世界はすげえよ⑥
2006年6月24日(土)
いよいよ最終日。
楽しかった旅も今日でおしまいだ。
日本行きの飛行機は20:30発。今日から決勝トーナメントがスタートし、ドイツvsスウェーデンの試合がミュンヘンで行われる。
さすがにミュンヘンに行く訳にもいかないので、フランクフルトのパブリックビューイングで見ることにする。
試合までの午前中は観光に当てることにした。
今日の衣装はドイツ代表ユニ(94年物)に日本代表タオルのコーディネート。
94年アメリカ大会で活躍したクリンスマン(現ドイツ代表監督)モデル
フランクフルトから半日で行ける観光地を調べてみるとハイデルベルクというところがある。
お城などがありいかにもドイツっぽいかんじ。
早速(またしても)列車に飛び乗る。片道約50分。
中世の家並み、赤砂岩の橋、山の中腹の古城といったロマンチックな景観などは素晴らしい。
但し男一人という旅行者は全く見かけなかった。。。
昼過ぎにフランクフルトへ戻る。
途中でルフトハンザのスチュワーデスさんと一緒になり、降りる際にモノすごい笑顔と共に限定ピンバッジをくれた。
サッカーボール型でルフトハンザのマークが入っている格好イイピン。ダンケ!
初日に見たファンフェストは既に超満員。仕方がなく市内のオープンカフェで観戦することに。
もうあちこちの店で大型テレビを設置し、既にお祭り騒ぎ。
クリンスマンのユニを着ていたのであちこちから声をかけられまくり。
さらに試合もドイツがイケイケサッカーで快勝。
最後も大盛り上がりでドイツの旅は終了したのでした。
試合をギリギリまで観たので飛行場まではダッシュ移動。
免税店でテキトーに土産を購入してドイツを後に。
帰りの飛行機は行きと違ってほとんどを寝て過ごした。ホント疲れたよ。
それにしても楽しい旅だった。
ワールドカップ開催国ドイツの街の空気、風、匂い、全てが最高。
国を挙げての祭典。普段のドイツではあんなんじゃないんだろうな。
でもドイツにも好感を持った。人々は想像以上にフレンドリー、街もキレイ。
またいつか普段のドイツも訪れたい。
日本代表の結果は残念だったが、これも日本代表の成長に必要な経験だったのだろう。
ラウテルンでの惨劇、ニュルンベルクでのヨシカツ神セーブ、ドルトムントでの玉田のスーパーゴールの記憶を胸に進んでいく。
日本代表は死んでいない。
そしてネロブルも。
次は2010年南アフリカ大会。
Go For South Africaだ。
みんなも行こう!!
・・・ああ、でもやっぱり英語はいるぜ。勉強もしよう!
世界はすげえよ⑤
2006年6月23日(金)
祭りは終わった。
急速に冷めていく自分がいる。
もちろんワールドカップに興味がなくなった訳ではない。これで純粋にサッカーを楽しむことができる。
「いつもの」ワールドカップを。
でももう自らが参加できる祭りは終了したのだ。日本代表のユニを着て歩くことももうない。
やはり寂しい。
今日からは新たな冒険が始まる。
なにしろ今日でM島くんとTPくんは帰国してしまうのだ。残りの1日半ちかくはネロブル一人で過ごす事になる。
昼の便で発つM島くんたちにあわせて8時の列車でフランクフルト空港に向かう。
今日の宿は利便性を考慮して空港近くのホテル。やや高いが止むを得ない。
親切な彼らは立つ前に空港からホテルまでの行き方を調べてくれた。
最後にトーマスクック(時刻表)を手渡されて別れる。
また万博で会おう。
ホテルにチェックインして荷物を置いたら早速カイザースラウテルンへ向かう。
今日のスペインvsサウジアラビアのキックオフは16時。急がなければ。
空港駅からマンハイムで乗り換え、既にマンハイムからの列車はドルトムントからの帰りと同じようなスシ詰め状態。しかしなんとか座席を確保。
4人掛けの座席の内、2人はスペイン代表のユニを着込んだ中国人の女の子2人組みだった。
日本人だとみると、流暢な英語で話しかけてくる。
昨日はハンブルクでイタリアvsチェコを観てきたらしく、日本代表の結果を知らないとのこと。
1-4で負けたと教えると随分とガッカリしていた。日本代表が好きなのだそうな。珍しい中国人もいたものだ。
2時間ほどでカイザースラウテルンに到着。
