個室のトイレから外に出ると、扉のすぐ前に人が立っていた。
急いで用を足したいのはわかるが、もう少し離れた場所で待ってみたらどうだろう…。
おかげさまで超至近距離で目が合ってしまい、ずいぶん気まずい思いをした。
なにか一言、声をかけるべきかと思ったが、なにを言えばよかったのか…。
「いい天気ですね」は少し唐突すぎるし、何も悪くないのに「すいません」とは言いたくない…。
「今日はいっぱい出ました」は、その場に適した会話のように思えなくもないが、下品このうえない…。
僕は結局、何も言わず、もやもやしながらその場を後にした…。
この時、僕はどのような選択肢を選べばよかったのだろうか…。