1.最近、ちまたで漠然とではあるが頻繁に使われている「成功する」
  という言葉の概念。「成功する」とは一体どういうことだろう?
  ⇒私の考える「成功する。」は「自分の目標を達成すること。」
   ハングで成功したい(目標を達成したい)人は目標が達成できれば
   成功したことになるし、他の分野でも然り。
   この本は、いわゆる「経済的な成功」をテーマにしているので、
   金持ちになることに焦点を絞っているが、他の分野に置き換えて
   読んでも大変参考になる。
   (以下「成功」を「ハングが巧い」に置き換えるとイメージしやすい。)

2.「成功した人の近くにいると、自分も成功する。」
  ⇒昨今ハングが上手くなりたい人は海外修行に行かれる人が増え
   ました。単にたくさん飛べる、長時間飛べるという理由からだけで
   なく世界を舞台に活躍している人の近くに行く事によって、そのエッ
   センスに触れよう、学ぼう、という姿勢からではないでしょうか?

3.「オセロ・エフェクト(現象)」が起きる。
  ⇒「その道の成功者に囲まれると、成功者になる。」とは、あたかも
   オセロゲームで黒に挟まれた白があっという間に黒に変わるか
   の様な現象=オセロ・エフェクトと呼ぶそうです。

4.そもそもお金はなぜ必要か?
  ⇒お金が「紙切れ」であることは誰もが知っています。1万円札その
   もののコストは1枚100円もしないと聞いたことがあります。
   人々が欲しいのは、「紙切れ」そのものではなく、その紙切れで
   手に入れることのできる「心の自由」や「豊かさ」なんです。
   それは「自尊心」と言い換えることもできます。お金があれば、
   「本当に好きなことだけ」をやって過ごすことができます。
   好きな仕事だけに熱中することができれば、成功する確率は高く
   なるので更にお金持ちになる、という好循環が生まれます。
   それが、お金持ちには更にお金が集まる仕組みなのかもしれま
   せん。

5.「できる人」に囲まれるのが、ものごとの「必勝法」だ。
  ⇒有名進学校に東大合格者が多い理由は、「真剣に勉強している
    友達が多いから」の一言に尽きます。
    結局、「環境が大事」という事なんですね。

6.だれを友だちにするか、ということは人生のもっとも大事な戦略
  ⇒それは人生における「方位磁石」のようなもの。
   なぜなら友だちの価値観や人生観にあなたも影響されていくから
   です。

7.会社が社員に求めていること
  ⇒会社での自分の評価が低い、と不満を口にする人はたくさんいる
   けど、実は会社のその評価は結構正しいんです。会社の評価が
   低いのに独立したら成功した、なんて話はあまり聞きません。
   会社の評価基準っていうのは、実は仕事の実務能力よりネットワ
   ークを作る能力の方が上とされている場合も多いんです。
   人間関係の構築を含めて、仕事の能力です。
   
   「会社と友だち」は、実は同じ言葉。およそ仕事とかビジネスと名が
   つく事は仲間で回してゆくのが基本です。人間、1人でできることは
   たかが知れています。1は飽くまで1ですが、人間には1+1=3や
   4になることも充分ある。英語では、「会社と友だち、仲間」は全て
   同じ言葉「Company」なのです。

8.利害関係でつき合うのは、「おそろしく愚かなこと」。
  ⇒お金持ちからお金をもらおう、という考えで付き合うのは利害関係
   以外の何物でもありません。
   利害関係のつき合いは簡単に壊れます。例えば相手が職を失った
   り、病気になったりするとあっという間に離れてゆく人がいます。
   相手の立場が弱くなった途端につき合いをやめてしまう、そんな
   おつき合いに、一体何の意味があるのでしょう?
   利害関係で付き合おうとする人は、近視眼的なものの見方しかして
   いません。人生は波のごとくで、調子が良い時もあれば、悪い時も
   あります。そういう小さな波の満ち引きにいちいち反応して、付き
   合いを深めたり離れたりするようでは、一生のつき合いができる
   友だちには巡り合えないのです。   


仲人 名古屋 ファミーユ
中川 亮