12月2日、中島みゆきの新アルバム「ここにいるよ」(2枚組 全26曲収録/ベストアルバム)が発売される。

 初回盤と通常盤とがあり、初回盤の特典として、「Nobody Right」 (中島みゆき TOUR 2010より)のライブ映像が付いてくる。また、多数のライブ写真と歌詞を掲載した8ページの特別ブックレットも初回盤の特典となっている。

 初回盤、通常盤ともに、トータル90ページを封入ブックレットは、デビュー当時から現在まで、中島みゆきの写真を撮り続けているカメラマン・田村仁による未公開写真が多数掲載しており、「歌姫」・中島みゆきの歌う姿を時代ごとに楽しむことができるとのこと。

 ところで、中島みゆきの隠れた名曲「蕎麦屋」に登場する「おまえ」は、カメラマンの田村仁だとされている。

 

 10月の中頃だったと思う。中島みゆきの新しいアルバムが、12月2日に発売されるという情報を知り、ネットで予約を入れた。少々お高くつくが、特典付きの初回盤である。

 明日が発売なのだが、本日、手元に届いた。

 

 

 今回のアルバムタイトル「ここにいるよ」は、1994年の代表曲「空と君のあいだに」の歌詞の一節が引用されている。

 

 

  2枚組のディスク1は、「エール盤」。そしてディスク2は「寄り添い盤」と、それぞれに副題が付けられている。

 「エール盤」は背中を後押し、生きる勇気を鼓舞する選曲がなされ、「寄り添い盤」では一緒に悲しみ、一緒に悩み、一緒に戦う、というコンセプトに基づき選曲されているとのこと。

 

 2020年も残り1ヵ月となったが日本国内はもとより、全世界がコロナ禍に見舞われている中で、心折れそうな人に歌でエールを送ってくれる中島みゆきに対して、大袈裟な表現になるかもしれないが、私的には「神々しさ」すら感じる。まさに現代の「歌姫」であり、私にとっては観音菩薩のような存在である。

 

 この2020年は、中島みゆき自身も様々な禍を被っている。

 今年1月末から始まった「ラストツアー・結果オーライ」は、2月末の大阪公演の途中から、コロナによる緊急事態宣言を受け残りのツアーは中止となった。さらに珠玉の名曲「糸」をモチーフに制作された映画「糸」(菅田将暉・小松菜奈主演)は、4月公開だったが、8月になってようやく公開の運びとなった。

 禍はさらに続く。

 レコーディングやコンサート、そして夜会のバックバンドとして中島みゆきを長年に渡り活動を支えていた小林信吾(ピアノ・キーボード・シングル担当)が10月にガンのために亡くなった。享年62歳。早すぎる死であった。

 「バンマス」と呼ばれ、バンドをまとめていただけに、中島みゆきの落胆は計り知れない。

 歌で我々にエールを送ってくれる中島みゆきだが、今度は中島みゆきに「ファイト!」とエールを送らねばならないのだか・・・・・・

 

 先行予約の先着特典としてクリアファイルが同封されていたが、A5サイズだから使い道は少なそうだそ。