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ミンゴのブログ

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 将棋は人生に似ている。月下の棋士には、そういう意味の箴言が背表紙に刻まれている巻が在る。

 確かに似ている。努力が実る時も何にもならない時も在る。突然の好機も、突然の事故も、突然の好転も、突然の転落も、ガンガン行くべき時も辛抱するべき時も、行き過ぎて裏目に出たり辛抱できずに暴発して呆気無く崩壊する事も在る。絶頂も在るだろうし絶体絶命も在るだろう。好調、不調、成功、失敗、辛苦、悔恨、五里霧中、暗中模索、自暴自棄、自業自得、宿願成就、急転直下、そして最後に勝ち組と負け組のどちらかに落ち着く。

 

 

 

『将棋はほんと何指していいか判らない。最近は特にやりたい戦型も無いし』

 と、こないだ書いたが、此処最近も、何となく指し始めたは良いがやっぱり何指して良いか判らず固まってる、みたいな事が多い。最近は振り駒してやっていて、先手の場合は特に手が止まる。判らないので初手端歩とか突いて様子見ても、すぐに挨拶されてまた止まるw やっぱ今度から後手オンリーにするか…。

 

 

 

 始めたばかりの人とか、一体何を指針に指すんだろう?と、ふと気になる事がある。とりあえずプロなんかも皆やってるからまずは▲7六歩と角道開けてみるか…とかそういう感じなんだろうか。で?その後どうすりゃいいの??みたいなw 物心も付かないくらい小さな子供がわけも判らずに親がやってる事を真似る様なもんかな。

 

 基本的に、角は強い駒だ。良い駒だ、だが初期配置では、ぴくりとも動けない状態から始まる。最大で16マスに利くという圧倒的機動力に加え、成ると上下左右にも動ける様になる。相手からすると利きをうっかりし易く、しかも止めづらいというかなりの猛者。にもかかわらず閉じ篭って、一体何してんのさこの子?という感じ。もしくは檻に閉じ込められている猛獣みたいなもんかな。そりゃあ一手目角道開けて、まずは動ける様にしてやるのは極自然な手だな…と、よーく考えてみれば理解できる。

 

 さて、それを受けた後手は、角道開けてきたか~角交換の将棋したいからこっちも△3四歩と開けるか、とか、角交換の将棋は色々怖いから嫌だな~一先ず他の事やろうとか考えて次の手を選択する事になりそう。

 

 そして先手は、例えば後手も角道を開けて来たとしたら、よーし交換して油断ができないスリルの有る将棋にしよう、とか、そう見せかけてやっぱりじっくり指そう、と▲6六歩と角道を止めたりするわけだ。

 

 後手は先手の手を見て、やっぱり角交換やーめたと思えば△4四歩と角道を止めるだろうし、望むところよと思えば他の事をやってみたり…という感じか。

 そうして向かい合った角を互いに放置したまま飛車先の歩を伸ばすなどすれば、横歩取りみたいなかなり激しい戦いになる可能性が出て来る。

 

 

 

 初手に飛車先を突くのも、まあ判る。角は前に動けない、角の前、即ち後手で言う2三の地点は開始時点では何も利いていないので結構弱い。一手で守ろうとすると△3二金または銀で防ぐしかないし、その後もすぐには数を足し難い。

 3、4、5、6筋を突いてくのは玉や金銀を次々に上がる事で数枚で守れるし、そもそも2筋と違い後方に飛車がいないので、先手が初手から其処ら辺を突いて行っても取られて御終いだ。飛車を回れば、その一手の分、相手も何か対応する事ができる。

 というわけで、敵陣の弱点目掛けて初っ端から一直線に行こうとするならやはり2筋、つまり▲2六歩が普通かなと考えられる。ちなみに振り飛車に対するソフトなどの評価が若干悪いのは、その辺りが理由であると推測される。どうせ同じ守られるのに、何故一番弱いところを攻めず、それどころかわざわざ飛車を動かすの?という感じだろうか。

 

 

 

 いきなりその筋を突破できる筈も無いので、特異な戦型を目指しているわけじゃない限り初手で1筋や9筋を突くのはやはり様子見という意味が大きいだろうか。やられてみたと仮定すると成程、どうしたもんかと悩んでしまいそう。

