チャーリーとチャコレート工場(ネタバレあり) | NS 総務部ブログ

チャーリーとチャコレート工場(ネタバレあり)

ネロブルです。

今回は久々にNS映画部の活動が発動。

お題は以前より話題になっている「チャーリーとチョコレート工場」です。


ロアルド・ダールの児童文学「チョコレート工場の秘密」 の映画化。

ちなみに1971年に製作された「夢のチョコレート工場」 に続いて2度目の映画化です。

監督ティム・バートン、主演ジョニーデップのコンビは「シザーハンズ」「エド・ウッド」「スリーピーホロウ」に続いて4度目。よほどウマが合うのでしょうか。

独特の映像センスと魅力的なキャラクター描写に定評のあるバートン作品はネロブル好み。

USJでおなじみの「ビートルジュース」やアメコミヒーロー「バットマン」も彼の作品です。ちなみにネロブルのオススメは「マーズ・アタック!」 です。サイコー!


作品の内容はというと・・・

ネロブルは小学生の頃に図書室で「チョコレート工場の秘密」を読みました。

かなりあやふやな記憶ですが、筋書きはほぼ原作どおりだったと思います。

ゴールドチケットが「誕生日のプレゼント」や「おじいちゃんのへそくりで買ったチョコ」からではなく拾った金をネコババして買ったチョコから出てくるというのも原作どおりだと記憶しています。

もちろん小人が出てきて歌を歌うという設定も同じです。(奇怪なダンスなどは踊ったりしてなかったと思いますが・・・)名前はウンパ・ルンパじゃなかったような気もします。

悪ガキがあうヒドイ目も原作のままです。

まあ、所詮児童書が原作ですので、筋書きにとりたててどうということはありませんし、チョコレート工場の描写も確かに色彩鮮やかで楽しく描かれていますがあくまでも想定の範囲内。

この作品のキモはやはりウンパ・ルンパにあると言って良いでしょう。

テレビCMや映画館の予告編等でも極力存在を隠されている彼(彼ら?)のテンドン を楽しめるかどうかによってこの作品を楽しめるかどうかがきまります。

そこが楽しめなければ変人のオッサンに子供が虐待されて、小人症の土人が狂ったように踊り狂うだけの映画なんで。

チャーリーは他の子供がヒドイ目に合うのをただ見ているだけで助けようともしない。さらにはヒドイ目に合ったガキどもも全く改心したようなそぶりもない。

ビックリするくらいのブラック要素満載です。おそらく最大のブラック要素は「コソ泥のチャーリー」が一番幸せになるということだと思いますけど・・・


その代わりにウンパ・ルンパのダンスを「来るぞ来るぞ」と待てた人には最高に楽しかったのではないでしょうか(ネロブルもそうです)

ダニー・エルフマンの音楽も最高です。サントラ買おうかなあ。ウンパルンパの歌はモチロン、ウォンカ登場の歌まで収録されてるらしいし。


最後に気になった点をひとつ。

何故ラストを「家族愛」にしてしまったのかなあ。

オヤジが歯医者だとかいうのは確か原作にはなかったと思うのでバートンのオリジナル設定。

なんでいきなりウォンカが家族愛に目覚めるの????

バートン監督の前作「ビッグフィッシュ」 もラストは家族愛。皮肉と風刺のバートンも歳を取ったということなのか!?ちょっと寂しい気が。


ちなみに原作「チョコレート工場の秘密」には続編「ガラスの大エレベーター」という作品があるようです。

なんでも「あの」ガラスのエレベーターが宇宙へ飛び出す話だとか。

ちょっと読んでみたいですね。

ああ、それとアメリカではこの作品を上映する劇場では「アロマトリックス」とかいう装置を設置し、上映中にチョコレートの香りを場内に放出していたのだとか。

何故日本では実現しなかったんでしょうか。絶対楽しいのにぃぃぃぃぃぃ!!