君に
最初に
手紙を出したのはいつだったかな
何度も書いては
出す勇気がなくて
バースデーカードが
最初だった気がする
こんな年上女が
キラキラしている君に
手紙を読んでもらうこと自体
おこがましいと思っていて
出した手紙も
遠慮がちな内容だったね
おぼえているかしら?
いつの間にか
すっかり
遠慮がなくなってしまって
ごめんなさい
10年前の
9月のはじめ
あたしは
君に
手紙を書いてた
謝るために
雑誌や
WEBでの
君の言葉は
あたしにとっては
手紙に似ていて
一つ一つ
大事に読んでた
9月の初めに出た雑誌で
夏のイベントのことを
君が話していて
そこに
あたしが出てきた
同じ様なことをした人が
他にもいたかもしれないし
自意識過剰かなとも思った
あたしも
イベント当日
「ほんとごめんなさい」
って
思って
君は
怒ってもおかしくなかったんだけど
「おいおい!おまえなぁ!」
って顔して
その後もニコニコいつも通りで
雑誌の記事も
面白エピソードとして
冗談めかしていたけど
文字として
まのあたりにすると
改めて
申し訳なくなって
謝ろうと
手紙を書いていた
でも
その手紙を
用意している間に
君の将来についての
いろんな噂が
ネットに流れ出し
結局出せないまま
9月24日を迎えてしまった
いつか
君と話せたら
その時
謝らせてね
まさか
そのエピソードを
憶えてたり…?
日記に書いていたから
知ってるかもしれないね
あたしには
忘れられない
君の熱
ネットにはなくて
手紙にあるのが
時間
書く時
出す時
受ける時
時間は流れていく
そのはざまで
できごとはつみかさなり
人のきもちはゆれうごいていく
奇跡は
だれにでも
起こっていることなのかもしれない
今年になって
君が
前に書いた詞のこと
ていねいに話してくれて
すごく
嬉しい
文字は
こころを
運んでくれる