ラウテルンのスタジアムはフリッツ・ヴァルター・シュタディオンといい、54年スイス大会で優勝した時のメンバーの名前が付けられている。
駅からスタジアムまで徒歩20分とあったので余裕で間に合うと思ったのが大間違い。
大量のスペイン人が路上で歌い踊っているためになかなか先に進めない。
手荷物検査場前は大混雑。
灼熱の中、歌いまくる大柄な外国人にギュギュウ圧されながらスタジアム内へ。
さらにスタジアムが丘の上にあるため延々と階段を上らされる。
ほとんど寝ていないネロブルにこれはキツイ。
結局、座席にたどり着いたのは既にスペイン国歌の直前。
試合はオール控え組をスアメンにしたスペインが終始押し込む展開。
得点は1点だったのだが、なにしろ座席はスペイン側のゴール真裏。周りはもちろん全員スペイン人で日本人など見当たらない。
スペイン人はずっと大騒ぎで、ネロブルもスペインの大旗の端っこを持たされたり、一緒に踊らされたりと大忙し。
スペイン人は代表チームに興味がないという話だったのだが嘘だったのか!?
試合後、大勢のスペイン人はラウテルンのファンフェストに消えていきました。
あいつらまだ飲む気だな・・・
帰りの電車ではドイツ人の3人家族と同じ座席に。
オーストラリア戦をラウテルンで観たのだそうだ。惜しかったねと慰められた。
可愛い娘さんがバモニッポンをネロブルのために歌ってくれました。
試合を観に来た時に覚えてかなり気にいったらしく、家でもずっと歌っているのだそうな。
ああ、日本代表はもう帰っちゃったけど、こうやってドイツの人々の記憶に残っているんだなあと思って少し感動。
その娘はほとんど英語が喋れないのでお父さんの通訳を挟みながらいろいろ日本について話をした。
最後にネロブルが腕につけていた日本代表のリストバンドをプレゼント。
彼女が大きくなって、またいつかこのバンドを見たときに日本代表のことを思い出してくれたらいいな。
↑これがフリッツ・ヴァルターだ(たぶん)
ホテルでフランスvsトーゴを観戦。フランスがなんとか決勝トーナメント進出したようだ。
韓国はどうやら負けたらしい。アジア勢は全滅になってしまったが良かった良かった。
ラウテルン行きの列車で一緒になった中国人も韓国は嫌いだと言ってたな。
明日はいよいよ最終日。
さすがに疲労がピークなのでさっさと寝た。
世界はすげえよ④
ドルトムント駅からヴェストファーレン・シュタディオンへ。
「史上最強メンバーといわれるブラジル代表に2点差以上をつけて勝てば決勝トーナメント進出」というサッカーファンなら垂涎もののシチュエーション。
そう味わえるものではない。それを生で味わえるとは。
最高すぎる。
人間少しでも縋れるものがあればそれがどんなに細い糸であっても縋れるものなのだ。
念入りなボディチェックを受けてスタジアム敷地内に。
中には各スポンサーによるイベントスペースが設置されていた。
マスターカードのブースではペレやクリンスマンと合成写真をつくってカードにしてくれるというイベントを実施。2人がペレを選ぶ中、ネロブルはクリンスマンを指名 。
もちろん無料。う~む正にプライスレス。
アディダスのブースでは巨大な+チームガイスト の前で美女2人と記念撮影。
このおねえちゃんたちがサービス満点で異常にくっついてくる。う~むプライスレス。
他にも様々なブースでいろいろなことをしていたが時間の関係上全てはまわれなかった。
ブラジル人は陽気にステージで踊りまくっている。
観客席へ向かう途中にフジテレビのキクちゃん(西山喜久恵アナ)を発見。
なんだウッチーじゃないのかとボヤキながら軽くスルー。
そして2度目のゲートチェックを受けていよいよ観客席に。
ちなみにチケットの名義チェックなど一切なし。チケットの真贋のみをチェックしているみたい。
ヴェストファーレン・シュタディオンはドイツ1部リーグの名門ボルシア・ドルトムントのホームスタジアム。
いつものリーグ戦では定員8万人を誇るドイツ最大級のスタジアムで、観客動員もリーグトップクラス。
さすがに「ドルトムントにはビールとサッカーだけしかない」というだけのことはある。
陸上トラックのないサッカー専用スタジアムであることはもちろん、観客席全てに屋根が設置されており、スタンドの角度はハンパない急勾配。
