"ストレスを覚えた場合の人間の生理的な反応は、要約すると太古そのままの「戦闘準備反応」で、首から下はフルに使うが、脳細胞はあまり使わなくても大丈夫、という体勢を作り出すことである。その状態を、脳細胞をフル回転させなければならない勉強や仕事に適用しようというのであるから、ブレーキを踏みっぱなしの状態で、アクセルを踏み込むようなもので、この矛盾とアンバランスが視力を低下させ、更には成績を落とし、仕事の作業能率を低下させるのである。いや、視力は低下したが別に成績が落ちてはいない、という人もいるだろうが、東大で優秀な成績をおさめている人の大多数は目が良い、という事実からもわかるように、その人がストレスを感じない状態で勉強をしていれば、もっと良い成績になっていたはずなのである。強いストレスというのは、勉強や仕事の能率を向上させようという時には、これほどにマイナスに作用する。 まじめ人間ほど眼は悪くなる④ この現象が短期的に起こったのが、試験などで異常緊張して強いストレス下に置かれ、平常時ならば絶対に犯さないようなミスをしでかす、いわゆる「あがり」「のぼせ」現象である。大舞台でアガッたりノボセたりすると、視界に入っているものが見えず、声を掛けられても聞こえない、という状態になるのも、脳細胞全体が酸欠状態に陥って正常に作動できなくなるからなのだ。話を長期的な問題のほうに戻すと、強いストレス状態で仕事や勉強を続けると、能率が上がらない上に視力が低下する、というダブルパンチに見舞われることになる。このあたりの人体の生理学的メカニズムは大変複雑なものがあり、目や鼻や舌といった敏感な器官は、よりストレスの影響を受けやすい。結論的に言ってしまうと、もし勉強や仕事のしすぎで視力が低下するようならば、その人の脳細胞の使い方は間違っている、ということである。" 視力回復と食べ物の関係
