朝ドラ「ゲゲゲの女房」ずっと見てます。

番組開始当初はあまり視聴率がよくなかったみたいですが、今は龍馬伝を抜いてますね。

最近は戦争体験の話しが中心ですが、ドラマにも出てくるマンガ「敗戦記」を元に作り直した「総員玉砕せよ!」を持っているので一部読み返しました。

悲惨な話しの中にもどことなくユーモアがあり、それでいて戦争に対する怒りの気持ちが随所に出ています。

マンガでは結末がフィクションなので水木さんの分身とも言える主人公が死んでしまいますが、ゲゲゲの女房は流石に奥さんの視点ですから、事実に近いお話しを戦友の役の人が語ってました。。

水木さんが生き残れた最大の理由は、腕の怪我で後方にやられた事もありますが、米軍がある程度このラバウル方面を叩いた後は大規模な攻撃はしなかったからだと思います。

敢えてラバウルを無視したんです。強力なこの基地を叩いて無理に犠牲を出さなくても飛び越して日本を攻略出来ると考えたんですね。

実に合理的です。精神論で玉砕して無駄死にするのとは大違いです。

闘うのが目的では無く、死ぬ事が目的に化けてしまった不条理な世界。

生きたくても死ななければならない人達…。

今の若者の自殺を、死にたい奴は死ねばいいと言い切る水木さん。

実に豪胆にして的を射てます。