このスタジアムがガンバのホームスタジアムだったら・・・という妄想にM島くんと二人ではまる。
飲み物などを調達しているうちに選手が練習のため登場。
早速スタメンを双眼鏡でチェック。・・・なんと巻と玉田がスタメン組に入っている。
一斉に何故大黒ではないのかと不満を垂れる3人。しかし良く見ると稲本もスタメン組に。
やっとジーコもわかったかとちょっと機嫌を直す3人。
やはりツネの代わりにツボイを入れた4バックで行くようだ。キング・カジも元気そう。
ブラジル代表も登場し、ブーイングでお出迎え。
かなりメンバーを落としてくることも考えられたがロナウジーニョはスタメンで出るようだ。
アドリアーノ、カフー、ロベカルはベンチのよう。
我々3人が最も嫌だと考えていたジュニーニョがスタメン組に入っている。・・・やはり。。。
君が代斉唱。ナショナリズム全開だ。
実を言うとここからの試合展開はあまり覚えていない。全く冷静ではなかったからだ。
ヨシカツが神セーブを連発し、稲本が獅子奮迅の働きだったことは記憶にある。
隣でM島くんは「俊輔の動きが悪すぎる」とずっと怒っていた。
そして玉田の先制ゴール。
コーナー付近の席であった我々の目の前で。
ここでネロブルは壊れた。いや、スタジアムにいた日本人は全員そうだったかもしれない。
玉田、すまん。全くお前を信じてなかったよ。
練習でも決まらないような美しいシュートをお前が放つなんて!!
おそらく日本代表史上最高に美しいW杯での得点だ。
本当に最高だった。至福の時。サッカーってすばらしい。
しかしその甘い時もわずか10分だった。前半終了間際にロナウドが同点ゴール。
目を覚まされる。
後半からは虐殺ショーだった。
恐れていたジュニーニョのシュートに対するヨシカツの反応は並のGKだったし、ツボイはロビーニョに秒殺で抜き去られる。初めから動きの悪い日本の10番の動きは一向に良くならず、完全にチームの足を引っ張っていた。
ロナウドはほとんど歩いているにも関わらず、ボールを持ったとたん「フェノメノ」の異名にたがわぬ動きを見せ、右SBシシーニョの動きは目をみはる。
ナカタコがドイツに来た記念に投入され、スシボンバーが交替枠を無駄使いし、大黒が何もできないまま試合は終了した。
完全な力負けだ。
悔しかった。
やはり試合に負けるのはとてつもなく悔しかった。
ヒデがピッチに倒れこんだまま動かない。試合中はミスも多かったけど、戦っている姿勢は伝わってきた。
ヒデが特別に好きな選手ではないけれど、ナイスファイトだった。
後にこの試合を最後に現役引退を発表するのだが、そんなことはもちろん知らない。
ただただ悔しく悲しかった。
日本代表の歴史において最高の才能が最高のタイミングで集合したメンバーであったにも関わらずあまりにもあっけない結末。
3人ともほとんど無言でスタジアムを後にした。
途中でブラジルサポーターからユニフォームの交換を申し込まれるも完全に無視。それどころではない。
最も悔やまれるのは中村の不調だ。あれほど状態の悪い中村が遠藤より優先順位が上だとは。
ガンバサポーターとして到底受け入れられるものではない。
結局遠藤はGK以外で唯一出番がなかった。。。
すっかり落ち込む我々にさらに地獄が待ち受ける。
21時キックオフで試合終了は23時。ドルトムント駅についたのは既に24時近くになっていたのだが、列車が増発さえている気配がない。
おいおい観客6万人だぞ。ドルトムントにはでかいホテルなど皆無のためほとんどの人が列車を利用する。
とても全員は乗り込めないのに無理やり乗り込もうとする人が続発するため駅から発車できない。
もちろん中では立ちっぱなしのスシ詰め状態。さらには酔っ払ったドイツ人が至近距離で地元クラブ(ボーフムというチーム)の応援歌を大熱唱ときた。
正に地獄。
2時間ちかく列車に揺られ、ホテルに到着したのは深夜3時近く。
しかし地獄は続く。
ホテルのフロントで鍵をもらったのだが、チェックインしたときと部屋番号が違う。
「部屋が違う」と訴えたのだが「そんなハズはない」ととりつく島もない。
部屋に行ってみたもののやはり置いていったハズの荷物はない。