 

 その他、いきなり飛車を振ったり、金を動かしたりするのも、その後の選択肢を狭める手ではあるだろう。とは言え、プロやAIも指す事が有るのでそこまで問題は無いだろうけど。

 

 

 

 そうして一つ一つ理屈を考えて行くと、まあ確かに本格的に指すなら、初手は主に▲7六歩と▲2六歩の二つくらいなのかなぁという気がして来る。とは言え適当にわちゃわちゃ遊ぶとしたら、別に何処をどう動かしても構わないし、何だかんだやり様が在る様に思える。何せ、角頭歩突きなんていう作戦も、在るには在るくらいだから…。変な出だしで、例えば評価値的には数百のマイナスになったとしても、思い切り悪い手を指さなければそう簡単には負けないだろうし、逆に相手も見た事無い形で何やっていいか判らずミスって来てすぐ互角になったり、それどころか逆に良くなるかも知れないし。

 人生も、成長するにつれ少しずつ、様々な物事の良し悪しが判断できる様になって来る。子供の頃に、何がいけねーんだよと思ってやってた事も、今となれば、まあ確かにちょっとね…って思う様な事もある。何かを一生懸命頑張ってみたものの結局モノにならなかったり、ちょっと大変な目に遭ったりしても、腐らず、くじけずに、悪事だけは働かずにそれなりに地道に過ごしていればまあまあ何とかなるという場合は多い気がする。時には思わぬ幸運に恵まれる事だって有るかも知れない。

 

 

 

 後、初心者は振り飛車の方が良いみたいなのを聞いた事が有る様な。それは恐らく美濃囲いが覚え易い上それなりに堅いという事が理由だろうが、いざやってみると、で?囲った後どうすんの??って感じになる。結局何やって良いか判らず、一方的に攻められてサンドバッグになるだけ。

 元々振り自体あまり自分から動いて行く様なものではないだろうし、技術が無いから捌ける筈も無い。幾ら頭が良い初心者でも、最初から居飛車の様々な攻めに柔軟に対応し、バリバリ捌けるとも思えない。

 

 その他、どんな囲いにしようとしても、もし囲う前に相手にどんどん攻められたら対応しなきゃならないので、ちょっと待ってくれ~という感じになる。でも、すんなり囲えたところで、やっぱり何していいか判らないw これでは囲う意味さえ全く見出せない。出費がかさんでどうしようもね~みたいな人生も在れば、一生懸命金貯めたところでふと気付けば別に家も嫁も要らんし何も使い道ねーな…みたいな人生も在ろう。

 

 かと言って、じゃあもういっその事、こっちからどんどん攻めるか…とか思っても、力が無いのですぐに攻めが続かなくなる。棒銀は最初に覚えるのに適していて、攻めの基本だみたいな事を言っていたプロもいたが、自身はうまくいった記憶は子供の頃から遡っても一切無い。対人で通用した例が無い、端の方をせこせこやってる内に手痛い反撃をくらってその対応に追われ、こっちの攻めは頓挫したまま終局。そのくせ以前書いた通り、自分がやられると物凄く嫌な攻めに感じる。

 幾ら早めに動いて行っても、その分隙が多いので、強い人やAIは巧みにカウンターを入れて来る。それを警戒しながら指していると、結局のところ大した攻めはできず、仕方なく地道に駒組みした上、延々相手の言いなりになるしかなくなる。ギャンブルばかりの人生は危険だが、真っ当な人生はえてして退屈でストレスが溜まるものだ…。

 

 

 

 特技が有るって素晴らしい。それをやって食ってけばいいんだから。好きな事が有るって素晴らしい。それをやる為に日々頑張ればいいんだから。守るものが有るって素晴らしい。その為に日々頑張ればいいんだから。

 将棋も同じ。得意な戦法が有り、それを目指す。直線的な戦いや攻めが好きだから一直線に行く。曲線的な戦いや受けが好きだから陽動的な動きをしたり相手に先に攻めさせる為の体勢を取る。そういう様な明確な方針を持って臨んでいる人は考えもしないだろうが、それらの指針など全く、何一つとして無い者にとっては、将棋というものはもう最初の最初から色々と大変なのだ。居飛車やっていいのか振り飛車やっていいのかすら、皆目見当も付かないのだから。当然先を読んだところで答えが出る筈も無いし、一体どうすりゃいいの?好きな手を指せばいいじゃん、好きな駒を動かせばいいじゃんなんて言われても、いや、別にどの駒も、好きも嫌いも無いんだけど??というのが、極自然な思考という気がする。

