グラスホッパー (角川文庫)/伊坂 幸太郎
¥620
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【概要】

妻の復讐を横取りされた男、鈴木。

横取りをしたのは「押し屋」と呼ばれる、交通事故専門の殺し屋。

鈴木は押し屋の正体を探るべく、彼を追跡する。

一方で、自殺専門の鯨とナイフ使いの蝉、2人の殺し屋も「押し屋」を追う。

鯨は自らを苦しめる幻覚の払拭のために、蝉は自分の上司を見返すために。

それぞれがそれぞれの理由で押し屋を追う。

殺し屋達の思惑が絡み合う先にあるのは、透明な寓意に彩られた伊坂ワールド。


【要点p】

○大切なことは小声でも通じる。

○人は痛い目を見てから、ようやく危機を「実感」する。

 それまではただ、危機を「知っている」だけだ。


【感想】

相変わらず伊坂幸太郎は安定して面白い。

文体に癖がなく読みやすいのもあるし、プロットが巧みなのもある。

でも、それよりも、登場人物の人格を変に捻っていないからだろうな、と思う。

一人一人の感情に、素直に共感できる。それでいて、薄っぺらくはない。

これは、小説の面白さにとって、非常に重要なことだと思う。

まだ趣味とは言え小説を書く身、見習いたいものだ。

★★★★☆

「距離感」が人を動かす
(講談社プラスアルファ新書)/大塚 英樹
¥840
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【概要】

著者はフリージャーナリスト。

色々な偉い人たちと交遊した経験から得た教訓をまず語る。

次にそれを示す自身のエピソードを示していくという内容。

重心はエピソード部分の方にかなり傾いている。


【要点p】

誰かに会った時、その人の事を好きになる心理テクニック。

人間、自分が好きな人には好かれやすい。

では、どのようなテクニックか?

要するに、会った人の印象を、その人の長所でデフォルメしてから記憶するだけ。


【感想】

要点で紹介したテクニックの、シンプルなところがいい。

すぐに実行できるし、習慣化させやすい。

おまけに、理に適ってるし即効性もある。

ただ、このテクニックの紹介されているところ以外、面白い所はなかった。

あるいは、この本に対して自分がまだ若すぎるのか。

「うんうん、分かる分かる」と、著者の個人的エピソードに共感することはできなかった。

★★★☆☆