昨日は午後外出して17時前に帰宅、すぐに全国ツアー福岡公演のライブ配信をつなぎました。

17時開演と思い込んでいたのですが、日帰りスケジュールやコロナ禍のためか16時30分開演だったんですね。

で、コンサートはすでに始まっていたのですが、画面には地元メンバーのりさちゃんこと音嶋莉沙がアップで映り、一人で歌っていました。

私はよく知っている曲、宮脇咲良のために作られたソロ曲「彼女」でした。

 

いきなりなので、本当にびっくりしました。

地元コンサートとはいえ、(初センター曲もあるのに)莉沙が「ソロ」で歌っていること、その曲が咲良の「彼女」であったこと、いろいろ感慨深いものがありました(短期間HKTの4期生だった莉沙にとっては大先輩の曲)。

「この曲を選んだ理由は、私自身歌詞が重なる部分があり
地元で歌いたいっと思ったので選ばせていただきました。」
(音嶋莉沙Instagramより)

 

(追記)莉沙本人はソロで歌うのはオーディション以来とshowroomで言っていました(プリプロはソロで全曲歌っているようなものですが)。歌うまメンバーというわけではない彼女が「青春"サブリミナル"」で2番の歌い出しだったのにはちょっと感動しましたし、初のセンター曲も本人の努力の成果といえると思います。と同時に、今回のソロ歌唱(緊張しすぎて声が震え、本人は全く満足できなかった模様)で個人としてのハードルが一つ上がったのかと思います。イコラブはいま個々のメンバーの能力を本人に合わせて引き上げていく段階なのでしょう。

 

 

この曲は、柏木由紀のために書かれた「火山灰」にも似て、鹿児島出身の宮脇咲良の、故郷や親友への想い、アイドルとしての決意を物語のように歌った曲です。

故郷に帰ったのに、まだ夢の途中で胸を張って会える日まで彼女(親友)には会いたくない。

誰に聞いたのだろう?帰って来てること

突然 家まで彼女がやって来た

「なぜ知らせないのよ?」ぷんぷん怒っていた

そして思い切り私を抱きしめた

 

届かない星になったあなたも見たいけれど

頑張ってる今も輝いてると

涙目で笑った

 

夢のステップ上ってる時 

きっと人は輝くもの

自分じゃ何も気づかなかった

同じ場所で見てくれてる

一番大事な親友に 教えてもらった

というドラマのような物語的情景を描いています(このパートは今回も含め"ワンハーフ"では歌われませんが、歌の世界を知ってもらえるように引用しました)。

 

そして次のサビの歌詞を莉沙が歌うとまた違ったニュアンスが感じられました。

夢の途中 まだ未来は

ずっと先の見えない場所

まだまだ成長してないから

胸を張って会えるくらい

もっと輝くその日まで

絶対 会わない

(作詞・秋元康、作曲・伊藤心太郎)

 

作曲の伊藤心太郎さんは「初恋ヒルズ」や「恋するフォーチュンクッキー」「#好きなんだ」と指原Pとはつながりが深い方です(ほかにも多数の楽曲がありますが)。

 

そして、前回1年半前の冬の全国ツアー福岡公演(キャパ1000ぐらいのライブハウス)では多くのHKTメンバーが観覧に訪れましたが、

 

今回は同期の4期生も含め、たぶん一人も会えなかったのではないかと思います。

 

同じ日にHKT48劇場で14thシングル「君とどこかへ行きたい」の発売を記念して、HKTメンバー全員が生出演する各期生別の特別イベントのリハと本番が行われていて、17:00-24:00に生配信(ニコ生、公式youtube)も行われました。

それだけでなく、IZ*ONEとして活躍してきた宮脇咲良と矢吹奈子も登場の噂があり、とくに先日一部で情報漏れがあった咲良の卒業発表や奈子の今後の去就も含め、HKTファンの注目度が高いイベントでした。

 

私もイコラブツアー生配信の後で視聴したのですが、20:40すぎに(新曲のカップリング2曲・表題曲<同一曲に2種の選抜>披露の後)"スペシャルゲスト"として2人が登場、そのあとの期生別イベント出演を告知。それぞれ3期生、1期生のパートにフル出演しました。最近のHKTの動きを詳細に知らない者からしてもちょっと感慨を覚えるような光景でした。