 

 初心者もきっと同じだろう。将棋やってみたいけど何をして良いか判らない、負けてもいいやとは思わないけどどうやって勝つかは判らない。否、そもそもこれ、一体何が面白いの??という極論にまで至る可能性だって在る。魅力や醍醐味は、暫く続けないと判らないんじゃないだろうか。自分が将棋を始めた頃も、最初はわけも分からずやってて、何が面白いのかも全く判らなくて、次第に何度か勝っていくうちに、少しずつ、あ~こういうふうになると勝ち易いんだな…みたいのが判って来て、それらが成功した時は割と楽しいなと感じた記憶が有る。例えば両取りをかけて駒得をしたとか、大駒を成れたとか、相手の玉をうまく包囲したとか。

 だが、下手をすれば、暫くやってみたものの全く勝てず、面白さも判らず、間も無く「将棋つまらん」「将棋無いわ」って結論に達する人だって中にはいる筈だ。子供の頃から何やっても駄目→落ちこぼれて不良になる→悪事を働く→ますます駄目になる→どうしようもない一生送る。そういう人生も普通に在る。

 

 少しずつでも勝ちという結果が出て、少しずつでも自分が強くなっていると実感したりする事ができれば、それを糧に頑張れるのかも知れないが、当然、相手が強ければ強い程、勝利する事が困難になって行く。

 有利になったと確信してからそのまま簡単に勝ち切れたあの頃は良かった。今はそんな有利、有って無い様なものだ。例えば、始めた頃は敵陣に飛車を成り込むだけでもうほぼ勝ちみたいな感じだったのに、今じゃ、それがどうした?って感じ。相手の対応が厳し過ぎて、大して得をした様には思えない。漸く飛車成ったはいいけど、ちょっと駒損なんだよな~…とか、この次に有効な手が判らないんだよな~…とか、埋めまくられるしもしかするとあんまり良い攻めじゃなかったかもな~…とか、そんな事はしょっちゅうだ。

 当たり前だが、相手が強いと一つ勝つのだけでも大仕事になる。幾ら優勢だったとしても勝ち切るのは大変なので、やったぁ!みたいな感情は全く覚えない。寧ろしんどいのはこっからなんだよな~…みたいな感じになり、しかも最後の最後まで片時も気を抜けない。やっと勝った頃にはもう疲れ果ててるみたいな。そうなると、もう割と楽しいっていう感じはしなくなってる。反省も有るだろうし。勿論負ければ悔恨の渦中に落ちるだけで、全く以て面白くも何とも無い。

 結果はともかく今日も一日頑張ったな、という達成感みたいなものを感じる人は、もしかしたらいるかも知れないけど。ちょっとMっぽい感じか。修行みたいな。

 勝ちまくれば嬉しいとか楽しいとか言っても、じゃあ弱い相手に延々と勝ち続けてればいいのか?と言われれば、それはそれでかなりつまらなそう。ただの弱い者苛めでしかないし、当然やりがいも無いだろう。

 

 というわけで、それなりにやっていると、今度はそうして何度も壁にぶち当たり、うんざりして面白くなくなって来る。何度やってもなかなか覚えられない形が在るとか、何で速い寄せが見えないのかなとか。

 これほんと、指してたらすげー楽しいだろうな~とか思う事って、プロの中でも更にそこそこ強い人同士の対局とかしか無い。じゃあ何、結局将棋って、あそこまで極めないと楽しめないの??という感じ。

 

 そして、どんなに続けたところで、どんなに勝ったところで、どんなに負けたところで、結局、いつまで経っても、何指して良いか判らないw

 ちなみに菅井八段は、将棋の研究をする時、最初の数手からかなりの時間を使うという様な事を言っていたと記憶している。つまりそういう事だ。定跡を離れ、全て真っ新な状態から一手一手限界まで読んでたらほんと時間が幾ら有っても足りない。1日2日じゃ結論なんか出る筈が無い。

