製造系3DCADと比較して、AutoCAD 3Dの限界(その1) | 法人向けCAD実務トレーナー ニテコ図研社長のブログ

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業務内容にこだわらず、日々の仕事の覚書・ヒントを書いています。

AutoCAD 3D 講座の

お問い合わせをよくいただきます。

 

3Dのお問い合わせをされる場合

それまでに、2D図面作成

AutoCAD (またはAutoCAD LT)

使用されていることがほとんど。

 

その際、お客様企業のホームページを拝見して

業務内容を確認しています。

 

建設・土木関連の業務であれば

AutoCADの2Dから3Dへの移行は

あまり問題はないと思います。

 

一方、製造業ではかなり問題があります。

例えば、機械部品等を3D設計する場合等。

 

一般的な製造系3DCAD

オートデスク製品なら、Inventor Fusion)は

パラメトリック(ヒストリー・履歴)機能を持っています。

 

そのおかげで、設計変更がとても楽なのです。

 

特に形状寸法を修正しながら、試行錯誤するのに

この機能は欠かせません。

 

Autodesk Inventor 押し出し フィーチャ

 

AutoCAD

・2D図形でのパラメトリック

・3Dソリッド履歴

ジオメトリサーフェス(自動調整サーフェス)

等、僅かにパラメトリック・ヒストリー

の機能を多少は持っていますが

実際のところ、機械部品の3D設計には

まず通用しません。

 

勿論、AutoCADで作図した

2次元の3面図を使って

3D化することは可能です。

 

ただし未来永劫、その機械部品は

絶対に形状変更はあり得ない

という条件付きですが・・・

 

今回は製造業(主に機械設計)から見た

AutoCAD 3Dを利用することのリスク

について考察しました。

 

結論

機械部品の3D設計には

AutoCAD 3Dは向かない

Autodesk InventorやFusion等の

製造系3DCADを使うべし!

 

今回はパラメトリック機能

という観点でみた考察でしたが

次回はまた別の面から考えてみたいと思います。

 

ちなみに、建設・土木系の業界では

AutoCAD 3Dは大いに活用できる

と思います。

 

 

 

 

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