そして咲良からは卒業の発表と6/19卒業コンサートの告知があり、指原Pからの手紙も読み上げられました(村重杏奈代読)。

お手紙の全文は、ぬくぬくさんのブログに掲載されていますし、youtube(7:50- )で見ることもできます。

 

 

(前列中央に咲良と奈子、表題曲・カップリング曲選抜メンバーと)

 

イコラブメンバーにも関心事だったようで、当日夜の田中美久のインスタに齊藤なぎさ(美久とインスタライブをしたことあり)がいいねをしていましたし、福岡から12時前に帰宅後少しだけshowroomをした瀧脇笙古(しょこ)は(推しメンの)矢吹奈子の復帰後初tweetに触れていました。

 

どちらかが1日2日ずれていれば、莉沙もHKTメンバーと会えたのかもしれません(センター曲もあるので見てほしかったと思いますが、そもそもコロナ禍で関係者の楽屋挨拶も遠慮してもらっているらしい)。しかし、そういう日に莉沙が咲良の「彼女」を福岡の地で歌うことになったのは一つの巡り合わせ、偶然であり運命でもあったのでしょう。

少なくとも指原Pはこの日にこういう発表があることを知っていたので、どの時点で莉沙のこのソロ曲が決まったのかには興味がわきます。

 

(福岡公演後の写真。前列中央に音嶋莉沙)

 

さて、イコラブの福岡公演は、初日の茨城より落ち着いていて、パフォーマンスも安定してきた印象でした。

みりにゃ(大谷映美里)はちょっと声の調子が悪そうでしたが、沙夏やなぎさは安定し(瞳ももちろんですが)、樹愛羅やしょこ(イコラブ沼であおりもやってましたね)もよく声が聞こえました。

とくに最近の(諸橋)沙夏のパフォーマンスは、自分のパートを歌い始めると(どんなポジションにいても)無双という感じで会場を一気に掌握し、歌い手として独自のポジションを確立した印象です(本人もshowroomで舞台の稽古の影響かと言ってましたが調子がいいようです。歌だけでなく可愛さもですが)。それがグループを乱しているわけではなく、イコラブというグループにこういうメンバーがいることがプラスでスパイスになっていると確信しました。

 

この公演を幸運にも実質最前でご覧になったジーコさんのブログにも「諸橋沙夏さんのパフォーマンス力」として触れられています。

 

また、このブログで「歌ってないメンバーのパフォーマンス」について触れられていますが、私がかねがね注目していたものに、「手遅れcaution」における音嶋莉沙というものがあります(誰も語ることがないですが)。

 

この曲はイコラブ楽曲の中でも「アイドルらしい」莉沙にとって"もっとも苦手"な曲と思われます。

莉沙は教えられた振付を忠実に踊るタイプのメンバーですが、「手遅れcaution」はそれ以上の表現力や解釈が求められる楽曲だからです。

配信やDVD収録など歌割歌唱メンバーのアップが中心だとわかりにくいのですが、現場で全体が見えていたり全員をフルで撮った映像(パリのジャパンエキスポなど)を見るとわかるのですが、この曲での莉沙は移動がひじょうに多いポジションで(後列左端から前列右端への移動もあったような)、しかも表情が普通の曲とは違うので、無表情にも見えてしまいます(そもそもこの曲で莉沙がカメラに抜かれることも少ない気がします)。

最近のしょこの「手遅れcaution」はすごく表情を研究し習得しているのがわかりますが、この曲での莉沙のパフォーマンスを初期と最近のもので比較すると、表情やパフォーマンスの変化があるように思います。

(瀧脇笙古twitterより)

 

福岡の配信は全体にわりとアップが多めだったので「歌ってないメンバーのパフォーマンス」はわかりにくいかもしれませんが、たぶんずっと莉沙を現場で見てきたファンの方はきっと何か感じておられることがあるのではないでしょうか。

 

とにかく、緊急事態宣言発令下の福岡でツアー2都市目の公演が無事に終わり、よかったです。この後も同じ状況での公演が続きますが、なんとかスケジュール通りに開催できることを願っております。