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前回のお話はこちらです。
問診当日、案の定主治医は検査に消極的な様子でした。
いいえ。診断名というよりも、今の息子の状態をより正確に把握したいと思っています。その方がより適切な支援ができるかなと。帰国子女というハンディから、同年齢の子より語彙力が劣るのは理解できます。しかし文末を適当に変える・音読していても頻繁に行を飛ばすなどの問題は語彙力以前の問題で、帰国子女でも普通はありえない不自然な間違え方だと思います。
この時、私は言語聴覚士による言語スクリーニング検査を強く希望しました。私が今まで読み漁った大半の書籍に「読み書きに心配がある場合はまずは専門家である言語聴覚士に相談すると良い。」と書かれていたからです。それでも主治医は心理検査からで良いのではないかというお考えでしたが、私は一刻も早く言語聴覚士に息子の様子を見てもらった方が良いと思いました。これはもう理屈ではなく、母親の勘でした。
結局押し問答を繰り返した末、主治医は根負けして、
というかたちで話がまとまりました。あの時はしつこくごねて先生に本当に申し訳なかったと思う一方で、このおかげで息子の障害が早く見つかって良かったという思いもあり、今も複雑な気持ちです。
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