大正14年創業の家具屋の職人ブログ。

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大正14年から脈々と受け継がれてきた職人の系譜。

末席に名を連ねる僕が、家具屋の日々を綴っています。

Amebaでブログを始めよう!

初めて見ました、

スカイツリー


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4月15日現在、

349mの高さまでになっていたなんて・・・

ちなみに最高高さは、634m。

ムサシ 』と覚えるそうです。


初めて見たスカイツリーに

少し興奮しながら、

お客様宅のベランダから

撮影させて頂きました。


ッと云う事は・・・

そうです、納品に行って参りました。

場所は豊洲。

とても素敵な立地に加えて、

高層階!!

見晴らしも良く、

何気な~く外を見ていたら

スカイツリーを発見したワケなんです!!

ッて、またスカイツリーに戻んの!?


なんて声が聞こえてきそうなので、

気を取り直してイキましょう!


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こちらが今回、

家具が設置される場所です。

こちらに、コレッ!!


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壁床天井、いっぱいの収納棚なので、

設置するのに僕も重要な人工。

写真を撮っている暇がなかったので、

いつも通り、

完成後の写真だけなのですが・・・

もう少し知りたい方はコチラ をどうぞ。


お客様は今年の年始に

こちらにお引っ越しをされて、

その機にウチ に御依頼頂けたのです。

昨年末から打合せを重ねて、

ようやく形になり、

僕も一安心。。。


今回は扉をフリッパー扉にしたり、


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飾り棚をサイズ違いのガラスにして

動きを出したりと、


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色々と面白い事が出来ました。


H田様、どうもありがとうございました!!

出来上がりは思った通り

カッコいかったです!!

なんて、またまた僕の感想が先に出てしまいましたが、

肝心要のお客様の御感想は・・・


じっくりと眺めて、扉や抽斗を

開けたり閉めたり。。。

『うは~、凄いイイ!!

 大きな抽斗も、フリッパー扉も!!

 何より綺麗ですね!!』

なんて嬉しいお言葉(涙)

もうそれだけで・・・


どうもありがとうございました!!

そしてそして、珈琲も・・・

美味しゅう御座いました!

スカイツリーが完成する頃、

メンテナンスにお伺い致しますね(笑)



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昨日はとても天気が良く、

気持ちの良い1日でした。


そんな昨日はと云うと、

僕はウチ の職人2人を連れて、

千葉県は銚子市まで

納品に行って参りました。


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そう、それはまるで旅行のよう!?

車の中はポカポカ陽気!

窓から入る風も爽やかで快適!

納品と云う仕事の裏に隠された別タイトル、

「銚子で捕れる海産物を食べ尽くせ!!ツアー」

には、もってこいの日和で、

イヤ~、ホンットに気持ちがいいッ!!

何処に行けば海産物は・・・?


んっ!?

イヤイヤッ、違う違う!

仕事だ仕事ッ!!

納品に行ってきたのですよ、納品にっ!

決して遊びに行ったワケではないのです。


今更ですが論より証拠、

先ずはご覧アレ!


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お客様は美容室を経営なさっていて、

美容室にいらっしゃるお客様に

自由に使って頂く為の

鍵付きのキャビネットです。


既にこちらは壁固定をして

倒れないようにしてあります。

下2段が抽斗なので、

5杯の抽斗を全部いっぺんに引き出してしまうと、

前に倒れてくる恐れがある為です。

まぁ、いっぺんに5杯の抽斗を

引き出すなんて事があるのかは別にして、

万が一の事を考え、

お客様と御相談させて頂きながら、

固定しました。

もうそれは、ビクともしない位ガッチリと!!


お客様には、

「こんなに立派な物を作っていただいて。。。」

なんて言われて、

僕達3人、あの強面の★合先輩も

満面の笑みだった事は言うまでもないですね。

に加えて、

「銚子は遠かったでしょう?

 わざわざありがとうございます!!」

なんて言われて、

どちらがお客様だか・・・


T木様、

こちらこそありがとうございました!!

美味しいご飯屋さんまでお教え頂きまして。。。

銚子の魚達を

バッチリと食べて帰りました。

美味しかったな、お刺身・・・

又、行きたいなぁ。。。


ッと云うワケで、

全く持ってわざわざではない

3人なのであった。。。



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今日は久しぶりに

tobi のお話し。


昨日、tobiの製品を展示する為、

tobiのデザイナーでもある

岩倉榮利 氏のブランドショップ、

ROCKSTONEのshowroom まで、行って参りました。


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tobiとは関係ないのですが、

この看板?サイン?

