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アメンバーは発達特性のあるお子さんを育てていらっしゃる方・発達支援に関わる教育(療育)関係者の方の中で、普段コメント等で相互に交流のある、ブログを書かれている方に限らせていただいています。

 
 
言葉が悪いですが、久々に胸糞悪い小説を読みました。
 
 
東大生による集団わいせつ事件。
 
しかし、世間に叩かれたのはなぜか被害者の女子大生だった。
 
「前途ある東大生より、バカ大学のおまえが逮捕されたほうが日本に有益」
 
「この女、被害者がじゃなくて、自称被害者です。尻軽の勘違い女です」
 
頭の良さとは何か。
 
正義とは何か。
 
色んな意味で後味の悪い小説でした。
 
何でもかんでも特性に結びつけるのはよろしくありませんが、
 
作中の東大生、竹内つばさくんの「共感性の欠如」には、何か特性のような違和感を覚えました。
 
もちろん東大生=人間性に難ありとか、発達特性がある人は全員共感性が欠如しているとか、そんな偏見じみたことを言いたいのではありません。
 
ただ集団生活や学力に問題がない特性児というのは、その優秀さが隠れ蓑となってしまい、支援の網の目から抜け落ちてしまうケースもあるのかな、なんて感じました。
 
フィクションとは言え彼の「共感性の欠如」には恐ろしさすら感じるレベルです。

なぜ東大に入れるほどの頭脳があるのに、相手の気持ちを想像できないのか。
 
性根が腐ってるとかそういう話ではなくて、本当に何が悪いのかを全くわかっていないところに強烈な違和感を覚えました。
 
決して後味の良い小説ではありませんが、読み応えのある内容なので、ご興味のある方は手に取ってみて下さいニコニコ