再びフロントに戻ってTPくんの英語で再抗議。荷物を置いたはずの部屋は既に別の人が入っているとのこと。時間は3時。。。。
路頭に迷っていたところ、その部屋の宿泊客が日本人であることが判明。フロントの電話から直接部屋に電話して聞いてみることに。
電話をかけてみると眠そうな声で日本人が出る。聞いてみると「知らない荷物が確かにある」との返答。
「荷物がある」じゃあねえだろ!不思議に思えよ・・・
荷物をもらってやっと部屋に帰りました。
風呂に入って寝たのは4時頃。明日は7時には起きなくてはならない。
大丈夫なのか、オレ。
世界はすげえよ③
2006年6月22日(木)
いよいよ決戦の時。
戦闘服(ユニフォーム)を装着して早朝より宿を発ち、フランクフルト中央駅から北上する。
まずは本日の宿であり、日本代表のキャンプ地でもあるボンを目指す。
ベートーベン生誕の地で知られる元首都はフランクフルトから約2時間。
初めてのドイツ鉄道での長距離移動なのだが、列車は立派でとてもキレイ。
スピードこそ新幹線には及ばないものの、ライン川沿いの景色も素晴らしくあっという間に到着。
本日の宿は「ホテルヨーロッパ」という名前だけは立派なこじんまりとしたホテル。
トリプルを予約していたのだが、何故かダブルで予約されているという。
ここは英語堪能の2人がクレームをつけてなんとかダブル1室とシングル1室を確保することに成功。
いやあ2人と一緒で良かった・・・
まだチェックイン前だが、荷物を置いていくのはいいというのでネロブルがシングル部屋をもらって最終装備を完了。これが後で事件を招く。。。
TPくんの装備はものすごい。ホテルの部屋で初披露されたのだが笑い転げた。
これについては後ほど。
着替えも済んで、早速日本代表のオフィシャルメディアセンター「G-JAMPS」へ向かう。
G-JAMPSは、「Germany Japan national team Media Partners Supporters」の略であり、ドイツの最前線における「サッカー日本代表チームのクラブハウス」とのこと。
↑M島くんとTPくん(左手に最終装備を持っている)
博物館を改造したもので、応援メッセージの展示やキャンプ中の映像などを放映していた。
既に代表はドルトムント入りしていることもあり、特筆すべきようなものはなかったけど気持ちはさらに盛り上がる。
途中ですれ違うドイツ人が「サムライブル~」とか声をかけてくるのも嬉しい。
↑ジーコファミリーに対面するネロブルとTPくん
次に向かうのはケルン。今回の旅程で唯一といってもいい観光地だ。
ケルンはボンから列車で約25分。
駅前にある大聖堂はドイツでも有数の観光スポットということもあり、各国のユニフォームを着たサポーターで溢れていた。もちろん世界遺産。
いろんなユニフォームがいるがやはり多いのは日本とブラジル。一緒に写真を撮ってくれというので何枚か写真に収まる。
さらには地元の子供たちが来て写メさせてくれという。なんでも出場している各国サポーターの写真を撮って集めているらしい。ケルンには全ての国のサポーターが観光に来るからだそうな。納得。
時間もないので駅近くの屋台でまたもソーセージを購入して立ち食い。やはりウマイ。
特にソーセージを輪切りにしてカレーをかけてある料理がうまかった。M島くんとTPくんはケルンのビールであるケルシュをうまそうに飲む。
そしていよいよドルトムントへ向かう。
↑ケルン駅のコンコース天井に書かれたADIDASの広告。デカい。
ここでついにTPくんの最終装備が紐解かれた。
それは市販のサッカーボール型着ぐるみ(?)を青で着色し、日の丸を書いたもの。
ウレタン製でかなりしっかりしており、1万5千円出して購入し、自作したらしい。
とにかく目立つ。着用した瞬間から周りの人々からカメラの嵐。ケルン駅のホームでちょっとした撮影会が行われた。見知らぬ日本人サポーターも「一緒に写真を」と列をつくる始末。
但し欠点はそのままでは列車内の通路が通れないうえに座れないということ。
列車内では再び脱着されて網棚に収まった(w
ちなみにM島くんの装備は三度笠を日の丸にペイントしたもの。これもかなりのインパクト。
正にサムライである?
