広島県教委が、県内のすべての公立小中高校に、児童、生徒の携帯電話の校内持ち込みを校則で原則禁止とするよう、通知を出していたことが11日、分かった。高校での持ち込み禁止を打ち出したのは中国地方の5県教委では初めて。

 県教委指導三課によると、通知したのは今月4日。「学校の教育活動において携帯電話が必要ないことは明らか」との考えを示し、児童、生徒の小中高校への携帯電話の持ち込みを原則禁止した。

 登下校中の安全面から持たせたいとの希望があれば、保護者が申し出て、校長がやむを得ないかどうかを判断し、決定。許可した場合も校内では学校側が預かる仕組みにする。

 県教委は今後、保護者に対し、子どもが犯罪に巻き込まれるなどの携帯電話が絡んだトラブルの実態を伝えるチラシを配布し、協力を呼び掛ける。

 携帯電話をめぐっては文部科学省が1月、小中学校は原則持ち込みを禁止するよう都道府県教委に通知する一方、高校は校内での使用禁止にとどめた。