カッコイくないですか?

錆びた感じといい、

文字のサイズ感といい、

文句なしにカッコイイです!!

でもこれ、お得意の至近距離ショットなので

実際は建物に対してちょこんと付いているだけ。

このセンスたるや流石の一言!

岩倉さんも、

「でっかいサインを付ける専用の場所はあるんだけど、

 それじゃあ、カッコワルイでしょ!?

 わかるかわからないか位が良いんだよっ!」

ッと仰っておりました。

密かに僕は、

う~ん、その通り!わかってるぅ!!

なんて世界的デザイナーを前に思ったのでした。。。


っで肝心のtobiはと云いますと、


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こんな感じに納まりました。


あまりにピッタリすぎて、

「先生、このショールームの為に

 デザインなさったんじゃ(笑)」

なんて話しも。。。


尚、tobiの製品は当分の間、

常時展示されているので

お気になられた方は、

是非、足をお運び下さい。


東京都目黒区駒場 4-7-2
TEL : 03-5465-0609(代)
open 10:00-18:00(平日のみ)

MAP >>



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今日はかなり暖かく、

昼寝日和でした。

これから毎日こんな

昼寝日和の暖かい日が続くと思うと・・・・


孟浩然、春眠暁を覚えずだなんて、

まさしくその通りです。


春生まれの僕としましては

1年通してこの時期がやはり1番好きです。

別れと出会いの春。。。


ッと云うワケで、

本日は昨日の天板の続き。

・・・ッとイキたい所なのですが、

諸事情ありまして、

納品日が再来週になりました。

なので、この天板には一時別れを告げ、

又、後日。。。


新たな出会いといっちゃあ何ですが、

今日はこちら、


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コレは先週末に納品してきました

ハーマンミラー社の丸テーブルです。

この手のテーブルは

ウチ ではよくヤルのですが、

この脚、初めて見ました。

コレ、いつもの脚より僕好みでカッコイイ!!

この脚1本欲しいなぁ・・・


ッと、高さと径違いのもう1本。


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やはり脚がカッコイイ・・・


ッて、ウチで製作した天板に関しては?

っと思って頂けた方々の為にコチラ、


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イヤ~、綺麗ッ!

なんて手前味噌ではありますが、

ウチの得意とするひとつなので!

この至近ショットも自信あるが故です。


テーブルは置いておしまいなので

とてもスピーディーな現場でした。



ッと、もうひとつ昨日の出会い。

久しぶりにお会いしたT谷さんに連れられ、

○間のブログ では最早おなじみの、

何かとお祭り事が起きる俵屋さんに。

そこでの春の出会い。


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ちょっとした縁で仲良くなった、

浅草からわざわざ俵屋さんまで来ていた

綺麗所3人娘さん御一行
(コレで、トップギャルと読みます。)

と、春の出会い。

桜の下でのどんちゃん騒ぎでなくても

面白いことは起こるモノです。。。

んっ、

イヤッ待てよ!?

1年通してお祭り騒ぎの起こる俵屋さんでは

常に桜が咲いているのか!?

それとも頭に桜が咲いている人達が集まるのか!?

う~ん、謎だ。。。



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本日は、

これから神楽坂の現場まで

納品に行って参ります。


詳しいイキサツはコチラ でご覧下さい。


ちなみに、

増設される2枚の天板がコレです!!


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木目はかなり似ている!!

コレ、かなりの出来が予想されます・・・


ッと、

こんな時間っ!?

マズイマズイ。。。



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今日はこの間 のおさらい。

ッと云うか、

朝、親方が、

「ニカワをつくっといて。」

なんて若いのに言うので、

僕が若いのからニカワ作りを譲って貰いました。

なので今日は、

順を追ってニカワを説明していけます!!


ではでは早速イキましょう。

まずはコレ、


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記憶に新しいかと思いますが、

ウチ で使う板膠。

コレをビニール袋に入れて

細かく砕きます。


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細かく砕くことによって、

溶けるのが格段に速くなります。


そして、湯煎鍋に水をはり、


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ここに先程砕いたニカワを投入!!


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うっすらと粉々のニカワ達が見えますか?


