どこかで誰かが。

東北でお会いした方、皆さんがおっしゃることがあります。

震災は辛く、苦労はしているけれど、
普通では会えないような多くの方たちと出会えたことが幸せです。

先日訪れた南相馬の仮設で、広島への義援金を募っていました。

仮設に住むおじいちゃん、おばあちゃんたちが、
広島から何度も通ってくださってる方の地域で災害があった。
原発のことで周りに反対されながらも通ってくれた高校生もたくさんいる。
今度は自分たちが返したいんだ、と。

さらに、この数日、
ボランティアで石巻へ行った際に出会った被災者の方から
立て続けに電話やメールをいただきました。

あるヘルパーさんからは
『広島の方にお世話になったからボランティアへ行くことにしました』

津波から助かったガン患者の方からは
『今、何より心を痛めているのは広島の豪雨の件です。
　きっとあなたも同じ気持ちでいるだろうと思いメールしました』

口に出さなくても何もできなくても、
こうして心を痛め、離れていても心を寄り添わせている方が
日本中に多くいらっしゃるだろう、と思います。

事の大小に関わらず、
自分の事や、自分の関係する事を想ってくれている人がいる、
それが生きる力や継続する力になるなぁと、
何気ない自分の日々の生活の中でも感じています。