飴が溶けて心に
心が飴に甘えて夢に
夢が心に従い君思い一途じ
君想いが心に従い夢中旅
夢中旅が波風に覆われて港に届かない
届かない港が濃霧に邪魔され遠くなっていく
遠くなっていく霧の城が心を抉り出す
抉り出された心を抱いて暗闇の沈黙の時の中に沈む
沈み忘れようと忘却の滝宮に逃れ隠れる
意識の泡風呂に想いを一つずつ入れ込み浮かばして送る
水面の上に届いて君の港に着くように想いを託す
悪戯波風を避けるには一粒の想いずつ送る
それがすべて伝われる先が見えなくても想いは途絶えない
いつか届くその港に時遅れのそよ風が出迎えてくれるのが目に見えてきても
胸を叩く想いの使者がその風に言い伝えを持っているのならそれでいい
最後の一心の想いを残してくれたらそれで夢のたびを続けられる
すきだったと過去形でも泣かない
好きよただ運命は戻せないと切り捨ててもいい
ただ残してくれれば
一時幸せだったと
それだけで
夢は続く