ここから半日かけて溶かしていきます。

溶かしている間は火の番以外にすることがないので、

妄想に耽ります。

・・・・・

フフッ、

・・・・・・・・・・

フフフッ♡

ッと、耽ること4時間、


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トロトロ具合は解りづらいかと思いますが、

砕いたニカワ達が

こうして全部溶ければニカワの完成。


ニカワ作りのポイントとしては、

呉々も薄くしない事!

濃いものは薄くできますが、

薄いものを濃くするには、

余分にニカワを足すか、

時間を掛けて水分を飛ばすかの

どちらかしかありません。

このどちらもムダが多くて勿体ないので、

薄くしてしまうのだけは注意!!


さて、ここからは実践!


まず、長台鉋を使って部材の矧ぎ口をとります。

この矧ぎ口をとると云うのは、

矧ぎ合わせる面同士を

ピタッと付かせる為に鉋をあてる事を意味します。

どこで矧ぎ合わせているのか

見てもわからない位に

綺麗に矧ぎ合わせる為に必死です。

ここがまず第一のポイント!!


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綺麗に矧ぎ口が取れたら

いよいよ板矧ぎです。


チャッチャッとニカワを塗り、

スッスッと矧ぎます。


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何回か擦り合わせて、


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後は、はみ出たニカワを拭き取って、

おしまい。


なんてさらっと書きましたが、

実はコレがポイント!!

ニカワはスピード命!!

塗った側から乾く乾く、

1度乾いたら最後、ニカワが噛んじゃって

板と板がピタッと付きません。

間にニカワが挟まっちゃって隙間になってしまいます。

なので、考えている余裕なんてありません。

考える前に動く!

コレが1番のポイント!!


ニカワを上手く使う術は、

前回も書きましたが、

やはり経験を積むしかありません。

言葉で教えられて出来るものでは決してナイです。

勿論、理論は解せます。

でも実際ヤッてみると・・・

ッて、ニカワだけではないですけどね。。。



ッと云うワケで、

今回はバッチリ膠について、

説明&魅せられたのではないでしょうか?


実は、膠を作るだけでは飽きたらず、

矧ぎ口も僕がとりました。

毎日毎日必死に体に叩き込んだモノは

体が覚えているモノです!!

ただ、

最近は物忘れが・・・



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桜も満開になり、

どんどん春らしくなってきましたが、

今日はちと寒い。。。

そんなまだまだ寒い春ですが、

最近の楽しみは、

通勤路にあるコチラの桜。


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この写真でお分かりになった方は

よほどの桜好きか、

福山好きとお見受けしました!!

そうです、あの大ヒット曲、

『桜坂』

で一躍有名になった、

今や東京の桜の名所のひとつ、桜坂です。


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今でも毎年春になると、

桜坂は人で溢れかえります。

ッが、朝の早い時間には

独り占めか二人占め位で、

とても気持ちが良いのです。


ってこの桜坂、今日のお題とは

全く関係がないのですが、

只、今日のお題には写真が御座いませんので、

春らしい彩りをと思いまして・・・


ッと云うワケで、

未来日記はここまで。


今日の本題、言葉遊びです。


何が言葉遊びかと云うと、

僕のブログで度々出てくる木工用語。

この意味がお分かりになっている方々が

どのくらい居るのだろうと思いまして、

言葉遊びにも似た、

この木工用語を今日は少し

説明したいと思います。


ではでは早速、

まずは、

「あんこ」

コレは、おまんじゅうの中のあんこと同義で、

要は、中身の下地材と云う事です。

コレに対して大外の化粧板の事を

「皮」と言います。


「芋」

加工や矧ぎ合わせの時に

用いられる方法。

互いを平にして組み合わせたり、

矧ぎ合わせたりする最も単純なもの。


「馬(うま)」

作業台を補助するものの総称。

馬は総称なので、

ウチ では、木の角材なんかも

馬として飼っています。


「かね」

お金ではなく、直角の事。


「げそ・げた」

製品を直に地面に接地させない為の

養生材。

読んで字の如く、

履物の意。


「木口」

木材を繊維方向に対して

直角に切った切り口面の事。


「木端(コバ)」

木材の長さ方向の側面。


「鼻」

木材の端っこ。末端。


「耳」

材の両側に残っている表皮の事。

ホームセンター等でも

耳付き材の木材が売られてたりします。


「盛付」

製品を製作するにあたり、

製作する家具の実寸を

長い材に目盛り付けした、

現物スケールの事。

この盛付棒を製品にあてがえば、

おかしい箇所が一目でわかります。



っとまぁ、ざっとご紹介してきましたが、

今日の所はこの位で。

まだまだ、

「ひかり棒」やら「拝み」やら「ばか」・・・等々

色々説明したい言葉達はあるのですが、

上げ始めるとキリがないので、

長くなりすぎる前に止めておきます。。。。


んっ、

桜坂がなければもう少し

紹介できたのかっ!?



