝塚にハマった時は、もう彼女はエリザベートを演じ終わっていたため、生でその舞台を見ることが出来なかったんです。


でもその彼女のエリザベートが今回東宝ミュージカルで見られることになって、本当に本当に嬉しくて・・・(;;)

チケットが全く取れなかった中で、今回行けることになったのは奇跡でした。


さて、そんな訳で、思い入れが深すぎて、
感想を物凄い勢いで書きたいと思いますので、

・・・ついてこられる方だけ、読んでくださいね(笑)



今回のキャストは、どーしても観てみたかったキャスト陣。

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はなちゃんのエリザベートは勿論のこと、
ルックスが「人じゃない感」満載の城田優のトート、
元宝塚男役トップの剣幸のゾフィ、
そして、ただ一人梨園から出演の尾上松也ルキーニ。


演出もキャストも前回とは全く変わって、本当に新生エリザベート!




前回はまるで墓場のような陰鬱とした舞台セットや照明だったけれど、
今回は豪華というか、宝塚に近いファンタジックなイメージだと感じました。

さて、エリザベートとは、ヨーロッパ1の美貌と称されたハプスブルク家最後の王妃です。


彼女はフランス王妃マリー・アントワネットと似た悲劇と孤独を持った人物。

性格は自由奔放で、詩を愛する少女だったけれど、
その美貌故に皇帝フランツに見初められ、宮廷に入ります。


でも宮廷は自由を愛するエリザベートにとっては檻そのもの。
姑・ゾフィからのいびりや、子供を産んでも自分の手で育てられないというしきたりに、どんどん心が折れていきます。

やがて「ここにいたら心が死んでしまう!」とエリザベートは王宮から逃げて海外をさすらい続け、
最後はイタリア人のテロリスト・ルキーニに胸を刺され68年の生涯に幕を降ろします。


彼女は常に「死」を意識していたと言われています。
自由を愛する彼女の性格は宮廷には歓迎されず、その抑圧感は想像を絶するものだったことでしょう。

長女は病死し、王位継承権を持つただ一人の息子・ルドルフも、
最後は父との政治的な対立を経て、恋人と心中します。

彼女の傍には常に「死」があった。
そこでミュージカルには、死の帝王トートというキャラクターが存在します。

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トートは人々に死を与える悪魔でもあり、最後に迎えに来る天使でもあります。

そんなトートが幼いエリザベートに惚れて、彼女の人生をどんどん狂わせていくのです。

次回から、もっと細かい感想や考察などを書いていこうと思います(^^)
マニアックでごめんなさいね~。

今日も最後まで読んでくれてありがとう


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