 

 片手間にやったものも含めれば生涯で数千局とか指して来たと思うが、未だに、これだっ!と思う戦型や囲いなどは一つも無い。居飛車を指す事が多くなったが、以前書いた通り、此処最近は子供の頃と違って居飛車の将棋を観る機会が多い事が影響しているだけと思われる。しかし居飛車の中でも、この戦型は得意なんてものは皆無。どの戦型もこれでもかっていうくらい負けまくってる故、どちらかと言えば寧ろ、全部苦手という意識すら有る。

 好きな戦法などもこれと言って無い。強いて言えば阪田流向かい飛車と角換わりは結構指したと思うが、やはり黒星の数もかなり多いので、とてもじゃないけど好きなんて感じない。

 好きな手も、初手端歩突きくらいしか思い付かない。勿論その後は何していいか判らないし、端歩を活かし切れないまま戦い、そしてほぼ負けるw

 その他、あまり見た事が無い出だしの力戦にしても、やっぱり何指して良いか判らない。すぐにバランスが取れなくなる。自分でそういう将棋にしといて自分で困っちゃってる&形勢損ねてる。大体、文字通り、力の要る将棋なのに、無力な奴がやっても勝てるわけないから…。


 

 

 序盤もそうだし、中盤もそう。終盤だってそうかも知れない。将棋はパスができない。何を指していいかも判らないのに、何かを指さなくちゃならない。それが悪い選択だったとしても、理解できずに手を勧めなくちゃならない。もしかしたらもう既に何を指しても駄目な局面に陥ってるのかも知れないのに、投了しない限りは何かを指さなくちゃならない。

 何度も壁にぶち当たった。面白くない思いもしたし辛酸も舐めた。全てが駄目だった。挫折するしか無かった。子供の頃から才能も取り柄もやりたい事も何一つ無いままなのに、とにかく何かやって生きて行かなきゃならない。指針となる存在は何も無い。1日2日どころか、10年も20年も、何して良いか判らずただ迷い続けるだけ。だが、既に敗勢かも知れないにしても、さすがにまだ詰んでるわけでもないとは思う(或いはそう思いたい)ので、簡単に投了するわけにもいかない。粘れるだけ粘るしかないんだろうが元々能力が低い上既に形勢が悪いので好手や好機なんて滅多に転がってないし、どんだけ悪手指さない様注意しながら最善続けても徐々に負けに近付いて行くだけのジリ貧人生――いや、そもそもこれ、一体何が面白いの??という極論に至る。

 何だかんだ能力の有る人間達は、何だかんだ楽しそうに生きてる様に見える。じゃあ何、100%及ばないと判っているにもかかわらず、実る筈も無い努力や苦労を重ね、そういうスーパーマン達を目指し、でも結局何者にもなる事ができずに疲弊し老化していくしかないっていう事なのか??? やはり、将棋とは人生の縮図よな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 中盤のねじり合いは非常にだるい。全然判らず、頑張って指しててもいずれ間違える。はっきり劣勢(例えば銀損とか、駒損は無くてもかなり押し込まれてるとか)になるとやる気失せるので投げる事が多い。なので大体いつも5~60手くらいで終了となる。

 判らないものを幾ら考えていても時間がかかるばかり。その上結局は間違えるので、あまり意味が無い気もする。勝ち負け関係無くさくっと終わる方が助かる。嫌いだった横歩取りだが、ピヨ幸は殆どの場合攻撃的に来るので持久戦なんかになり難く、そういう意味では寧ろ楽だという事に気が付いた。振り駒で先手になった時、不図思い立ってやってみた青野流。

 

 

 

 

 18手目、後手が△8五飛と引いたに対して19手目▲3六歩。本気なのかという感じ。△8六歩と△2五飛、どちらも受けないという…。

 

 本譜は△8六歩で来た。手筋中の手筋。次の△8七歩成を無条件にくらえば早くも決着だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 △8六歩に対し、21手目▲7七桂。前の図の▲3六歩といい、果たしてこいつは将棋を知ってるのか?俺が指しているとそう言われて笑われる類の手だろう。こんな悪い形を作って、形勢が良いわけがない様に見えるが…。