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珍しく連日の更新。

春の嵐吹き荒れる本日は、

此処のブログに於いても

更新の嵐が吹き荒れそうな予感・・・


今日のお題は、

いそじあまりひとつまい!

ではでは、早速イキましょう!


んっ!?

何のことかわからない?

・・・・・・・あっ!?

ごめんなさいごめんなさい。

いそじあまりひとつまいですね?

コレは、五十あまって、ひとつ枚と云う意味。

早い話が、51枚って事です。

お分かり頂けましたか?


んんっ、ではでは気を取り直して、

何が51枚かと云うと、

コレです!!

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そうです、

先日 、ちらっとお見せした天板です。


・・・ッと云う事は、

51枚の天板の蓋部分を

手ノコで切り抜いたと云う事!


僕も最初は材料屋さんに

切り抜いて納めてもらったのだとばっかり思っていました。

ッが確認の為、まさかとは思いつつも聞いてみました。

「コレ、最初から抜いて貰ってたんですよねぇ?」

っと僕。したらば、

「まさかまさか!I上さんが51枚全部手ノコで切り取ったんだよ。」

なんて答えが返って来るではないですか!?

しばし唖然。。。


ッで、それを練ったモノがコチラ。


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蓋部分のベニヤがないので、

中のあんこが見えていますね。

こうして練り上がったモノを、

4方切り回して、

NCルーターで後ろの開口部分を抜き取ります。

抜き取られたモノがコチラ。


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刃物の関係上、

しっかりと角を出すのは無理なので、

この先は又、手ノコで落とします。


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綺麗にピン角になっているでしょ。

この綺麗になった所へ

お次は突き板を貼ります。


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これも中々の作業。


なんてたって、51枚ですから。

ウチの若いのがせっせと貼ること貼ること。。。

ッで、貼り終えたモノがコチラ。


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そしてそして、此処まで来ると

件の蓋の加工になります。


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コレ、微妙な調整が必要で

結構神経を使うお仕事なのです。。。

51枚、お疲れ様でした・・・


こうして、先日のこの写真の様になるワケです。


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この、いそじあまりひとつまいは、

この後、僕と先輩とでキッチリ梱包して、

無事、出荷されたのでした。


此処だけの話し、

コレ梱包するのも結構大変だったんですから・・・

サイズピッタリの段ボールを特注して、

緩衝材を入れたり、

配置を示す番号を振り分けたりと

1日仕事でした。。。

誰か僕と先輩のこの働き、

見ていてくれたかなぁ・・・

来週あたり、ウチの職人の誰かが、

僕の働きをこのブログで褒めてくれると良いなぁ・・・



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今日は4月1日。

新社会人になられた方々も

ベテランさんも気持ちが引き締まる1日ですね。

そんな今日は恒例の職人話です。


4月の1日だし、

初心に戻って書いてみたよ。

とは親方の弁。


僕はこれを読んで、親方の初心とは別に、

若い世代の職人に向けての

はなむけのお話しだとも思いました。


ではでは、早速イキましょう!

~4月1日という事なので、わが師、工場長に向けて感謝を込めて~ です。

どうぞ。



私がちょうど年期があけて

間もない頃のことである、

いつも朝礼でいろんな話をしてくれた工場長は、

ある時、つばくろをうまくやるこつのわかる人はいるかい?

