石巻専修大学のベースキャンプから市街地に向かった私。
普通の町並みが、少しずつかわりはじめ
一変した。
これは夢なのかな?
映画のセットなのかな?
まぎれもない現実。
ここは非日常の中に日常があった。
だけど。
日を追うごとに
しだいにその「風景」に慣れてくる自分がいた。
ボランティアとしてきたんだから、とカメラは家においていった。
2回目、石巻に行くときは持って行ったけど、
写真は撮らなかった。
撮れなかった。
「心の中にじゃなく、記録として残し、伝えて。」
そういわれて、少しずつ写真を撮り始めた。
でも、撮っていると今度は感覚がマヒしてくる。
写真は残酷だ。
ううん。
本当は写真じゃなくて、私自身かも。
ファインダーの向こうに
いたはずの人々
あったであろう風景
聞こえていたであろう音
感じたであろう匂い
そんなことを忘れて
ただ撮っているだけで
感覚が鈍くなってきている自分に気づいて
何のために撮っているのか分からなくなった。