顧客志向 | 法人向けCAD実務トレーナー ニテコ図研社長のブログ

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テクニカルイラスト・3次元データ・特許図面・意匠図面・3DCGの制作やCADの教育を行っている小さな会社の社長の日記です。
業務内容にこだわらず、日々の仕事の覚書・ヒントを書いています。

先日図書館で借りてきた本を読み終えました。

 

合理的なのに愚かな戦略

ルディー和子

 

項目毎のタイトルから幾つか抜粋します。

  • 優良企業は顧客の声に耳を傾けて競争に負ける
  • 10年間を棒にふった牛丼戦争
  • レクサスが高級ブランドになれない理由
  • 企業ブランドしか作れなかった資生堂
  • 暗黙知は無口であることを正当にしない
  • 経営者の無意識の心理(シャープの場合)
  • 大(大企業)は小(小企業)を兼ねない
いずれも刺激的なタイトルです。
 
顧客志向やブランド戦略については具体的な企業を例にあげて、様々な方の意見(記事)をネット上でも見ることができます。但しネット上ではスペースも限られていることもあり、「そのとおりだなあ」とその意見に軽く頷いておしまい。単に刺激的なタイトルにつられて読んでみたものの、内容は薄かったことも多いです。
 
それに比べて本書の中では、多数の文献や著者の研究・分析を元にした細かな裏付けもあり、かなりの説得力を感じました。
 
「大企業の戦略を中心にした内容で終わりか」 と思いながら読み進めていくと、最終章のタイトルは意外なものでした
 
イノベーションと幸福の逆説
幸せを感じるために敢えて小さな企業で働く
 
世界に羽ばたこうとしない若者は内向きで元気がない。日本のグローバル化を進めるのには役にたたない・・・・というのは前の世代の押しつけだ。自分が生まれた地域に住み続けることに安心感を抱くのはごく自然な性向だ。生まれた地域で友人、家族に囲まれた環境で、仕事を見つけ働くことは、持続性ある安定した幸福感が味わえることを意味する。
 
 
私が定期購読している日経ビジネスには、大企業の会長・社長のコラム欄(有訓無訓、賢人の警鐘)があり、度々「今の若者は内向き」と批判されています。著者が言うところの 前の世代の押しつけ というのは、まさにそのような意見を指していることのようで痛快に感じられました。
 
本書の最後のまとめ 小企業が日本を救う として
健全な小規模企業が地方に散在することが、グローバルな反動にあまり左右されない頑強な日本をつくる。
とあります。
 
私は小企業にもグローバルな視点は必要だとは思いますが、あまり流されすぎてもよくないかと思います。
本のタイトルからは想像できなかったのですが、小企業経営者にとっては勇気をもらえる本ではないでしょうか。