↑後ろから見てもかなり怪しい2人
ケルンから約1時間。ついにドルトムントへ到着。試合5時間前だが既に駅前は青と黄色でごった返している。
ドルトムント駅からスタジアムまではさらに地方線に乗らなければならないのだが、とりあえず街中を散策することにした。
ドルトムントは「地球の歩き方」にすら乗っていないような都市なのでどれほどの田舎なのかと思っていたが意外にもデパートなど商店などが充実しており近代的な印象。ボンの方がよほど田舎だ。
散策中もとにかく写真を撮られまくる。
「一緒に写真を」というのはまだいい方で歩いている姿を勝手にバンバン写真に撮られる。おそらく100枚くらいは撮られたのではないだろうか。
着ぐるみは何故かおばちゃんに大人気でドイツ人のおばちゃんと何度も記念撮影するハメに。
一度立ち止まって写真撮影に応じると我も我もと撮影希望の列が出来るのでなかなか先に進めない。
歩いていても気が付くとTPくんが写真撮影を求められてはぐれてしまうので2人で挟むようにしながら歩かなくてはならない。さながらハリウッドスターだ。
途中で写真を撮られてばかりで自分たちのカメラには全く収まっていないことに気付いたが後の祭り。
なのでこのあたりの写真は少ない。
途中でセルティックのユニフォームに中村のマーキングをしたシャツを着たドイツ人少年に出会った。
あまりの嬉しさにこちらから声をかけてしまった。中村のファンなのだそうだ。なんか嬉しい。
結局、地元の強豪チームボルシア・ドルトムントのファンショップに行ったり、腹ごしらえをしたりして2時間ほど過ごした後にスタジアムへ向かう。
↑ネロブルとTPくん。黄色と黒はボルシア・ドルトムントのチームカラー
続く・・・
世界はすげえよ②
2006年6月21日(水)
イングランドvsスウェーデンの結果もそこそこに早朝に広島から成田へ飛ぶ。
成田空港では万が一に備えて海外用携帯電話をレンタル。レンタルするだけならタダだ(使用すると料金がかかる)
新しくなった成田空港 をしばし見学していよいよ搭乗。
フランクフルトへの直行便だけあって既に日本代表のユニを着用した者多し。
みんなわずかな希望に縋る者たちだ。ヨシカツの神セーブ(クロアチア戦のPKストップ)のおかげでもある。
搭乗機はNH209。フライト時間は約12時間。
事前座席予約で通路沿いを確保していたので至極快適であった。
時差ボケ予防のために搭乗直後に睡眠をとり、後半は起きつづけるために映画を観まくる。
「ナイロビの蜂」「ピンクパンサー」「ファイヤーウォール」「レアル・ザ・ムービー」・・・なんと8時間近く映画を観た。
ほぼ定刻どおりにフランクフルト国際空港へ到着。日本とドイツの時差は約7時間なので夕方5時前の到着ということになる。
荷物の出てくるターンテーブルの前で待っていると、何かがベルトの上に乗っている・・・
ワールドカップのトロフィーを包んだような荷物がいかにも「今届きましたよ~」という風にグルグルまわっているのだ。(ベルトに固定されていて盗られないようになっている)
なかなか荷物が出てこなくてイライラしている人たちもこれを見て思わずニヤリ。ドイツもなかなか粋なことをする。
そして前のりしていたM島くん、TPくんと合流。二人とも英語・スペイン語に堪能な海外旅行の猛者だ。
関西弁と広島弁しか解さないネロブルにとっては心強い味方。