 

 後手は△2五飛。△8六歩に続き、またもや攻撃的な一手。だがこの戦法、後手は、攻めれば攻める程危険になって行く印象。

 

 

 

 

 

 

 

 23手目、▲3七桂。替えて▲2八歩も無くはない様だが、調子こいて攻めて来た相手に対して尻込みする様な印象なので却下。

 

 この手に対して24手目の△2七飛成、無くは無さそうな手に見えたが、後の調べでは悪手判定。ノータイムで▲4五桂と跳ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 △4四角と5三の地点を受けてきた手に対し、27手目▲6五桂。誰かが言ってたっけ。横歩取りは2枚の桂を中央に跳ねる事ができれば優勢だって。やってる本人はそんなふうには感じなかったが、この局面の評価は既に先手が+1000を超えていた。

 

 此処まで来ると、退くという選択肢は最早残ってない。飛車は不安定だし、竜作られ、8六に歩垂らされ、しかも玉薄い。互いに剣を振り下ろしてどちらの首が先に飛ぶかという勝負になってると思う。怯んだ瞬間即死。

 

 

 

 

 

 

 

 と思っているとピヨ幸怯んだ。28手目△2五竜と、こっちの飛車に圧をかけて来た。

 

 評価値は2000超え。人によっては既に勝勢と判断するだろう。プロなら勝ちを確信するに違いない。

 ちなみに自分は、次の手に気が付くまでは、どうしたらいいのこれ?って思ってたw まあ3000溶かした事有るくらいだからそんなもんだろうね…。

 

 

 

 

 

 

 

 だが割と時間をかけずに発見、29手目▲3二飛成。飛車を渡すものの、先手陣には飛車打ちに対してはあまり隙が無く、攻め合いになれば確実に勝てる。

 

 後手は△同銀の一手だが、次の▲5三桂右成(左でもいいのかな?)がもう詰めろ。展開が恐ろしく速い。だがこの後、安定の、ピヨ幸の鬼粘りが待つ…。

 

 此処までの所要時間は4分足らず。終始これくらいのペースならいいのだが、この対局は将棋の中継を観ながら指してた。ので、そっちが進むと指し手が止まる。

 

 

 

 

 

 

 

 色々間違えた様な気もしていたが、別段悪い手は指していなかった様だ。だが36手目と38手目の△5二角、△4二歩は凄まじい受け。良くこんなの思い付くな。自分だったら、できるできないとかより、予想もしない。いや~こんなふうに粘られたら、時間無いと100%間違えるだろうな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間有っても間違えましたw あれこれ考えた末の39手目▲3三成桂でちょい溶けた。まあそういう方針も在るかもね、最善ではないけどさ、という感じのソフトンさんの評価だった。

 

 正解は▲5二成桂だったらしい。考えたが、読んでるうちにわけが判らなくなりやめた。具体的には、▲5二成桂△同金▲1六角の後の応手が△同竜と△5五竜の2種類在り、その後相手が何やって来るか想像も付かないので諦めた。

 

 本譜は実際そうやられた通り△4五桂から玉頭を狙われた。だから評価が低かったのかな?でもこっちの方が判り易かったので選択した。

 

 

 

 

 

 

 

 43手目▲4三銀が決め手の筈。以下ラッシュをかいくぐり、最後は詰み発生。勿論読み切れなかったけど、恐らく詰まさなくても勝敗に影響無し。最後に実戦詰将棋在り。総手数はたった59手。話は長いけど手数は短い。

 

 ちなみに次手44手目は△5七桂成だったが、うっかり▲同玉と応じるととんでもない事に。評価値約-6000、有利ではあるがほぼ互角にまで戻り、出口の見当たらない魔界へと突入して行く。現実と幽世は表裏一体、魔物はいつでも薄氷の裏側で手ぐすねを引いている。将棋の恐ろしさがちらりと垣間見える局面。

 

 

 

 

 これは▲同玉としてしまった際の一例。漸く魔界を抜け、勝ちが確定した局面。手数はあそこから40数手伸びただけで済んだものの、あまりにも抜き差しならない局面に陥っている。

 

