もう6年くらい前のこと



当時、娘たちは高校生で
私はまだマスター生だったかな
もう卒業してたのかな


そんな頃のおはなし



22歳で思いがけず妊娠して
思い描いていた未来から大きくはずれて
自分がまだ子どもで不安ながらも出産して
夫に大切に扱われてないと傷ついて離婚して
シングルでひとり頑張って育てて
そんな生活に疲れた頃に再婚して
今度は娘たちとぶつかってぶつかってぶつかって…

今度こそ幸せになると思っても
なぜかいつも大変で
なかなか幸せにはなれなくて
それでも頑張って頑張って



疲れ果ててしまったころ





お母さんやめたい


そう思った




私の中でお母さんやめる ということは


家事をしないこと




というか、もう出来なかったよね
あの頃の私には



掃除、片付けはもともと出来てなかったけど
ご飯はずっとちゃんと作ってきた
(ご飯は私の愛情表現だから一番頑張ってた)



ご飯つくるのをやめた

私がつくらなかったら
家族がとても困るだろうと思ってやめられなかったことをやめた



だってもう無理だったんだもん
お母さんやめたかったんだもん




やりたくないことやめてみた



そしたら

思春期真っ只中の娘たちからは
さんざん文句言われた
(ま、向こうからしたら文句くらい言うよね)



やりたくないことやめたけど
うまくいかなかった



だけど娘たちの文句を全て受け止めつつ
やっぱりつくらなかったし、つくれなかった


夫が外食に連れて行ってくれる日々
食費もかさむ
どうしても野菜不足になる
家族の健康が気になる
外に出かけなくてはいけないめんどくささ
なにより娘たちに嫌な顔をされるし文句を言われる


それを全部受け入れて


文句言われながらお母さんやめた





文句言われ続けた




そした、ら、




なんと!




娘がデパ地下でバイトを始めたw


閉店後に売れ残ったものを近隣ブースの店舗と交換するようで、いろんなお弁当を持って帰ってくるようになった(笑)



人ってすごいよね〜



ちゃんと自分の食い扶持は自分でなんとかするよう出来てるんだと思ったよ

娘もここまで考えてアルバイト始めたわけじゃないのに、なぜか家族の食事まで賄いはじめた(笑)



この時のお弁当にはかな〜り助けられたな



デパ地下だから近隣ブースって名店ぞろいで
なだ万とか、今半とか、美濃吉とかのお弁当!


毎日豪華!!


時にはショートケーキをホールでとか
テオブロマのチョコレートとかもあったな


私が嬉しかったのはクラブハリエのバウムクーヘン




懐かしい



その時を経て
今はご飯つくるの楽しくなりましたおねがい

娘と会うときはせっせとお弁当つくったりして



変わったきっかけは
家族が喜ぶもの より 私が食べたいもの をつくるようになってから


ご飯つくるのが苦じゃなくなった

私が食べたいものをつくってるのに、娘たちからも好きなやつ!と喜んでもらえる


それもこれも全て
やりたくないことやめように従って

お母さんやめてみた ことがはじまり


やりたくないことやめたのに
最初はうまくいかなくて文句言われる日々


向こうの言いぶんも聞きながら
それでもやりたくないことはやらないを貫いたら

いつのまにか大丈夫になってた




やっぱり
やりたくないことはやめてもいいし

自分の好き、LOVEを選んでいい



心の底からそう思う




今やっと
娘とお弁当をたべるのが楽しめるようになった