彼らはクロアチア戦の前から離日していたので、クロアチア戦後の日本の情報をエルゴラ 最新号とともに報告。
話している途中でヘナギヤナギサワのユニを着た日本人が目の前を通りかかったので心の中で中指を立てた。今はその名前を見せるな
。
3人とも荷物があるのでとりあえず宿へ向かうことに。
空港駅からフランクフルトの中央駅(ドイツ語ではハウプトバーンホフ)へ。
今日はフランクフルトのヴァルト・シュタディオンでオランダvsアルゼンチンという全世界のサッカーファン大注目のゲームが行われるため、中央駅はオレンジ色のオランダサポーターで溢れかえっていた。
本当ならスタジアムで試合を観たいところだったが、この試合のチケットだけはどうしても手に入らなかった。ダフ屋から買うという手もあったが金銭的に厳しいということで今回はスルー。
この判断は後々正解であったことがわかる。
今日の宿はユースホステル。(ドイツはユースホステルの発祥地で国内にたくさんのユースがある)
中央駅からさらに地方線に乗り換えて15分ほど。さらに歩いて10分くらいのところにある。
到着して驚いた。
今日の宿はフランクフルトのファンフェストのまん前にあるのだ。
ファンフェストとはワールドカップの試合がおこなわれる都市にFIFAがオフィシャルに作ったイベント会場で、パブリックビューイングできる大画面とか屋台とかがあり、様々なイベントがおこなわれている。
フランクフルトのファンフェストの特徴は市内を流れるマイン川の真ん中に大画面を設置し、川の両サイドから観戦できるようになっていること。
さながら淀川花火大会のようでもある(w
なんと今日の宿は部屋の窓からその大画面が観れるというすばらしいところだった!!
↑部屋からの景色
正にVIP席。テンション上がりまくり。これで21ユーロとは。
さっそく日本代表のユニフォームに着替えてファンフェストに繰り出す。
試合3時間前だというのに既に大量のオランダ人で一杯だ。オレンジ一色なのに青い服を着た3人組が歩いているのでとても目立つ。
あちこちから「ナカ~タ!」とか「ヤ~パン!(日本のこと)」と声をかけられる。
オランダ人はそうじて背が高く陽気だ。
既に決勝トーナメント行きを決めていることもあり、今のチームにかなり自信を持っているようだ。
途中でスタジアムへ向かうオランダ代表のバスに出くわす。突然の出来事だったので写真を撮ることができなかったが、ファン・デルファールトやらハイティンガの顔が見えた。超ラッキー。
アルゼンチンサポーターはやはり圧倒的に少ない。まあ距離が違うしな。
屋台で早速ソーセージを購入。フランクフルトでフランクフルトを食す。(゚Д゚)ウマー
その後超高速回転の観覧車に乗る。3ユーロ。
ベルトも何もないうえに扉もグラグラという日本ではあり得ないシロモノだが景色は絶景で最高だった。
1周だけでなく5周くらいまわる。同乗したのはザンビアから来たというオランダサポーター。
彼の持った馬鹿デカいビデオカメラに向かってバモニッポン を歌い、日の丸を広げた。
ファンフェスト内の観客席は満員で入場制限されていたのでやはり部屋で観戦することに。
途中でバルセロナから車で来たという猛者たちに会う。チケットもないのにだ。
本人たち曰く「楽しそうだから来た」のだそうだ。愛すべきバカ。
とりあえずイムノ (FCバルセロナの応援歌)を熱唱。まさかフランクフルトでイムノを歌えるとは!