 ちなみに前の図で△5七桂成とされた時、▲5九玉と逃げるともっととんでもない事に。約-8000、一気に後手優勢、魔界どころか黄泉比良坂行き。何も考えずにノータイムで▲6九に引いたが、後になって考えると結構怖い。

 

 

 

 

 

 

 悪手・疑問手判定が無くて何やらいい気分。やっぱ中盤って要らんな。


 後手が怯まずにもっと無理やりやって来るとかなり際どくなるとみた。少しでもビビれば、もつれるどころか一気に敗勢みたいな事態も普通に起こり得るだろう。

 

 ちなみに後日もう一度先手で横歩取りやったところ、本局とは違う急戦になった。頑張って攻めていたし実際少し有利だったらしいが、13手連続最善手で対応されてさすがに攻め間違えた。中盤以降25手中、何と23手最善くらった。AIに本気出されたら勝てるわけない。

 

 先手でこのザマなので、特に後手など基本的に何やっていいか判らないし、以降はやらないでおこう…。

 

 

 

 

 

 

V2.2
N+プレイヤー
N-Lv30 ピヨ幸(R1650)
P1-KY-KE-GI-KI-OU-KI-GI-KE-KY
P2 * -HI *  *  *  *  * -KA * 
P3-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU-FU
P4 *  *  *  *  *  *  *  *  * 
P5 *  *  *  *  *  *  *  *  * 
P6 *  *  *  *  *  *  *  *  * 
P7+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU+FU
P8 * +KA *  *  *  *  * +HI * 
P9+KY+KE+GI+KI+OU+KI+GI+KE+KY
P+
P-
+
+2726FU,T10
-8384FU,T1
+2625FU,T9
-8485FU,T1
+6978KI,T1
-4132KI,T1
+7776FU,T1
-3334FU,T1
+2524FU,T12
-2324FU,T1
+2824HI,T1
-8586FU,T1
+8786FU,T1
-8286HI,T1
+2434HI,T1
-2233KA,T1
+5958OU,T2
-8685HI,T1
+3736FU,T1
-0086FU,T1
+8977KE,T1
-8525HI,T1
+2937KE,T1
-2527RY,T2
+3745KE,T1
-3344KA,T1
+7765KE,T132
-2725RY,T1
+3432RY,T54
-3132GI,T1
+4553NK,T5
-4433KA,T1
+8833UM,T726
-3233GI,T1
+0032KA,T1
-0052KA,T1
+5343NK,T1710
-0042FU,T1
+4333NK,T831
-2133KE,T1
+6553NK,T1
-3345KE,T1
+0043GI,T411
-4557NK,T1
+5869OU,T1
-0077KE,T1
+7877KI,T2
-6162KI,T1
+4342NG,T126
-5161OU,T1
+4252NG,T1
-6252KI,T1
+5352NK,T1
-6152OU,T3
+0044KE,T333
-5253OU,T1
+0054KI,T2
-5362OU,T1
+4452NK,T1
%TORYO,T0
 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 実戦詰将棋。△6二金と上がり、玉の6一からの逃げ道を確保したところだが詰み在り。

 

 

 

 

 

 

 

 19手詰らしい。無論読み切れなかったが、とりま竜抜いとけば絶対悪手にはなるまいと思ったので途中まで進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

[+Mate:19] ▲4二銀成(43)△6一玉(51)▲6二成桂(53)△同銀(71)▲5二成銀(42)△同玉(61)▲4四桂打△6一玉(52)▲4三角成(32)△5二桂打▲同桂成(44)△7一玉(61)▲7二金打△同玉(71)▲6一角打△8二玉(72)▲8三歩打△9二玉(82)▲8二金打

 

 など色々。

 

 

 この局面は以下▲4三金から9手の並べ詰みだが、前述の通りとりあえず▲4三角打から2五の竜を抜いても十分。

 

 ちなみに自分は9手詰読めず、▲4四桂からの13手詰を読み、指してたら途中で投げて来た。何ゆえわざわざそんな分岐が多い、難しい入り方から考えたのか謎…。あれこれ回り道し、散々迷い、右往左往し、紆余曲折の果てに漸く辿り着くのが至って凡庸な答え。やっぱり将棋は人生の縮図か…。