日章自動車です。
本日は、
日産 NV350
車椅子移動車のリフトが途中で止まってしまう
とのご用命です。
最近福祉車両のお問い合わせを多く頂いております。
しかし、不具合の再現性が無いと修理は難しくなります。
その時、非常に重要になるのがお客様とのコミュニケーションです。
つまり、問診を丁寧に行う事です。
故障が起きたときの時間帯、車を動かしてすぐに症状が出るのか、時間が経過してからなのか、症状が出た時の天候、気温。
リフトであれば、利用者様が乗る時か、降りて頂く時なのか、普段から変な音がしていたか、使用過程で何か変化を感じていたか等。
その言葉を頼りに様々な想定をしながら診断していきます。
常に症状が出ていたら、ここまでの時間が短くなりますのでかなりの時間短縮になります。
今回のNV350ですが、お預かりした時は症状が現れなかったのですが、比較的早く症状が出てくれました。
リフトのスライドモーターが全く動かなくなりました。
スライドモーター不良が濃厚ですが、念の為にリフトを降ろして、モーターの単体点検をしていきます。
スライドモーターとの嵌合を解除しフリーにします。
こちらのモーターがスライドモーターです。
抵抗値もおかしく、単体で作動させても異常です。
プラットホームも脱着し点検すると、ローラーベアリングもかなり摩耗していました。
今回は、スライドモーターの不具合によりモーター交換。
ここまでバラすので予防整備も兼ねて、ローラーベアリングも交換させて頂きます。
スライドモーターと、ベアリング交換後、組み上げていきます。
作業完了後、組み付け確認、作動確認。
正常に動くようになりました。
福祉車両の特殊な装置は車検時に点検項目に含まれていません。
我々、日本福祉車輌協会会員店は車検時に特殊装置の点検を推奨しております。
福祉車輌は福祉車輌の専門家のいる日章自動車へご相談下さい。
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