Basser Allstar Classic KING of KINGS。

 

初日の今江さんの1発目のパフォーマンスが帝王の帝王たる所以を示し、修弥さんは初日の場所を完全に切り捨てることで、実にわかりやすいロジックを示し、ハシタクさんは小田島さんへの哀悼とともに2日間を過ごされてましたね。

 

それぞれの優勝経験者たちが、それぞれのモチベーションで参加した大会として、かつライブ映像などでショーアップされた大会として、ワタクシは誰かを応援とかではなく、一つのエンターテイメントとして視聴しました。

 

やはり今回の目玉は、今江さんとつり人社の邂逅で、来年以降も出場することを宣言したこと。これでつり人社は、来年以降も意地でも開催することが必要になりましたね。

 

一方で、私の視点で2つ、残念だったことがあります。

 

1) KING of KINGSを称する大会であり、トータルで9選手だけの超選抜された大会である以上、全選手にカメラを乗せるべきだと思いました。

2) 大会が終わった後のBasser編集部の「日本のバスフィッシングの歴史を作ってきたキングたち。」というコメント。
   このコメントを出すならば、吉田幸二さん、林圭一さん、本山博之さん、田辺哲男さん、深江真一さん、宮崎友輔さん、青木大介さん、北大祐さんの名を出すのが、キングたちへの礼儀だろう、と。

 

そんな中で、修弥さんの優勝は、「KING of KINGS」というよりは、「バスプロ of バスプロS」という釣果だったなぁと思いました。釣り自体は優しく、だれにでもできるような釣りに見えること。ゆえに、巷ではすでに3インチファットヤマセンコーが品切れ続出しているとか。人間の購買心理というのは、実に面白いなーと思いましたね。

 

修弥さんが優勝コメントでおっしゃっていた通り、この釣りは秋の終盤の釣りで、川から落ちてきた魚がとどまるポイントで、まだワームに口を使える、すなわちバスが食欲で口を使うような時期に限る釣りである、ということでしたね。そこでの修弥さんのチョイスが3インチファットだったり、ドライブクローラーやネコファットだったということでした。

 

WBSクラシックで勝った松村さんは、川で、ドライブスティックのテールカットを使って釣ってましたよね。実は修弥さんの今回の釣りと同じなのではないか、と思いましたね。WBSクラシックの時は、バスはまだ川から落ち切っていなくて、それをドライブスティックで拾っていったと。修弥さんは今回、川から落ちた魚がとどまるポイントで、3インチファットヤマで拾ったと。

WBSクラシックからKOKの間までで大雨が降り、気温も下がって水温も落ちたとことで、バスが川から下ったというバスの動き。バスの生態もわかりやすく見えた、この2週間の大会動向だったなあと思いました。