ちなみに彼らはフランクフルトから65キロ離れたところに宿があるそう。スゲエ・・・
試合自体は熱戦ながらも両チーム無得点のドローで終了。
部屋からのんびり観戦。10時くらいまでは明るいので時間がよくわからない。
試合が終わったら大量のオランダ人はこれまた大量の大型バスが迎えに来てあっという間に帰っていった。
わざわざ大型画面で見るだけにこれほどの人数が国外から日帰りで来ていたとは。
ちなみに泊まった部屋は4人部屋であとの一人は190センチはあろうかというオランダ人。
スタジアムに行っていたらしくかなり遅い時間に戻ってきた。
これで前夜祭は終了。いよいよ明日は本番だ。
世界はすげえよ①
超久しぶりだ。ネロブルだ。
相変わらず誰も書き込み&閲覧してねえみたいだなあ。
ということで一時的に個人利用させてもらうことにする。
それはドイツ旅行記だ。
ネロブルはワールドカップで盛り上がるドイツに行って来た。
3泊5日の短い間だったけどそこは正にサッカーの祭典。
素晴らしい体験が待っていた。
写真もたくさん撮ったのだけど処分に困る。そして体験も土産話にする前に忘れそう・・・
ということでここに書いておくことにする。
まずは簡単に今回の旅行について
旅行日程は2006年6月21日~25日(3泊5日)
先乗りしているD部のM島くんとその友人TPくんと合流する予定。
パックツアーではなく完全なフリー旅行だ。
利用航空会社はANA直行便で往復で約13万円。
取得済みのチケットは22日日本vsブラジルと23日スペインvsサウジアラビア。
共にチケットにネロブルの名前が刻印された正規入手チケットだ。
ホテル選びは難航した。
試合会場がいずれも田舎で宿の数が少ない上に、宿泊料がハンパない特別料金なのだ。
小さなビジネスホテルのようなところも通常時期では6000円/泊のところを30000円/泊という強気ぶり。
しかしなんとか3泊分を確保。いずれも若干不便だが安い(ハズ)
それと、ドイツ国内の移動は電車が中心となり、移動がかなり多いことからフリーパスを購入。
外国人のみが購入できるもので、4日間ドイツ国内の電車(ICEという新幹線も含む)の自由席が乗り放題という優れものだ。
ここまでで約20万円かかった。これが安いのか高いのかわからないが、休みがとれた範囲で目一杯楽しむためには必要な費用であったと思う。
すごいのは以上の事前準備が全てインターネットで行えたこと。
どこにもいかず、家でPCの前で座っているだけで全ての準備ができてしまった。
世の中便利になったものだ。
次からは実際に旅行記を覚えている範囲で書いていくことにする。
管理人さん個人使用に問題あればご一報ください。移転先さがします。
・・・ああ、管理人すら見てない可能性もあるのか。それならそれで好都合か。。。
お久しぶりです
みなさん、お元気ですか。
数ヶ月振りの登場となるボバです。
本当にみなさん、先月末の研修はお疲れ様でした。
今日は土曜ですが出勤しています。眠いです・・・。
眠いのには訳があります。
実は、昨日3月31日23:00に女の子が誕生しました~!!
年度末ギリギリなので、学年でほぼ一番最後の誕生日になるのではないでしょうか?
小さいころは、他の子より成長が遅いから大変だと思うけど、
まー、女の子だから大きくなったら誕生日が遅いほうがいいと思うけど・・・。
っで、家に帰ったのが朝方の3:00前です。
うーん、しかし赤ちゃんはかわいい。既に親バカで申し訳ないです。
名前が決まるまでもう数日かかりそうです。
喜びの報告でした。
歓迎会
こんばんは。かいちゃんです。
ココ最近、本当に疲れてて、ブログ忘れてました。スイマセン。
今日は一日イスに座ってたから、疲れた。書類作成だけでは性に合わないなぁ。
さて、気を取り直して。
本日は、NS久しぶりの歓迎会。毎回皆さんの出席の良さにビックリしてしまいます。
歓迎されるのは、今月よりパートとしてこられたお二人。
HさんとIさん。
どうぞよろしくお願いします。
2人とも面白い!2人で2度美味しいカンジがする。
お店は、大阪梅田のHEP NAVIOの6Fだったのですが、迷いました!!
