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理「由依、由依!、、」
仕事に行こうとする由依を呼び止める

由「今ここで休んだらだめなの!」

理「頭痛ひどいんじゃないの?」
 「由依が朝からコーヒー飲むときは頭痛いときじゃん」

由「の、飲みたいときくらいあるでしょ!」
 「熱もないし、大丈夫だもん」

体温計を見せてきてドヤ顔で言ってくる

『でも、由依の平熱35度代なんだけどなぁ』
『36.9ってギリアウトじゃん』
由依にそう言いたいけど、今の由依には言っても聞かないだろうなと心の中でそうつぶやく

由「もう、行くから」

理「いいよ」
 「熱ないもんね」

 「しんどくなってLINEしても私は迎えに来ないからね」

由「別にしんどくならないし」

そう言い捨てて由依は仕事に向かった

夕方、私も仕事が終わり家に帰って一息ついていると、、
由依からLINEがきた

由『りさ、ごめん、』
 『しんどいから、むかえにきて』

由依は基本意地っ張りだから、LINEをしてまで頼むってことは相当しんどいのだろう
でも、私も意地っ張りだ、、、

行くなと止めたのに仕事に行った由依が悪い、、、
あんな由依なんて知らない

理『しんどくなっても迎えに来ないって言ったよね?』
 『自分で帰ってきな』

少し冷たく返信すると、「わかった」と由依からLINEが来たので私はテレビを見ることにした


少し経って、みいから着信がきた

み『理佐、なんで迎えに来ないん?』

 『由依ちゃん、相当熱上がってんで!』
 『意地はってんとはよ、来い!』

『ブチ』

と、電話は切れ、自分の過ちに反省する

急いで車の鍵を持ってレッスン室に車を走らせる

理「はぁはぁ」

『ガチャ』

理「由依!」

レッスン室の扉を開けると由依がみんなに囲まれて寝ていた

理「由依、大丈夫?」

由依のところに近寄ろうとすると、、

み「理佐、何やってんねん!」

『バチン』
みいからビンタが飛んでくる

すかさず友香が近寄ってきて私とみいを離す

友「みいちゃん、流石に手は出したらだめだよ」

み「今の理佐にはこれくらい言わなわからんから!」

 「由依ちゃんが意地っ張りやのに、理佐にLINEしたってことはどれだけしんどいってわかるやろ!」


理「ご、ごめん」

みいにお怒りを受けていると、由依が起きた

由「ん、、り、さ?」

理「由依、ごめんね」
 「迎えにきた」

由依を抱きかかえようしたら、突き放された

由「理佐は来なくていい!」
 「一人で帰れる」

み「由依ちゃん、何言うてるん?」
 「しんどいから、迎えに来てくれたんやで」

由依はみいの言葉も聞かず、起き上がる

理「由依、帰ろう、」
 「意地はってごめんね」

由依の腕を掴む


由「だから、一人で帰れるって」

私の手を振り払う反動で由依は倒れ込んでしまう

理「由依、帰ろう」

由依を抱きかかえ車に乗り込む

由「降ろして」

シートベルトを外し、扉に手をかける由依の服を引っ張る

理「いい加減にしな」
思ったよりも低い声で言ってしまい、由依が肩をすくめる


理「熱、あるんでしょ」
 「少しの間だけど寝てていいから」
優しく声をかける

家に着くころには由依は眠っていて、抱きかかえてベッドに寝かせる

体を拭き、パジャマに着替えさせ、冷えピタを貼る






目を覚ますと、少し頭が痛むが昨日よりはマシになった

いつも隣にいてくれる理佐がいない、、、

『ガチャ』
起き上がろうとすると、ドアが開き理佐が顔をだす

理「由依、起きた?」

由「うん、」

理「体調は?」

由「ましになった」

理「マシってことはまだ頭痛いんでしょ?」

由「っっ、、、」

理「図星じゃん」

由「ち、違うし!」

理「はぁ、」
 
 「仕事は休んでいいよって友香から連絡きたから、今日は休もうね」
 「私も今日は休みだから、、」

由「仕事は行く」

理「休もう」

由「行く!」
仕事に穴をあけるわけにはいかない

ドアの前に立っている理佐を押し出すように出ていく

理「由依!」
後ろから抱きしめられる

由「離して、仕事に行かなきゃ」

理「由依、昨日倒れたんだよ」

由「でも、仕事休む人にはなりたくない」

理「何をそんなに必死になってるの?」

由「別に」
 「仕事を頂いてるんだから、行かなきゃ」

理「由依、いい加減にして!」

 「ソファー座って」

優しい理佐の顔はなく、見たことないくらいの怒りの目を向ける

大人しくソファーに座ると、、、

理「体調まだ良くないでしょ?」

由「っっっ」

理「ちゃんと言いなさい」

由「しんどい」

理「はぁ、、」
 「頑固な奴め」

理佐は優しく私を抱きしめてくれる

理「しんどいときは休まないと、、」
 「由依のことが心配なの」

由「ごめん」

理「私は由依の彼女なの」
 「由依が倒れたら私は心配」

由「うん」

理「わかってくれたならそれでよし」
 「ご飯食べれる?」

由「ちょっとだけ食べたい」

理「じゃあ持ってくるね」

理佐がうどんを持ってきてくれる

由「ありがとう」
 「いただきます」

理「私が食べさせる」

由「いいよ、そんなことしなくて」

理「由依、あ~ん」

由「あ~ん」
 「お、おいしい」

理「へへ」
 「無理せず食べな」

由「もう、自分で食べれる」

理「ダーメ」
 「今日は食事もお風呂も全部私がしてあげる」

由「そういうのいらない」

理「由依が私の言うこと聞かないからこういうことになるの」
 「されたくなかったら、ちゃんと言うこと聞くことだね」

由「これからはちゃんと聞くから!」

理「だめだって」
 「私の言うこと聞いて」

理佐のことは好きだが、、
またにこういうことをしてくる
ちゃんと言うことを聞こうと悟る一日だった、、、

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読んでいただきありがとうございます
ではまた。