うつ病になる前、ずっと


遠くに行きたい


と言っていた。


それは死にたいとほぼ同等の意味であった。



ということは通常、恐ろしいことであり、


避けたいことであるだろう。


死んだ方がないから人間がそう思うのは


本能的にそのように考える構造なのだろうと思う。


鬱になって、その構造は破綻した。


自分の死を恐ろしいと思わなくなったのだ。


これでも昔は死ぬのが怖かった。


人はこんなにも変わるものかと思った。



病院で働いている時、人の死は身近だった。


死は突然現れるが、弱っている時に心が折れて


諦めてしまうとより一層お迎えが早いと感じていた。


心臓や脳などでなくなる方は病気に殺された


という感覚の方が多いと思う。


でも精神疾患の自死も病気に殺されているのだと


私は思うようになった。


重度のうつでは動くこともできず、頭も回らず、


食べたくない、何もできない、働かないので生活も


ままならない。脳は正常な判断ができなくなる


悲観、絶望感、身体に頭がある人もいる。


完治はない。


正常な判断ができず、苦しくて死んでいく自死は


病気に殺されてる。そう思います。


自死なんてやめてというけれど、


精神疾患の人の立場に立ったことがありますか?


目に見えない病気、怠け者に見えたり、


妄想や幻覚があったり…


身体は痛くても悪いところはうつだけだったり。


だから軽んじて見てはいませんか?


うつも病気なんです。


私は死にたいと思い人に


死なないでということはできません。


死んでほしくはないけれど、辛さもわかるし、


私自身死にたいから。


自死を勧めたりするわけではありませんが、


精神疾患などによる自死に対する偏見が


少しでも無くなればなぁと思うのです。


生きることと自死を選ぶこと、どちらが楽か


よく考えます。


それでもまだなんとか脳が止めてくれて、


役立たずながら生きています。


毎日苦しくて痛いところばかりです。


幸せだと感じることもほとんどありません。


でもなんとか…


それでも無理な時はきっと選んでしまうかもしれない道


そこに多くの人に偏見を持って欲しくないです。


もちろん、生きてほしい。


だけどきっと今まで頑張ったんだなって


そう思って欲しい。


心の底からそう思います。



※自死を推進するものではありません。個人的な意見です。今苦しい方は一緒にもう少し粘ってみましょう。周りに苦しんでる方がある方は少しでも理解していただけると幸いです。

自死した人がいるからと、噂を立てるのはやめてください。家族をそれ以上苦しまないでください。



少しでもみんなが穏やかに、楽しく、幸せを感じて


生きていける世の中になりますように。


治らない病気などない世界になりますように…