無明長夜。
リディと対峙するマリーダ。
マリーダに導かれた想いが、バンシィを介して流れ込み、今まで感じたことの無い心の揺れに戸惑いながら、思い遣る心を受け入れられず、トリガーを引くリディ。
その生真面目な心が、他人も、自分も、傷つける。
落ち着いて、周りを見渡せばいい。
世界は広い。
こんなに沢山の人が、響き合っている。
リディの拒絶を、撥ね退けず受け止め、命の、最後の光で、皆を照らすマリーダ。
あなたは、私の光。
もう一度、私を産んでくれた、光でした。
ありがとう、おとうさん。
二度目の別れを受け止める、ジンネマン。
姫様、ここまでです。
姫様は、しっかりと繋ぎ止めて下さい。
でないと、彼は。
アムロの辿り着いた、ニュータイプの可能性のその先。もし繋ぎ止められなければ。
謝る事しか出来ないミネバに、バナージを託し励ます。皆に、新たな呪縛の気配を伝え、徐々に暗闇に飲まれていく、マリーダ。反発する様に、強く、輝き始めるユニコーン、バナージ。その光で、袖付きを退ける。
休む間もなく、立て直しを進めるネィル・アーガマのクルー達。マリーダの言葉を胸に。
その手でマリーダを殺め、生真面目故に、バンシィから流れ込む様々な人の心に苦しみ、バナージに、自らを撃てと、懇願するリディ。通り過ぎる、ユニコーン。伝えたのは、共に戦い、ロニを止められなかった時の言葉か。"撃てません"
ただ一人、戦場で、人を殺めずに戦い続けたバナージ。マリーダを殺めたとしても、その事に苦しむのなら。チャンスは必ず来る。マリーダの言葉を胸に。
シャイアン基地では、新たな呪縛の準備が進む。マリーダの死を知るアルベルト。彼に、何を告げたのか。ラー・カイラムは、新たな呪縛を阻止出来るのか。
補給を終えたユニコーンに、乗り込むバナージとオードリー。
多すぎる人が死んだ。もし、ラプラスの箱が、それに見合うものでなかったら。
それが、何であっても。これから、何が起きたとしても。約束して。必ず、私のところに、帰って来るって。
うなずき、手を重ねる二人。
その時、最後の座標が示される。
呪縛は、目前に迫る。
明けない夜を照らす、マリーダの命。これまで喪った悲しみを胸に、仲間と重ねた想いと共に、夜明けを目指す。
俺達が、ケツを支えてるって事を、忘れるな。
一人じゃない。