声が聞きたいから

由『理佐、電話していい？』

理佐が無理と言わないのをわかって私もLINEをする
多分、今日は休みだから掃除してるんだろうなぁ


理『いいよ、かけるね』
その直後すぐ理佐から電話がかかってきた


由『もしもし』

理『もしもし、、どうした？』


由『撮影が朝から詰め詰めでしたからお昼休憩2時間くらいあるんだよね』
『だから電話した』


理『ちょっと電話してくれるかなって待ってた』
少し小さい声で恥ずかしそうに理佐が言うからこっちまで恥ずかしくなる



由『かわいい』
心の声が漏れる

理『うっ、、それよりご飯は食べた？』



由『食べてないけど撮影終わったらレッスン室で食べるつもり』


理『ならいいけど、お腹空いたなら食べなよ』



由『うん！』
　『あ、でもさくらんぼ食べたよ』


理『最近ハマったね』


由『撮影で久しぶりに食べたら好きになっちゃった』


理『珍しい、、由依が食べ物の話で声キラキラするの』


由『私だって好きな料理くらいあるよ』


理『それはそうだけど』


由「てか、理佐ずっと掃除してたの？』


理『うん。帰ってきたらリビングと寝室の窓見て！』
『めっちゃキレイにしたから』



由『ありがとう』


理『なかなか掃除の時間取れないから、こういう時にしとかないとね』


由『掃除好きだね、、無理せずね』


理『うん、暇だし楽しいよ』


由『ならいいけど、、ふわぁ、、、』
朝から撮影であくびがでる


理『眠たいでしょ、、電話切るよ？』


由『やだやだー』


理『ふふ、、わかった、わかった』


由『眠くないから理佐と話す』


理『あ、今日のご飯何食べたい？』


由『うーん、、お寿司！』


理『いつものお寿司屋でいい？』

由『うん』


理『じゃあ、今予約して由依迎えに行った時に取りに行こっか』

由『そうしよっか』

『長いなぁ、早く理佐にぎゅってしてもらいたい』

理『今日は甘えただね』

由『だって撮影楽しいけど疲れたんだもん』

理『ハグでもキスでもなんでもするよ』


由『やったー、迎えに来るの楽しみにしてる』


理『私も早く会いたい』　
　『今日の朝も会ってるのにね』


由『そうだね』

毎日話してるのに顔を見ないで話すのは久しぶりで、もう休憩時間が終わろうとしていた

理『由依、そろそろ時間大丈夫？』


由『あ、ほんとだ』


理『帰ったらまた会えるんだからお仕事頑張ってきな』


由『そうだけど、、まだ話したいー』

理『お仕事あるんだから仕方ないでしょ』

由『えー』



理『ほら、由依ちゃん頑張って！」


由『わかった、また後でね』
そう言って電話を切る



『ピコンっ』という音とともに理佐の声が聞こえなくなる

一時間半も話していたのにまだ話していたい、

声を聞きたい、抱きしめてほしい、キスをしてほしい

まだ電源がついているスマホを眺め後何時間で理佐と会えるだろうかと考える

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読んでいただきありがとうございます

ではまた。