昨年の6月、真生会館で初めてリラ・プレカリアに出逢い、何度か恵比寿のルーテル社団での公開講座に通い、講師のキャロル先生の素晴らしいお話しとハープと歌を、ぜひ多くのかたに知って欲しいと願って、今日、やっと実現しました!!


「リラ・プレカリア」とは、病床にある方や心身に痛みを持つ方に、ハープと歌による祈りを届ける活動で、この活動の指導と実践をされているキャロル・サック先生は福音ルーテル教会宣教師であると共に、「音楽死生学」の認定を受けられた方です。


今日は、千五百年前からの教会での、歌による祈りの伝統と看護と看取りの活動の歴史にふれられ、現在、ホスピスや施設、さらに震災被災地などでどのような奉仕活動をされているのか、お話いただき、またそのような場で実際に演奏されているハープと歌を披露いただきました。


「その国の豊かさを知る唯一の方法は、最も貧しい人が終末期にどのようなケアを受けているかである」
ニコラ・ロラン(15世紀)

経済格差の急速な進行、介護保険のひずみ、老々介護、年金支給の限界、そして増える孤独死、、、、
日本の現実を思うと、言葉を失います。

「死は終わりではなく、 移行すること」
キリスト教のなかで、訃報をお知らせするときに「帰天」という言葉があります。
仏教でも「生前」という言葉があります。
私たちは、母の胎内で育まれ、この世に生まれ、歳月を経て、また、もと居た場所に帰る、これが「死」であって、終わりではないのです。

キャロル先生とお弟子さんたちの演奏を聴いているあいだ、聴衆はそれぞれの「心の旅」に出かけました。
その「心の旅」で巡ったのは、今まで経験した愛する人たちとの最期の別れ、その人たちと過ごしたかけがえのない日々だったかもしれません。
講座が終わったとき、会場が明るくなってからも、誰も席をたたずに余韻に浸っている様子が、とても印象的でした。



冷たい雨のなか、東京の西部からお越しいただいたキャロル先生、そしてお弟子さんたち、それから会場に足をお運びいただいた皆さま、駐車場の案内、ケータリングの準備、ハープなどの搬入・搬出など、たくさんのかたがたのおかげで、素晴らしい時間を持つことができました。
今日は来られなかった方々からも、講座の成功をお祈りいただきました。
心から感謝します。
ありがとうございました!!

今日、ほっこりと生まれた暖かな気持ちを、まずは家族に、身近な人へ、そして少し離れた人に、まだ見ぬ方へと届けられることが、今日の講座の最終目的です。

主の平和のうちに、、、、、