実は、場所の確認をせず、メチャ急いでて、会社に電話して聞くと、
『観覧車のほうです!』の答え。
幹事も迷って、大ブーイング。白熊さんしっかり!!
信じて6F上がるとファッションフロア~~~orz
どういうこっちゃ!ほんまぁ~、マジギレそう・・・
最近、イライラしているなぁ~。。。
一緒に行ったKさん本当にごめんなさい。(反省)
18時半がいつものことながら、30分遅れてのスタート。
しかもこの時期、総務部は忙しい。今日は人事の組織図問題で、上が来ない。
来たのは、終了時間の45分前!!!
歓迎会なんだから、歓迎してあげようよ!とボソっとブラックなことを思った私でした。^^
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ちょっと受けた(痛い)ブラック話
「Hさんのにおい、わかったぁ~。じわじわくるなぁ~~~~。美味しいご飯も半減や。。」
とある人が。
「若かりし写真は、皆黒々。。。」このコメントには、返答むずかし。でもその通りよねぇ~。
さて、何のことを言っているのか、ご想像に。
じゃ~ね~。かいちゃんでした☆
寝よっzzz
理想の女性トップ99
ネロブルです。
最近映画の話ばっかりなんでちょっと目先の変わったハナシを。
アメリカの男性向けウェブサイトAskMen.comが、「理想の女性トップ99」を発表しました。
このサイトの読者の投票によって決まるランキングで、250万票以上が投票されたそうです。
サイトでは99人が紹介されてるんですが知らない人が多い!
チャン・ツィイーをはじめアジア人も数人入っていますが日本人はいません(当然ですが)
どう見てもシャラポアよりクルニコワの方がキレイだと思うけどなあ・・・
今アメリカで人気があるのはどんな人なのか知ることができます。時間ある方は全員見てみてください!
いずれ劣らぬイイ女揃い!?
http://www.askmen.com/specials/2006_top_99/anna-kournikova-99.html
ちなみにネロブルが好きなキャメロンは91位、ヘザーは77位、ビヨンセは50位、キーラは35位、モニカは15位、ジョリー姉さんは3位という結果。
そして1位は・・・勿論アノ人でした!
それと10位のエヴァはストライクゾーンど真ん中でした。要チェックや!(彦一風)
日本でもやってほしいなあ。1位は誰になるんでしょうか???
・・・あれ?またしても映画ネタみたいになってしまった・・・
次こそは違うネタで(多分)
THE WOW-CHOTEN HOTEL
こんばんは、広です。
「THE 有頂天ホテル 」観てきました
これはもう、あれしかないですね。食べ物に例えるとおせち料理です。
各々が主役になれる料理だけど、ここは正月、最初の晴れの日!皆で手をつなぎオセチという共同体を創り出しましょうという趣旨(←広の偏見)のあれです。
一言で言いますと、楽しめました。
「12人の優しい日本人 」もそうでしたが、三谷幸喜はパロディ作らせても上手いですね。かの「Grand Hotel 」の設定で人生を面白おかしく唄っちゃうのは流石の才能
主役は役所広司ではありません、主役は「人間」!テロップも主役順ではなく、登場順ですし。
キャストの誰もが主役といった感じでしょうか。
内容はホテルを舞台にした人間模様と人生の縮図。笑いあり涙あり、歓喜あり絶望あり、挫折あり復活あり、見栄、願望、意地に諦め、欺瞞、希望やらえとせとらえとせとら。
でもコメディなのでしつこくないのです。
しかも所々に仕掛けというか細工が施してあります。例えばwow-chotenをYOUが歌うwowにかけてあるとか・・・(←ほんとか?)とりあえず、もう一回観ても違った部分が楽しめるかも。
梅田三番街で観たのですが、三谷幸喜の舞台挨拶がありました。+ゲストとして瀬尾副支配人とかダブダブの声の人たちも登場。めったに体験できないことなので面白かったです。
何でもこの映画、関西でダントツの人気だとか。
私も久方ぶりにエンターテイメントって感じの映画を堪能しましたっ