と皆に問いかけた。

つばくろというのは、

別名三方留組と言う古くからある工法のひとつで、

これを本寸法でこしらえる事は、

かなりむずかしく、

これが出来る職人なら、

どこへ行っても大丈夫という代物である。

誰ひとり答える者もなく、

静まり返る工場の中、

さらに一拍置いて、

『・・・・・正確にやる事。これ以外に方法はない。』

と言ったのだった。

通常、数ある仕口のそれぞれに

プロだけにわかるポイント、

つまりこつがあり、

それをわかり易く、

いろんなところであらゆる表現でもって

語ってくれた工場長だったから、

私は正直驚いた。

あまりにもあたり前のことを、

あの工場長から聞くとは夢にも思っていなかったのだ。

まだその当時、

先輩達は何か神がかり的な

手技を隠し持っているのだと信じていたのかもしれない。


すなわち木工には企業秘密などない。

他人に知られて損をするなどというものも存在しない。

本寸法で物をこしらえるということは、

ひとつひとつ、

押さえなければならない項目を

きちんと積み上げていくことでしか

出来ないものなのだという事を

正確にやるという言葉で、

教えてくれたのだと思う。


もちろん、正攻法の時ばかりではないから、

その工場が考え出したといっても

いい様なやり方も確かにある。

だから、世間にあまたある工場は

それぞれに得意の分野を持っていて、

それを企業秘密と言えなくもないが、

その結果だけをいただいてうまくやろうなどとしても

とても出来ることではないのだ。

そして工場長はごく普通にこうも言っていた。

『僕は技術を隠したりしないよ。

 もし他人がうちと同じやり方をしたとしても

 自分は次にもっと良い方法を考えているから。』



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今月の更新回数の少なさに

改めてビックリしましたが、

3月は今日までなので、

今頃気付いても後の祭り。。。

まぁ、終わりよければ全て良し!!

なんて言葉も御座いますから、

今月最後の更新とイキましょう!!


今日は、コチラ。

一見、何の変哲もない

ウォールナットのベニヤ。

コレが、


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コウッ!!


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お分かり頂けました?


もう1度イキましょうか、

コレがッ、


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コウッ!


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もうお分かり頂けましたよね?

アッ、ちなみにこの天板は、この間の京都 に納品した天板です。

何故、蒸し返すのかって?

このお題、納品前に書きたかったのですが、

間を逃してしまい今日に至ったワケです。


さて話しを戻しまして、

お分かり頂けなかった方々の為にコチラ。


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ご覧の通り、

機械は使わずに手ノコで切り取ります。

毎回天板の蓋は、1枚のベニヤから

切り取るので木目は飛んだりしません。

コレ結構、重要な事だと思います。

蓋の所で木目がキレていたら

見た目に気持ち悪いと思います。

ッても、僕個人の感想ですが・・・


同じ材種の違うベニヤから

天板と蓋を別々に作ることも可能ですが

そうするとやはり木目は合いません。

だし、材も余分に使うしで、

良い事ありません。

ちょっとした事で材もムダにしないし

見た目にも綺麗!!

う~ん、一石二鳥だねコリャ。


ッてなワケでその綺麗な所をご覧下さい。


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コレ、実はさっきまでの天板とは別物なのですが、

この写真の方が

木目が通っているのが分かり易いかと思い、

こちらにしました。

悪しからず。。。


ッてなワケで・・・

んっ?

何か違う!?

今日僕が言いたかった事はコレじゃな~い!!


この作業について書きたかった事は、

便利な機械が沢山ある中で、

己の手に頼る作業は

まだまだ沢山あります!

ッて事。

機械があれば真っ直ぐ切れるから

別に手ノコで真っ直ぐ切れなくたって

特に問題なんかないでしょ?

なんて思っていたら大間違い!!


最後の最後、頼りになるのは、

自分自身の腕です。

僕も学生時分良く言われたもんです。

『何でもかんでも機械に頼るな!

 納期は明日、なのに工場一帯停電になったらどうする?

 お客さんに、停電で機械が使えなくて・・・

 なんて言って待って貰うのか?

 違うだろ、何が何でもやらなきゃダメだろ?

 そんな時はやっぱり手で加工するんだよ。

 だから機械に頼りすぎてはダメだよ。』

なんて。。。


とどのつまり、

最後の最後は、

ッと云うか、基本は手加工なのですよ。

あくまで機械は手の延長線。

手で出来ない職人は機械があっても

出来ません。

ッと僕は思います。

それこそ何でもかんでも機械で出来たら

職人さんのお仕事、

なくなってしまいますから・・・


ッと云う、手加工の重要さを

今日は綴りたかったのです。。。

なのに、僕の文章がアッチコッチに

散らばったばっかりに、

手加工の重要さと、

蓋は1枚のベニヤから取るものの

2本立てになってしまった。。。


更新回数が少ないんだから

分ければ2日になったものを

なんてもったいない・・・



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