高野山・金剛峯寺

 

参拝日 令和2年6月21日

・御本尊     大日如来

・開基        空海 (弘法大師)

・宗派        高野山真言宗・総本山

・創建        弘仁7年 (816年)

・住所

      〒648-0211

           和歌山県伊都郡高野町高野山132

               ☎ 0736-56-2011

 

 高野山へは、今回で6度目の訪問となる。

 参拝回数が多くなっているのは、それなりの理由がある。

 私の母方の実家が真言宗寺院の檀家で、その縁で高野山の宿坊に母の永代供養をお願いし、遺骨の一部を高野山・奥之院に納めさせてもらった。

 そんなこともあり、高野山に足を運ぶ機会が多くなったが、今回は平成27年 (2015年) に再建された金剛峯寺の中門を拝観するのが目的だった。

 

 

 

 中門は、天保14年 (1843年) の大火により完全焼失し、礎石だけが残されていた。

 高野山・開創1200年を記念し、特別事業として中門再建工事が行われ、平成27年 (2015年) 4月に落慶法要が盛大に行われた。

 中門には四方に四天王像が配置されており、焼失を免れた持国・多聞天 (毘沙門天) と、現代の大仏師と呼ばれている松本明慶氏によって新造された増長・広目天が祀られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新造された増長天像の胸元にはトンボが。そして広目天にはセミが止まっている。

 

増長天は槍を持ち、邪悪なものから守る、といわれている。

トンボは前にしか飛ばないことから「決して退却しない」という思いが込められている。

 

広目天は広く見渡すのが役目。

どこまでも声が届くセミによって存在感を示し、「すべてを見ている」という思いが込められている。

 

 トンボ、そしてセミを像の胸元に配した松本明慶大仏師の、強い思いが込められている。