ゆきりんこと柏木由紀はAKB48(チームB)のメンバーでワタナベエンターテインメント所属なのですが、ソロ活動のレーベルをavexからキングに変えたことに伴い、今年発売したシングル「Can You Walk With Me??」からWACKの代表・渡辺淳之介プロデュースで活動しています。
その一環で「柏木由紀なりのWACK」としてWACK所属の全7グループ(BiSH, EMPiRE, 豆柴の大群など)とコラボし、7グループ全ての新曲に参加すると予告されていました。
https://natalie.mu/music/news/428190
脊髄空洞症という特殊な病気の手術や治療でスケジュールが遅れたと思われますが、21/11/30に同時リリースとのことです。同時購入セットや大全集ver.の発売、12/27に全グループとのプレミアムライブ(TDCホール)もあるようで、自身のソロコンサートも11月末に開催という超多忙なスケジュールです。
2週間前ぐらいから彼女のYouTubeチャンネルでも順次7グループとの新曲MVがアップされていて、さらにBiSHとのMV撮影風景やインタビューも21/11/19にアップされました。
BiSHメンバーが "ゆきちゃん" と呼んで受け入れていたり、アイナ・ジ・エンドがアイドルファンで振りコピしていたなど意外な面も知れます。
またそれ以前に、今年のTIF2021でWACKグループを見学した密着動画が公開されていました(同チャンネルでは最近はWACK関連のコラボ企画が多いです)。
この動画の中で興味深い発言があったので、取り上げたいと思いました。
BiSHをはじめとするWACKグループの表現スタイルを、彼女は、
「根本が違うなって。魂って感じ。AKBはいかに魂を見せずにできるかみたいな。たぶんWACKではそれを全部出した人が勝ちなんだろうな」
とWACKの「魂の叫び」と自分がAKBでやってきたことの違いを語り、
「だから私はもう、そういう魂の叫びみたいな歌い方がもうできないんですよ。ずっときれいに見せる方法ばかりやってきちゃったから。だからああいうパフォーマンスが出来るようになったら私ももっとレベルアップできるんだろうなって、いまちょっとそれを学び中です、みんなから」
と分析していました。
比べてみたこともなかっただけに、なるほどという発言でしたし、ソロコンサートもたびたび開く彼女のキャリアにしてなお挑戦しようという姿勢には驚かされます。
「魂の叫び」というとノイミーのセンター冨田菜々風を思い浮かべてしまうのですが、イコラブでは「手遅れcaution」の(野口)衣織さんがまず思いつきます。
しかし、同じグループアイドルで姉妹グループとはいえ、イコラブは(曲の如何にかかわらず)王道アイドル的、ノイミーはより魂を見せる表現スタイルで、だからこそ「自分賛歌」のようなメッセージソングが似合うのかな、とも思った次第です。
イコノイフェスでのコラボ、典型的には「薄明光線」での菜々風・萌子・ももきゅんと舞香・衣織・沙夏のコラボの面白さにはそういう面もあったのかなと思う一方で、ノイミー楽曲で「ポニーテール キュルン」「てゆーか、みるてんって何?」「超絶ヒロイン」といった曲がもっている意味にも気づかされました。