プロとアマチュアの違いって何なんだろうってよく考えます。
これは特にムービーカメラマンという職種に関してなんですが、その垣根が低くなってきていると思うんです。
民生用カメラの性能が上がってきて取扱い易くなっていることもその一因です。
決定的な違いは撮影する事でお金をいただける事と、撮ったものに責任を負うという試練が課される事ですね。
僕はたまにアマチュアのカメラマンの方とも仕事?する時があります。
ヘタなカメラマンよりも遥かに造詣が深く、得意分野の専門知識も豊富な方っていらっしゃるんですよね。
例えば地域ボランティアなどで地元の役場の広報に映像を提供されてるアマチュアカメラマンとか。
その地域に住んでいるわけだから詳しい。
しかも年金生活されているので行動は自由。元お医者さんだったりすると医療知識も豊富。などなど、撮影のプロであるはずのこちらがアシスタントになったりします。
またソーシャルネットワークが整いつつある今日、1億総カメラマン時代とも言えます。
いや世界中総カメラマン時代と言った方がグローバルな感じかも知れません。
そんな中でプロはどうしていくべきか、答えが出ないうちに映像業界を去って行く方が増えています。
1995年あたりが映像業界のピークだったようですが、業界人は当時の四分の三程度に減っているというデータもあります。 これほど映像が氾濫している時代なのにです。
若者のテレビ離れは顕著ですが、年配の方も地デジ化と共にテレビとおさらばする方もいるとか。
映像業界人は生きにくい時代なのかも知れません。
ここまで書いて変なことを言いますが、本当はプロとアマの差なんてそんな見えない壁は無いんですよね。同じ表現者ですから。 プロだからって偉そうにしてるのもおかしいし、中身に誇りを持っていればそれでいいんじゃないかと思います。
まだまだ模索しなければならない変化の時期と捉えています。