お葬式も
無事終わった。


弔辞も読んだ。


おばあちゃんやお母さん、
親戚の人、近所の人が

「すごく良かったよ。」
「おじいちゃんも
 きっと喜んでる。」

などと、
誉めてくれた。


嬉しいのに
恥ずかしくて
何だか
素直に受け取れない。



所々で
我慢の限界がきては、
ふてくされた顔して、
近寄るなオーラ満載で
輪から外れて
ひとりで居た。



昨日の夜、
私がぽつりぽつり話す
おじいちゃんとの想い出を、
学校の先生をしてる
にいちゃん(お母さんの弟)が
うまく文章に
まとめてくれた。

明け方になって、
やっぱり
どうしても
言いたいことがあって、
自分の言葉で付け加えた。

祭壇を目の前にしたら、
また色んな想いが
溢れてきて、
紙に書かれてないことも
気付いたら喋ってた。


普通に立っていることも
大丈夫かな?
っていう位、
足ガクガクしたし、
すっごく緊張したのに、

「落ち着いてる」
「しっかりしてる」

とか言われて、
変な気分。


わたし、
あなた達の子供みたいに
働いたり
結婚したりもせずに、
まいにち
食べること、
どれだけ平穏で居られるか、

そんな事ばっかり
考えて暮らしてるのよ。

今だに
親のすねかじって
生きてるのよ。



働いてるから
結婚してるから
子育てしてるから

だから偉いと思ってた。



今、何もないわたしでも、
誉められたりして
いいのかな?

でもどうやら、
いいみたい。



お葬式も終わって、
親戚やご近所さん、
手伝いをしてくれた人達と
お酒を飲んだりした。

そこは笑いで溢れてた。


その時やっと
わたしも
笑うことができた。



おじいちゃんが亡くなって、
悲しくて辛くて、
笑ってる人を憎んだり
神経疑ったりしたけど、
最後に
わたしは笑った。



おじいちゃんがくれた
笑顔と優しい気持ち。

おじいちゃんの
突然の死は、
まだ信じられなくて
つい涙してしまうけど、

わたしを
少し大人にしてくれた
気がする。




これからは
空を見上げるたび、
おじいちゃんに会える。

「とげとげしないで、
 笑って笑って!」

きっとそう言ってる。