前回記事の続きです。
日蓮大聖人がお説きになられた、
「利根(りこん)と通力とにはよるべからず。」
これは、
「人間の真の幸福は仏の境界に至ることであり、利根・通力といった超能力によってはいけない」
と戒めているのです。
日蓮大聖人の教えを正当に受け継いでいる我々日蓮正宗の信仰は、
宇宙法界を悟った仏の教えにしたがい、正しい本尊を信仰することによってのみ得られるものなのです。
すなわち本仏の慈悲によって仏天の加護を受け、
正しい信心と修行によって人間としての福徳を備え、
清浄にして自在な仏の境界を現実生活の中で生かしていくことが仏教の目的であり、
真実の大利益なのです。
たとえば、今、目の前に2つの別れ道があったとします。
どちらに進もうか。
1つは、真実の幸福に到達する正しい道
もう1つは、不幸に至る邪な道
正しい道は頂上まで行けば素晴らく美しい景色を望むことができます。
険しい坂道や困難な壁にぶつかることもありましょう。
反対に邪な道は下降する道ですから、人が通るには楽な楽な道であり、快適な下り坂で、途中には美しい花が咲いているかもしれません。
しかしゆるやかな道で途中に美しい花が咲いていたとしても
最後には不幸な破滅の人生に至ってしまう道を選ぶべきではありません。
邪な宗教によって一分の利益がもたらされるのは、
あたかも詐欺師がはじめに正直者を装い、
おいしい餌で相手に釣るようなものであり、
正しい宗教に帰依することを妨げようとする魔の働きなのです。
一時的、表面的な結果のみにとらわれることなく、
正しい教理・経文、現実の証拠がそなわっている正しい宗教によって、
正しい人生を歩むことこそ人間としてもっとも大切なことなのです。
参考
日蓮正宗公式サイト