昨日につづいて、先日発表された厚労省の統計「一般職業紹介状況」について。
今日は令和4年分です)
(グラフは上記の厚労省サイト(報道発表)より引用)
■令和4年平均の数値
- 有効求人倍率:1.28倍 ⇒前年比 0.15増
- 新規求人倍率:2.26倍 ⇒前年比 0.24増
- 有効求人数: 前年比 12.7%増
- 有効求職者数:前年比 0.7%減
前年より求人数・求人倍率ともアップ。
完全に上昇トレンドに入ったと考えられます。
新聞でもこのような記事がありました。
■求人倍率1.28倍に上昇、失業率は2.6%に低下 2022年(2023/1/31日本経済新聞)
厚生労働省が31日発表した2022年平均の有効求人倍率は1.28倍と、前年を0.15ポイント上回った。新型コロナウイルス禍からの経済活動の再開に伴い求人が伸びた。総務省が同日発表した22年平均の完全失業率は2.6%と前年に比べて0.2ポイント低く、4年ぶりの低下となった。雇用状況は改善している。
(中略)
22年の雇用状況は月を追うごとに改善した。(中略)1月の1.20倍から上昇し、8月以降は1.3倍台で推移している。
コロナ禍前の19年平均(1.60倍)には届かないが、先行きは有効求人倍率の回復が続く可能性がある。先行指標となる新規求人倍率は22年平均が2.26倍と、前年を0.24ポイント上回った。22年12月も2.39倍と、コロナ禍前だった19年12月の2.41倍に近づいている。(後略)
求人倍率の「1.28倍」は、まだ大したことない数字のように見えます。
ただこれは、あくまでもハローワークの1-12月の平均。
下記のことを踏まえて、改めてこの数字を見る必要があります。
- 年初から右肩上がりで、7月以降は1.3倍超えていること
- 1-3月 :1.21倍
- 4-6月 :1.25倍
- 7-9月 :1.32倍
- 10-12月:1.35倍
- 大企業等含めた平均であること
- ハローワーク以外の求人(indeed等)は含まれていないこと
私の皮膚感覚では、
中小企業での実際の求人倍率は3~9倍ぐらいではないか、と感じています。
令和5年も同じ傾向が続くのは間違いありません。
採用難の環境の中で、戦略的な求人活動は必須です。
・求人媒体を効果的に選択
・求職者目線の求人原稿に
・競合他社との比較(待遇・休みなど)
・自社の労働環境の見直し(労働時間、休日、成長支援)
・ほしい人の明確化(誰でもいいのか?コア人材なのか)
こうしたことをポイントに、考えてゆくことをおすすめします。
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『人とお金を会社に残し、
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丹羽浩太郎経営労務事務所(愛知・江南市)