三日月と鳥を組み合わせたヴィクトリアン時代のブローチです
細い月にそっと羽根を添わせた小さな鳥。シルバー製の三日月と鳥にはクリアのストーンがセットされています。ストーンも現在のストーンより鈍い光を発していて、それが何とも言えない時代の経過を感じさせます。鳥の瞳にはおそらくルビーの紅の石がセットされていて、鳥の愛らしさを強調しています。
ヴィクトリアン時代は1837年から1901年なので、後期でも100年時代が経過していることになります
三日月と鳥を組み合わせようと考えた人は天才に違いないこの組み合わせは花鳥風月を愛でる日本人の心にも刺さりますね
物事の始まりを意味するクレセントムーン(三日月)を型どったブローチを、新婚の夫から妻に送るハネムーンピンという風習が当時あったそうです
月と組み合わせるモチーフによって意味も変わってくるのだとか
おそらく付いている鳥はツバメかなと思うのですが、ツバメは「いつもあなたのもとに戻ります」というような意味があったようです
いつも一緒にいよう的な意味なのでしょう
モチーフの意味に思いを馳せるのも、アンティークの楽しみですね~